朝ドラ「おかえりモネ」がラストスパートに入っている。
気象予報士になり東京で活躍していたモネだが、地元の役に立ちたいと所属するウェザーエキスパート社在籍のまま気仙沼に戻り、コミュニティFMの天気予報放送に精を出している。その一方、モネの実家は竜巻で大きな被害を受けた牡蠣棚の修理をするしないの判断を迫られる局面で祖父が牡蠣養殖を廃業する方針を打ち明け、妹のみーちゃんは東京で研究するか家業を継ぐか、りょーちんと一緒になるかで悩んでいる。
が、多くの視聴者の関心はそこではなく、早く菅波先生とモネが幸せになってほしいと思っているのではないか(笑)。実際「#俺たちの菅波」は毎日のようにトレンド入りしている。あの不器用さ、もどかしい一途さが多くの男性の共感を得ているようだ。
毎朝楽しんで視聴しているのだが、如何せんこのドラマは「暗い」に尽きる。
清原果耶が演じるモネは、おそらく朝ドラ史上最も暗いヒロインかもしれない。さらに妹のみーちゃんは輪をかけるように暗く、上記の理由でほぼ闇落ち状態だ。
私は毎朝BSプレミアムで7:15から往年の名作朝ドラの再放送、次いで7:30から現行の朝ドラの早出しを観ているのだが、先週から7:15はなんと42年前、1979年の「マー姉ちゃん」の再放送をしているのだ。
一昨年の朝ドラ通算100作イヤーを機に、この7:15は「おしん」「はね駒」「澪つくし」「あぐり」と、往年の名作を次々とぶつけて来ており、これがまたどれも見応えがあるのだ。
この企画は、出来ればもっと早くやってほしかった。そうすれば、「べっぴんさん」みたいな駄作をリピートさせられずに済んだ。
「マー姉ちゃん」は、「サザエさん」などでおなじみ漫画家・長谷川町子一家をモチーフとし、ヒロインの熊谷真実はマチ子の姉・マリ子を演じている。
マチ子は後に「おしん」で人気を不動のものにする田中裕子、姉妹の母親に藤田弓子、お手伝いさんに二木てるみといずれも役者揃い。
さらに脚本は「3年B組金八先生」などでおなじみ小山内美江子、音楽は「ルパン三世」などでおなじみ大野雄二。もう、面白くないはずがない。
私は昔の朝ドラの知識は全くないのだが、視聴者が毎朝それを観て今日も一日元気に過ごそう、と思わせてくれるような快活な話に越した事はなく、マー姉ちゃんはまさにその原型を作ったのかもしれない。ウィキペディアによると、当時の平均視聴率は42%もあったそうな。
もう朝からキャスト全員が早口の博多弁でまくし立て、熊谷真実も田中裕子も博多の街から海岸からセットの中まで走る走る。ドラマはまだ始まったばかりだが、毎朝充分に元気をもらえるのを早くも確信した。
…しかし、どれだけ元気をもらったところで今月いっぱいはその直後の放送のモネに精気を吸い取られてしまうのだが(笑)…
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