ほしちゃんの「続・なるようにしか、ならん」。

安くてウマいもんと料理と旅行と音楽と競馬が好きなサラリーマンの暮らしを、ありのままに綴ります。

天満橋「烈火」で、山形鳥中華を食す。

2023-08-14 18:00:00 | うまいもん
確か去年の今頃も来た事がある、天満橋の山形ラーメン「烈火」。

あの米沢ラーメンのウマさは、忘れられない。
他にウマいラーメンも沢山あったが、2022年に食べたラーメンの中では屈指であった。

さて、今日はどれにしよう…とノープランで臨むと、

「山形鳥中華」。
これも「ケンミンショー」で見た事があるだけで、想像がつかない。
よし、今回はコレにしよう。

先に食券を買って並び、10分ほどでカウンターに通される。
トッピングをチェック。

この「梅昆布酢」は、ひっぱりまぜそば用だそうな。

山形鳥中華、着丼。

なるほど。
現地で「冷たい肉そば」は食べた事があるが、その温かい版だろうか、と思えるビジュアル。
よく味の滲みた鶏、たっぷりの白ねぎ、三つ葉、刻み海苔、天かすとどれも関西のラーメンには一切ないトッピングだ。

箸を上げてみる。

太い縮れ麺だ。

スープをすする。
甘く、ものすごくコクがある。
コレは明らかに、和風のつゆだ。
そして麺は、びっくりするほどの歯ごたえ。
「コレ、こねる時にもうちょい水を入れないんですか?」
と言いたくなるほどで、初めて山梨の吉田うどんを食べた時の印象に似ている。
ケンミンショーによると、日本一のラーメン消費県・山形では親族や仲間が集まればラーメンの出前を取る事が多いそうな。
「そんな、出前でラーメンなんて麺がのびる…」
と思ってしまうが、なるほどこの麺ならのびない。

そして、天かすがコクをさらに加えて油っこくなりかけたところを左右の白ねぎと刻み海苔が風味を加え、さっぱりと食べさせてくれる。
同じ海苔でも横浜家系ラーメンなどは板海苔がそのままドーン!と入るが、あちらは溶けないため風味にはそれほど影響しない。
ところが刻み海苔なら見事にスープに溶け、海苔の香ばしさが何倍にも増して味わえる。
そしてよく味の滲みた鶏のウマさは、言うまでもなし。

佳きところで、こちらの辛味噌を溶き入れて味変。

コレは驚いた。
まず山椒が来て次に唐辛子、その次に来る青い風味は何なのだろうか…
色からしてトマトペーストでも入っているのだろうか?
とにかく、味変どころの騒ぎではなく全く違う食べ物になってしまうため、デフォルトのコク甘なスープが好きな人は、いっそ入れなくてもよい。

去年の米沢ラーメンといいこの鳥中華といい、さすがはラーメン消費量No.1の山形。
我々関西人にとっては、知らない味だらけである…