お世話になっている元新聞記者のM氏に会いに行ってきました。
M氏自身も、独自ビジネスを立ち上げていらっしゃって
私はその中で、様々な相談に乗っていただいています。
毒舌ながら実に核心を突いた、
そして示唆に富んだアドバイスをしてくださいます。
その中で
「最近は、若い子に<俺の背中を見て学べ>という育て方をしても
<先輩、背中には何も書いてありませんが。。。>と、真面目に答えるらしい」
っていう、話がありました。
笑い話のようですが、似たような話は、あちこちで聞きます。
何事も1から10まで、小学生に教えるように伝えなければ
「聞いていません。」
「マニュアルに書いてないです」
ということになる・・・。
大変な時代になりました。
それに対するM氏の解説も、なかなか興味深かったので、お伝えしますね。
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今、若い子たちに読解力と思考力が落ちているんかなぁ
学力として、ではなくね。
例えば、昔は新聞をざっと全部読んで
その中から、自分の必要な情報を『選択』する
そして、その情報同志を『つないで考えていく』
ということをやっていたんだけどね。
今は、
ネットがその人の必要な情報を、その人の検索志向などをもとに
勝手にその人が好みそうな情報を集めてきてくれるでしょ?
自分で選択して、違う価値観に触れていくことがなくなった。
しかも、
ネット上で同じ価値感の人ばかりがグループを作って
ますます同じ価値の中で深まっていく。
どんどんその価値観ばかりで濃くなっていく
ってことが起きてるんだよね
でもさ、
仕事で必要なのは全体を俯瞰したうえで
部分である自分の仕事をどうやっていくか・・だよね。
全体の俯瞰ができないで、
分断した仕事をしてしまっては組織としてうまく機能しなくなる。
国語の読解力があっても、仕事の現場でそれを発揮できない・・
そこができない人増えてるのかなと思うよ。
もちろん、指導する側もそれを踏まえてどうするかだけどね
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以上はM氏の見解ですが、皆さんの現場はどうでしょう?
ネットには全部答えがあって、ほしいものがすぐに手に入る。
考える必要はない。
誰かの考えをそのままコピーすればいい。
仕事が、仕事でなくなり、仕事と作業の違いがわからなくなる。
今後、作業はAIがやる時代。
人間は、物事を読み取って思考し、つないでいくという
仕事・志事をしていく必要があります。
これは
家庭、学校、企業・・
すべての場で考えていくべき課題なのではと思います。