性加害問題をめぐり9/7にジャニーズ事務所が会見を開いた。私は当然業務中のため全く観ておらず、土日のワイドショーでようやく断片的に観たのだが、もう本当にヘドが出る思いになった。
まず9/5付けで藤島ジュリー景子氏が社長を辞任、少年隊の東山紀之氏が社長に就いた。
東山氏は
「(故・ジャニー喜多川の加害は)鬼畜の所業。人類史上最悪の事件」
「ジャニー喜多川に感謝の気持ちは今はない」
と、ジャニー氏をバッサリ斬って捨てた。
確かに、ジャニー氏の寵愛を受けたヒガシが現役を引退して社長になったところで、被害者からの見え方としてはそれほど変わらないかもしれない。ヒガシが加害者になっていた、という報道もあるからで、その真偽については定かではない。
また景子氏が株式と代表権を保有したままでは、ジャニーズの企業としての体質は何も変わらないのでは、と思われても仕方ない。
しかしそういった厳しい指摘を会見で浴びせ続けた新聞やTV各社こそ、ジャニー氏の性加害を見て見ぬフリをし続け、臭いものにフタをしてタレントを使い続けてきた、言わばグルではないのか。
それこそフォーリーブスの北公次氏の暴露から1999〜2003年の裁判と判決も、ほとんど国内で報じられる事はなかったのに英BBCという外圧がかかってようやく重い腰を上げた、というのが本当のところではないのか。
少年隊としての活動は出来なくなって久しいが、俳優・キャスターなど目覚ましい活躍を見せ、生涯現役にこだわり今も1日腹筋千回と毎月100km走る事を欠かさないまでにストイックなヒガシを責める権利が、あの場に居合わせた記者にあったのだろうか。
私は遅ればせながらあの会見を観て
「『我々も忖度してました』とヒガシに謝れ!」
と心の中で怒鳴っていたのであった…