姫先生のおめめ

25年間の養護教諭の経験と脳科学、波動理論から引き出すレジリエンス向上について書いています。

【講座の感想】相手のことがすぐに理解できる人が「できる先生」という見栄がありました

2022年12月30日 | 保健室コーチング

(一社)ハートマッスルトレーニングジム代表
主体的人生を構築する人材育成トレーナー
桑原朱美です。


今日のテーマは
「【講座の感想】相手のことがすぐに理解できる人が≪できる先生≫という見栄がありました」です。


保健室コーチングアドバンスコース第5講の感想その7です。

 

みなさんの気づきが深いです。
そして、学びを進める中で、「こんな思い込みをしていた」というところを
自ら気づき、それを言語にされていくことが本当に素晴らしいなと思います。

 

言葉とは、実に不完全なもの。その不完全はものを「勝手に」自分の体験によって解釈し、
わかったつもりになることほど、愚かなことはありません。

 

言語の生成理論がわかると、傾聴そのもののスタンスが変わります。
感情を聴いて、その感情にうなづくだけでは、本当の傾聴とは言えません。

 

第5講では、受講生のみなさんが、本当に「聴くべきこと」は何か?
ということを理解してくださったことにとてもうれしく思います。

 

第6講、7講へと続く「脳科学傾聴」「確認質問」のトレーニングの土台がしっかりと積みあがってきています。

今回受講して気づいた私のX=Yは、「人に質問することはよくない」でした。ベーシックの時にも感じたことで、今回また出てきたと感じました。ベーシックの時と違うことは、言語の生成過程ををさらに深く学び、相手と話す内容の意味を共有するためには、質問は必要なことなのだと、私のX=Yを書き換えられた(緩められた?)ことです。質問することでどうなるのだろう、と考えてみると、相手が困る→質問しない方がよい→質問することはよくないという流れができていました。相手が言葉の意味をどういうつもりで使っているのか、もっと注目して聞きたいと思いました。言葉って簡単だけど、奥深いものですね。

 

 

今回の講座で、心に残ったことは、
1 同じ言葉を使っていても、相手が自分と100%同じ意味で使っているわけではない 
2 脳科学傾聴  です。


1 の所で、人それぞれ体験で得た情報などから、自分にとって価値があると無意識に判断して省略しビリーフを作りことばにしている。そのことばを自分と同じと考えていると、意味が違ってお互いとらえている。 
その事は、わかっていることなのに、大人同士でもあることだと思いました。
 「使う物を準備した」と相手に伝えた時に、自分としては、使う物をしまっていたところから出して、それが使えるかどうかも確認して、準備したつもりだったのが、相手にとっての準備したは、しまっていた所から出しただけと思って、使えるかどうかの確認をしてくれて、手間をかけてしまったという事がありました。しっかり伝えるという事は、○○まで準備したという事を意識して伝えることが大事だと思いました。


2 脳科学傾聴について
 事実と解釈に分けて聴き、問題を整理するという事をやっているつもりでも、時々感情に同化してしまうことがあります。
 聴くときに、特に家庭の事や親子の話しだと、無意識に可哀想みたいな感情が出て来て、子ども中心に聴いてしまう事があります。担任に聴いた事を伝えると、子どもの話しと食い違う所があったりするので、こんな事聴くと嫌かなという事も、淡々と確認しながら聴くという事をあらためて意識しようと思いました。そして、ニューロロジカルレベルを意識して聴こうと思います。

 

 

言葉が生み出される仕組みは、人の苦しみの謎を解くような感覚がありました。
生徒の問題が長引いたり、繰り返すのは、言語生成理論を知らずに言葉に対応している事も原因と思いました。話を聞く時は、相手を尊重し相手の思考経路をたどる傾聴をして、言葉にならなかった情報に焦点が向く関わりを意識していきます。
最近、夫の言葉にビリーフをとらえ、これまで決めつけを子どもに押しつけていたなと思う事がありました。私自身の決めつけにも気づき、気づくと楽になり、これがゆるめるという事かと思いました。

 

 

 コーチ側がクライアントのことを信じること、クライアントの視点がどこにあるのか、どんな状態にあるかを見極め、必要に応じて視点を変えることなどの支援、支援する側が何をしているのかの理解ができていなければ、クライアントへの伴走がうまく進まないことなど、相手を信じてかかわることを自分がきちんと意識して取り組まなければならないと感じました。
どうしても相手が話す言葉に引っぱられてしまい、現状把握ができていないことがあります。最後の方のニューロロジカルレベルの話を聞いてハッとしました。講義を聴いて実践し、テキストを見返して自分自身の振り返りをしながら、子どもたちの伴奏をしていきたいと思います。

 うちの学校にもかたまってしまって、自分からは何もしない子がいます。その子の兄弟もそうでした。譲歩しながらも本人が少しずつでも話すことができるように学担と相談しながら対応しています。
 「相手のことがすぐに理解できる人ができる先生」と思い込んで勝手な解釈をしていた見栄っ張りな自分を反省し、ついつい手を出してしまいがちなときに「試行錯誤してチャレンジしていくことが大事」なことを意識して、ていねいな伴走を心がけていきます。

 

 

コーチング的アプローチは、思考と実行の溝を埋める継続的な関わりという言葉が印象に残りました。
これまでの生徒との関わりを考えると、かなり時間をかけて話を聴き取り、現状把握をしてきましたが、ゴール設定や行動計画、達成までの一連の流れを意識して担任やSC、保護者と情報をシェアしていないケースがほとんどだったことに気づきました。逆に、きちんと担任の先生や保護者と一緒に伴走できたケースは、ゴール設定が本当の意味で共通理解されていて、その都度、確認して溝を埋める作業ができていたということにも気づきました。
また、そもそも自分自身が、その一連の流れを意識して主体的に何かに取り組んできた経験があまりないことにも気づきました。ゴール設定(成功した自分をイメージすること)や行動計画に苦手意識があり、何か新しいことに取り組もうとするときに抵抗感が強く、その理由が何なのか? ここのところ、ずっと考えていましたが、まずはと思いました。第5講は、自分にとっても、すごく重要で濃い内容だったと思います。ちょっと、脳がパンパンです。

 

 



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