(一社)ハートマッスルトレーニングジム代表
主体的人生を構築する人材育成トレーナー
桑原朱美です。
今日のテーマは
「子どもへのアプローチ/質問が機能しないのはなぜ?」です。
空白の原則
保健室コーチングでは、
「空白の原則」をお伝えしています。
これは、
質問をすると脳に空白が生まれ
この空白を埋めるために答えを探すという
脳の習性のこと
NLPラーニング・山崎氏から
学んだ脳の習性の一つです。
脳科学の教育的活用が進む中
質問の重要性も理解されるように
なりました。
しかし、「質問は大事」ということと
「質問さえすればいい」ということは全く別のこと。
ここを勘違いして
「質問しても変わらない」
と考えてしまう方があるようです。
原理原則を深く理解しないまま
「やり方」だけを得て質問しても、
相手のよりよい思考を引き出せないばかりか
かえって相手のやる気をうばってしまう
ということが起きます。
答えを誘導しようとする大人
こうしたミスの多くは
自分の思うような答えを誘導しようとする
大人側の意図が働くから。
大人の価値観にあうような答えが出てきた
=よい対応だという思い込み
大人の価値観に合わない答え
(こう答えてほしいと思うものではない)
=よい対応ができなかったという思い込み
この方程式を、無意識に持ってかかわっているとしたら
それは対応ではなく、「コントロール」
うまくいかないのは、
子どもの想いを引き出すより
大人がもっている「正解」に
誘導したいという下心があるから。
対応がうまくできないと悩む方の多くの人が
「自分が正しいと思っている答えに誘導できなかった」
という思考にはまっているということが
あります。
質問することの意味
子どもたちが悩んでいる時は
視野が狭くなり、何かにとらわれています。
この状態では、客観的な状況判断や
この状況から抜け出すためのアイディアも
浮かびません。
大切なのは、質問することで
・焦点が当たっていない部分に意識を向けること
・視野を広げること
・新しい発想を促すこと
・無意識にある思い込みに気づくこと
大人が思う「正解」に
誘導することではないのです。
明日は、自分自身への質問について
お伝えします。
それでは
今日も、素敵な1日を!
p.s.
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この記事は、メルマガ「可能性をあきらめたくない女性のための時間と思考の使い方」
2022年2月15日号で紹介した内容に加筆修正した内容です。