もう今日は、コレに尽きる。
野球のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)決勝戦は日本が3-2で米国を下し、14年ぶりの世界一に輝いた。
侍JAPANの選手・栗山監督をはじめとするスタッフの皆さんに、心からおめでとうございますと申し上げたい。
マイアミに来てからの準決勝・決勝は、初めて味わうアウェーであり苦しい試合だったが吉田正尚や岡本、そして一次リーグで不調だった村神様こと村上が準決勝ではサヨナラタイムリー、今日の決勝では貴重な同点ソロアーチをかけた。
準決勝の吉田の同点3ランも、よくライトに切れずに残ったものだ。まさに神がかり的なバットコントロールである。
2006年、第1回の王貞治監督は、長打に頼らない「スモール・ベースボール」をテーマに掲げ世界一に輝いたが、14年を経て大谷・吉田・村上・岡本と長打力と確実性を兼ね備えた打者が揃い、14年ぶりの世界一となったのは、隔世の感がある。
そしてその大谷をはじめダルビッシュ、山本由伸、佐々木朗希という先発陣に加えリリーフ陣も充実、かつてない分厚い投手陣が揃った。「打線は水もの」と云うだけに、まずは投手力の整備が勝利のためには必要だがその意味でも今回は申し分なかった。
マイアミに来てからは少々元気がなかったが、一次リーグを大いに盛り上げた立役者はヌートバーだ。あの攻守の全力プレー、爽やかさ、全国の東急ハンズやロフトでモノが売り切れたというペッパーミル・パフォーマンスと、もはや好感度しかない。
落ち着いた頃には、おそらくCMに出演しまくっている事だろう。
結果が出るまで4時間は覚悟する野球というスポーツは、若者風に云えばタイムパフォーマンスが悪く、サッカーなどに比較してダラダラと長いという批判が絶えなかった。また「速く走った者、速く泳いだ者、高く跳んだ者が勝つ」といった個人競技に比べ誰かのミスが足を引っ張る団体競技が苦手だという人、ルールが複雑すぎるといういわゆるアンチ野球派の人は昔も今も一定数いる。
負けたら終わりの高校野球に比べ、年間143試合のプロ野球はガチンコ感に欠けるという批判もある。
加えて、このWBCは日本がMLBにカネを積んで、無理やり開催をせがんだだけなので大して意味がない、と揶揄する人もいる。
しかし、あの世界一のプレイヤー・大谷翔平が雄叫びを上げながら投げ、ビハインドを背負っていた準決勝で先頭打者として2塁打を放ち、塁上で
「オマエらも続け!」
とベンチにジェスチャーし、村上のサヨナラ打につなげたあの一部始終が、ガチでないと言い切れる人は果たして居るのだろうか。
ヌートバーの再三のダイビングキャッチに、拍手を送らない人が果たしているのだろうか。
間違いなく日本最高峰の選手が心をひとつにし、負けたら終わりの戦いを制した侍JAPANの活躍を見て、私の周りは改めて野球の面白さ、素晴らしさに気付いたという人がヒジョーに多かったのは、野球しか知らなかった私はとても誇らしく思う。
侍JAPAN、感動をありがとう!
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