(一社)ハートマッスルトレーニングジム代表
主体的人生を構築する人材育成トレーナー
桑原朱美です。
今日のテーマは
「将来の夢がわからないという6年生への対応事例」です。
今日は久々に、保健室での対応事例をご紹介します。
いまだに「夢=職業」という思い込みがある方が多く
それによって、子どもたちが苦しんでいるということはよくあることです。
(2021年刊 「保健室から見える親が知らない子どもたち」でも書きました。)
夢がないから自分はダメなんだ!と思ってしまう子がいるのです。
夢を語るというのは、職業を語ることではありません。
職業というのは、夢を達成するための「手段」にすぎません。
今回の事例では、自分の夢を描こうというキャリア教育の授業で
それが描けずに保健室に逃げ込んできた小学生に対する
小学校の養護教諭の先生の実践です。
----------------------
二学期から遅刻が多いろ6年のAさん。
クラスに入れないと、保健室で教務と過ごしていました。
私は朝、別の学年の教室の補助に入っていて、一時間目終了20分前に保健室に戻りました。
Aさんと少し話したいと思い、ドリームすごろくを出すと一緒にやりました。
「テーマは口に出して言わなくていいよ」と言うとホッとしていました。
後から担任に聞くと、将来の夢が分からなくて、
夢を描こうという課題ができていないそうです。
すごろくの質問に答えて行くと、笑顔になり、
最後は、夢を叶えたとき誰にどんなことを話しますか?というすごろくの質問に
「お母さんに、ありがとう、元気になったよ」と言う、と答えてくれました。
一緒に教室に帰ることができ、夢を描くとい、の課題もできたとのこと。
本人は、それが描けずに苦しかったと言っていました。
そこで、保健室の掲示板に『ドリームすごろく』の掲示板を作りました。
ドリームすごろくに番号を付けて、順番に答えて行くと、自分が見えてくる掲示物です。
サポーターの先生が
「すごくいい!今の子は、こういうのを求めていると思う」
と言ってくれました。
二人で話していると、6年男子がやってきました。
その男子たちに、その掲示物で話を聞くことができました。
最近まで、つらいことがあるとすぐ保健室に来てた子が、
ボツボツと夢を語り、一緒に質問をしました。
6年は最近、保健室の前をウロウロしています。
中学が間近になり、不安を抱えてるかもしれません。
また、ドリームすごろく掲示物で話ができるといいな、と、思います。
----------------------
実践の報告をしてくださったZ先生。
子どもの目線にたったきめ細やかな実践をありがとうございます。
Z先生は、いつも子どもたちの小さなつぶやきを大切にされ、
それがたとえ、1人の躓きやつぶやきであっても
「今、子どもたちの中に何が起きているんだろう」と
分析され、イメージ力を働かせ次の実践の展開につないでいらっしゃいます。
今回は「ドリームすごろく」を掲示されました。
すごろくシリーズ、最近は、学級で使えるように
複数枚ご注文される学校も多くなりました。
(※名前は似ていますが、ドリームマップとは目的が違います。どちらがよいということはありません。)
あるいは、地区の学校保健会の費用で
学校数分をご購入される例もあり、とてもうれしく思います。
実際に、すごろくなどのボードゲーム教材を体験したい!
使い方を学びたいという方
3月21日 『本音が飛び出す教育相談~遊んで・笑って・気づいて~』を
名古屋で開催します。
講師は竹内由子先生ですが、桑原もアシストで参加します。
たくさんの方と楽しくおしゃべりしながら、楽しい時間をすごしたいと思っています。
https://heart-muscle.com/post-23725/
それでは、今日も素敵な1日を!
この記事は、メルマガ「可能性をあきらめたくない女性のための時間と思考の使い方」
2023年3月7日号で紹介した内容に加筆修正した内容です。
LINEでブログの通知や講座の最新情報を受け取りたい方
↓ ↓ ↓
p.s.編集長を招いての出版記念トークライブ「棒人間×保健室コーチング」
アーカイブはこちら!