私たちは普段、たくさんの人格を持っていきています。
母親としての自分とか 娘としての自分とか 研修講師としての自分とか
一人でいる時の自分とか・・・
場面や人間関係、役割によって、無意識にいろいろなものを変えています。
話し方や信念や価値観、話し方とか歩き方まで変わるという人もあるかもしれません。
中学校の保健室でたくさんの中学生にかかわっていた時、
こんな質問をしてくる生徒がいました。
「いろんな自分がいて、自分にはすごく裏があるような気がする。どれが本当の自分だかわからない。」
自分というものを掘り下げていく不安定な思春期において、中学生はいつも純粋に自分自身を見つめていました。
実際、私の勤務校だけでなく、中学生は、さきほどのような問いを多かれ少なかれ持っているように想いました。
「いろんな自分がいて、どれが本当の自分かわからない」
そうしたといを中学生から受けると、私はこう答えていました。
「どれも、本当のあなたではないよ」
中学生は、キョトンとしています。
「人間の中にはたくさんの自分がいるの。それが当たり前なの。」
私たちが、自分の特定の一面を肯定的に受け入れたり、逆に 否定的にとらえて責めたり、観ないようにしたり・・・いろいろなことをします。
そのどれか一つを同一化し、そのサブパーソナリティを自分自身と思い込んでし待っている人って多いのです。
葛藤が起きるのすら、一人の人間の中にあるいろいろなサブパーソナリティがぶつかり合っているという解釈もできます。
でも、自分の中にあるどんな自分の人格も、今は、そのことがとても否定的に感じられたとしても、そのサブパソナリティができるためには、安心安全(生存)を守るために「肯定的な意図」をもって創られたもの。
外部基準に照らし合わせて「こんな感情を持つべきではない」「こんな行動をするべきではない」といくら自分を責め、思考やマインドでわかっても、それは、自分の潜在意識にとっては、必要だったから出来上がったもの。
そして、それは体のレベルに落ちています。
そして、何ができるのか?
自分自身の中にあるどれかひとつのサブパーソナリティと本来の自分と同一化から脱却すること。
嫌いなサブパーソナリティを無視して、それに対抗する新しいものを作るより、しっかりとそれを受け止めること。
そして、そのサブパーソナリティが形成されていったもともとの肯定的な意図を知るということが必要です。
たくさんのサブパーソナリティの中心にいるもの・・・それが本来の自分
そんな本来の自分につながり、そのの在り方、生き方の学びを続けています。
これまでの、学びをさらに深める書籍に出会いました。
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>嫌いなサブパーソナリティを無視して、それに対抗する新しいものを作るより、しっかりとそれを受け止めること。
>そして、そのサブパーソナリティが形成されていったもともとの肯定的な意図を知るということが必要です。
現在の私の大きなテーマですね。
未だ答えは出ていません。
嫌いな自分を受け止めるのは本当に辛いけど、いろいろと悩むのもまた自分なのかなと思います。
紹介された本、いつか読んでみたいと思います。