姫先生のおめめ

25年間の養護教諭の経験と脳科学、波動理論から引き出すレジリエンス向上について書いています。

ゆがんだ承認欲求

2015年01月24日 | Weblog

 (2015年の記事)

 


 テレビなどで、スーパーやコンビニで万引きや商品に爪楊枝を差し込むなどの


 いたずらを動画サイトにupする少年の言動が話題になりました。


 ゆがんだ承認欲求が世の中にあふれているように感じています。

 いや、 そもそも、承認とは?

 

 弊社主催の 保健室コーチングや脳科学コーチングでは、

 NLPのニューロロジカルレベルをベースとした「承認」をお伝えしています。

  そもそも、「評価」と「承認」はちがうよ、ということも大切な概念ですが、

 そこはちょっと省略して

 以下に 保健室コーチングでお話している

 「人は何を認めてもらえると一番うれしいのか」というお話をします。

 (承認というくくりの中では多少語弊がある物もありますが・・・)



 1.環境(自分の周りにある物 自分そのものではないが自分を取り巻いたり、自分を飾る何か)への承認

 2.行動(自分がする何かの行動)への承認

 3.能力(自分が持っている、他と比較して優秀な あるいは特別な能力)への承認

 4.価値観(自分が信じている何か 自分がモットーとしていること 大事にしている考え方など)への承認

 5.存在そのものへの承認




 もちろん 5.が一番深く、生きる意欲、能力向上に不可欠な承認であることは 

 いうまでもありません。

 しかし、深いレベルの承認を受けることができずに育った子どもたちは、

 その代用品として

 「何かの能力に固執する。その能力を発揮している自分こそがすばらしい」

 というレベルで自分の価値をそこに求めます。・・・3.

  あるいは

 「みんなから賞賛される、何か特定の行動をやり続けることで自分を認めてほしい」と

 いうレベルで生きている子もいます。・・・・2.

  または

 ブランド品で身を固める、資格を山ほどとる、学歴にこだわる、

 家柄、地位、立場=自分というレベルで人と関わるなど・・・1.


 1.→5.へと上がるほど 承認のレベルは深くなります。


 存在承認を十分に受けてこなかった感じている子が、その代用として


 近年は、「パンに爪楊枝少年」のように 様々な形で ゆがんだ形での承認を 

 もらおうとしています。


 動画サイトへの犯罪行為のなどの投稿で 注目される=注目されて自分の価値が上がった


 ツイキャスなどで、赤裸々な自分を投稿したくさんの人が見てくれること= 自分が受け容れられている


 LINEの投稿に既読したらすぐに反応があるかどうか=相手の自分への承認度の確認


 FBなどでたくさんのイイねをもらうために、頑張り続ける、 

 スゴイと言われるために何かを頑張り続ける

 誰かのために役に立っている=価値ある自分


 それがよいとか悪いとかではないですが、 

 本当にほしいものからのすり替えそのものが


 実は、自己肯定感を下げる大きな原因なのだということを


 大人は、子どもたちに伝えていく必要があるように感じています。


 とはいえ、最近は、大人自身も同じようなことで、

 自分の価値をどこか外に求めているように思います。


 本当の価値は内側にあるのだといいながら

 それは知識であって 現実には外に求めている。。。。

 外に求めてもよいけど、やはりほどほどにしないとね(笑)

 内側に本当に100%あるんだと 気づいているつもり  やっているつもり

 というのが本当のところだと思うのですが

 そんな自分認めつつ、ゆっくりでいいので

 まずは大人が

 自分の内側に 豊かさを感じる生き方をしたいですね。

 

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教育の現場で必要な新しい視点のアプローチをお伝えしています。



 ぜひ、一度HPをご覧ください。

 http://www.heart-muscle.com/

 

 


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