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武者小路千家 官休庵3 祖堂 編笠門 起風軒(西陣散策26 最終)

写真は、パンフレット(この中にはカラー写真付きでそれぞれの解説があります)

露地をまたぐ廊下に戻り、露地庭園です。
露地庭園の左手に祖堂、正面に編笠門、編笠門と植え込みで隔てられた左手奥に官休庵、正面最奥に起風軒があります。
官休庵はここから外観を見ただけです。

祖堂は4畳半のお茶室であり、かつ利休居士をお祀りするところです。
円窓の上段の間に利休居士像がお祀りされています。
手前の天井は掛込天井(斜めに傾斜した天井)で、突き上げ窓(天井が開く)が付いています。
躙口の外には深い庇も付いています。

編笠門は内露地と外露地を分ける結界で、屋根が僧侶の編み笠のような形状です。
この形、どこかで見たことがあるなと思ったら、”JR二条駅の屋根”でした。
大きさこそ違えどもほぼ同じ形です。

そして庭園の飛び石ですが、これは本来必要のない庭園の端まで曲りながら造られています。
曲げることで庭の端を見せないようにします。
こうすることで実際にはないその奥を想像させ、さらに広い空間のように見せる工夫なのだそうです。

最後に裏の通路から起風軒に入ります。
ここは平成5年に造られた新しいお茶室で2階建てです。
1階は8畳台目の広間です。
弘道庵の欄間は東山でしたが、ここは敷地の1番北にあるので欄間は北山が透かし彫りされています。
夏用の葦戸も常時用意してあり、収録と放送の時期がずれる撮影にもよく使われるそうです。
2階はフローリングの立礼席です。



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