姫先生のおめめ

25年間の養護教諭の経験と脳科学、波動理論から引き出すレジリエンス向上について書いています。

2年ぶりに開催した保健室コーチング入門講座 私はやっぱり保健室が好き!

2011年06月20日 | 保健室コーチング
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 2年ぶりに入門講座を開催しました。
 
 平成21年に 入門講座を開催して以来、入門講座の内容を 「基礎講座」に移行し、2日間の日程としました。

 さまざまな経験の中で、入門講座を復活させました。

 もっと手軽な料金と 短時間で 「保健室コーチングって何?」を体験したい人の為の内容としたいと思ったからです。

 時間を短くして 保健室コーチングで何をするのか? どんなことを大切にしているのか? を 知ってほしい。

 また、入門に関しては、ママンコーチングやNLPに興味を持っている一般の方も参加していただけるようにしました。

 名古屋の基礎講座やベーシックコースでのママンコーチンぐ受講生のアシスタント制を取り入れたことで、養護教諭さんと一般のお母さんたちの交流の意義の深さを目の当たりにしたからです。

 さて、今回の入門講座 東海3県はもとより、長野、東京などの 遠方からも参加していただきました。

 ママンコーチングの受講生産が2名 一般の男性が1名(この方は ともにNLPを学んだ同志です)

 会場は、あこがれの「星ヶ丘」 いやー おしゃれな街ですね~。
 県外からの方にはちょっと不便だったようで 申し訳なかったです。

 初めてなんですが・・・・

 全員が 5分前には そろっていて だれも遅刻者もなく 感激でした!

  そして、早めにスタートすることができました。なーんか すごく うれしかったのです。

 【入門講座の内容】

 保健室コーチングとNLP
 
 「コーチング」って名前がついていますが、基本的に「NLP」の概念が主流となっていますよ、ということで、NLPを学んだ私が、保健室での子どもたちのアプローチに活用して成果があったものを、体系化したものです。基本ベース、理論の構成は、師匠・NLPラーニング山崎啓支さんの「人間の本質」を徹底的に理解するNLPです。人間を知って、柔軟的に活用する能力を高めていくというやり方です。

 以下、今回のテキストより↓

 『五感とことばが、脳のプログラムを作ったり、起動させたりする、というのがNLP心理学の考え方であり、保健室コーチングもこの考え方を踏襲しています。NLPは、ことばが心や体に影響を与えるということを明確にした心理学です。(ことばが、いかにして 影響を与えるのかという過程とその本質的な構造の明確化)
「言語の影響」と「変化の本質」を理解し、保健室での子どもたちのアプローチに活用していくことは、スキルそのものを 覚えていくよりはるかに価値があり有効です。

 人間が、リラックス、緊張、興奮等の状態にある時、心と身体と情動が全く独立したばらばらであることはあり得ません。

これらは同一のシステムを構成する要素であることは、養護教諭なら、現場で実感していることでもあります。私たちは、身体と情動から、心を切り離すことはできません。身体と心から情動を切り離すことできません。なぜならが、心-身体―情動は、お互いに影響を及ぼしあうからです。これをシステムとして 人間の変化に活用するためには、その性質を理解する必要があります。

 この「心―身体―情動」システムが、その人独自の意味を創出し、神経系に意味を記録します。
 保健室コーチングでは、「心―身体―情動」の3つを一つのものと知らえて、変化のためのアプローチをしていきます。』

 このような説明の後、さっそく保健室コーチングで扱う大切な概念の一部を ゲームやワークで体験していただきました、。
 

 意識と無意識

 ご存知じゃんけんゲームで 人間の意識と反応のずれを体験します。この体験から、理論の説明に入り、人間の変化はつねに「無意識レベル」で起きているのだというところへの理解を進めます。

 
 脳の面白システムとアプローチの視点
 
 焦点化の原則・事実と解釈を ゲームで体験しました。

 ここでは、「1つしかない焦点を、子どもたちが何に向けているのか?を察知する観察力が必要。そして、その焦点を変えていくコミュニケーション技術が必要となる」「子どもたちが体験した「事実」とそれに対する「解釈」を分離させていくためのコミュニケーションの技術が必要」という 子どもたちへのアプローチの際に必要な養護教諭の視点をお伝えしました。 

 
 アプローチの実際 

 ここからは、実践的なアプローチの基本を体験していただきました。

 (1)脳のシステムを利用した効果的なラポール

  ペーシングとは、ただ相手のすることを真似ることではなく ちゃんとした脳のしくみとつながっています。
  そのしくみとペーシングを利用したアプローチの方法をお伝えしました。
  また、五感の使い方には無意識に癖があり、それに合わせてることで開いて理解とコミュニケーションのコツがあるのだということを体験してただきました。(VAK理論)

 (2)脳の記憶・五感システムを使ったアプローチ
 
  人間が無意識に使ってしまう記憶の保存方法と呼び出し方。記憶を再体験してしまう子どもたちに、どのように活用していくかをワークとレクチャーで体験していただきました。

 (3)五感を使って、ことばと心に耳を傾けよう 

 保健室コーチングの傾聴は「五感傾聴」 NLPが神経言語学、神経意味論に基づいたものであることから、それを踏襲する保健室コーチングでは、「言語の影響力」の本質的理解をしたうえでの 五感すべてを使った傾聴をします。
 表面的なことばその奥にある1次体験、非言語メッセージなど を聴き取り、引き出していきます。ゲームを体験していただいたあとで、理論のレクチャーを現場の例を使いながら行いました。

 (4)質問のチカラ
 
 ロッテンマイヤーさんのワークで盛り上がりました。質問が思考の方向性を決めるのだということをワークで体験していただきました。

 (5)スポンサーシップのほめコトバ

 評価ではなく承認。ニューロロジカルレベルについてレクチャーしました。
 
 一番 伝えたいところです。この概念を多くの大人が知ったら、自分地震も そして周りもどれだけ自分らしく生きるきっかけをつかむことができるだろうと思うのです。

 内容は以上でした。以下は、参加者の方の感想です

 
【参加者の感想】

◆自分の苦手なタイプは?相談を受けて、自分が付かれてしまうのはなぜ?
ってことが自分の特性からくるんだということがわかり、自分が付かれないためにはどうしたらいいかなということもわかったかなという感じです。j分が付かれたり、溶融なくしている時は何もかもうまくいかずにただひたすら-に負のオーラで八方ふさがりという感じですが、これで少しは出口を見つけられるかなと思います。相談室便りや保健便りのネタもいただきした。(静岡より参加)

◆実は、「コーチングって聞いたことがあるけれど、保健室コーチングってなんだろう?」「ハートマッスルトレーニングジム??」「姫先生???」正直言って、あまり問題意識もなく、というより、昔受けたカウンセリングの研修のグループワークであまりいい印象を持っていなかったため、期待せずに参加しました。しかし、思っていたよりも実践的で、脳科学に則った考え方は、非常に納得ができるものであり、かつ具体的で、明日からすぐにでもやってみようと思える内容でした。ただ、今日教えていただいたたくさんのいろいろな用語(ペーシング、アソシエイトなどなど)は、少しとっつきにくい気もしました。(体感覚優位タイプだったため?)感覚的には「これはいけそう」と思いましたので、もう少し時間をかけてゆっくりと自分の中でかみくだいていきたいと思います。また、NLP心理学などについても学んでみたいと思いました。(愛知より参加)


◆話を聴いていて、自分の今までの行動や考え方に「なるほど!!」と腑に落ちることが多く、自分の中に納得できることがたくさんありました。桑原先生の保健室での経験に基づいた例を聴いて「うちでもこんな生徒との会話ある!!」と、すごく対応の参考になりました。今回、入門講座ということで参加させていただきましたが、いろいろなワークを通して、もう少し自分のものとして習得したいと思うことばかりでした。またぜひ、講座に参加させていただきたいです。(愛知より参加)

◆あっという間の楽しく有意義な時間でした。脳の働きも理解したうえで接する。もっともっと学んでいきたいと思います。実践して子どもが元気に生活していくことができるように。体感各優位タイプかなと思っていたのですが、そんなものでない感覚というのがわかったことも今日の大きな気づきです。次の研修も楽しみにしています。(静岡より参加)

◆日常の忙しさや慣れで生徒に対して丁寧に対応できないこともあり、反省することもありますが、今日の講座で少し元気になれました。明日から学んだことを意識して生徒とむきあっていこうと思います。(東京より参加)

◆養護教諭として働き始めて2か月半。子どもたちの「ことば」を表面的にしか見ていなかったなと思った。「ことば」には体験や想いがいっぱい詰まっている。一人一人の「ことば」にしっかりと耳を傾けて話を聴いて理解してあげられるようになりたいと思った。今日はとても楽しく勉強させていただきました。(三重より参加)

◆「真実とできごと」と「解釈とイメージ」を切り離して考えること。という話がとても印象的で最後に聞いた「承認レベル」の内容が。心の底から納得できたように思いました。最近仕事の量に自分の作業のスピードが追いつかなくて、さらにその状態を客観的に分析する心の余裕がなくて 何か毎日 心が重い感じがしていました。でも 今日の「解釈」を変える。真実と切り離すの話を聴いて、自分の状態に気づくことができました。気持ちに余裕を持って生徒に接することができるように まずは自分とちゃんとむきあいます。すごく充実した時でした。(岐阜より参加)

◆入門編という事で、良くわかりました。無意識レベルにこだわることやペーシングの大切さ。質問のし方で未来と解決策が見つかるなんて素晴らしいです!ほんの一部分の理解ですが、実践できるようになりたいと思います。長野や東京など遠くから勉強に来ていらして驚きました。今日はお疲れ様でした。(ママンコーチング体験者)

◆本日もありがとうございました。繰り返しの学びは大切ですね。自分の中でまた深まりました。ママンコーチングとは、違うメンバーで皆さん遠方からの参加で、意欲の高さに驚き、安心しました。そして、なんだか悪かったな~と思ったのは…私の子供の保護者として~からみると、養護教諭さんとは接点なく仕事的にも知らないし、知ろうともしていない。
そしてもう学校を卒業しようとしています。全国にこんなに一生懸命な養護教諭の方々がいるんですね。これが今日の発見でした。支えて頂いていたんですね。私は保育園の看護師で、保育園は、毎日保護者の方が送迎されるので必然的に毎日会い、話をします。できます。でも小学校になると、保護者とはなかなか会わないんですよね。だから、今毎日会える保護者の方々を応援し、直接相談してくださる人もいてありがたい立場に気づき感謝します。明日から、また 笑顔で 仕事し続けます。(ママンコーチング受講生)


 みなさん、ありがとうございました。

 セミナーで養護教諭さんにお会いするたびに やはり、私は「保健室」が大好きって思います。


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