花の四日市スワマエ商店街

表参道スワマエ商店街会長のひとり愚痴

今どき儲かる商店街

2009年11月29日 | おいらの商店街
          
          
今日は、初冬の寂しい商店街が「よさこい様」でにぎわった。感謝であります。
さて、図書館で“キビシイ”本を借りてきた。金子哲雄著「今どき儲かる商店街」プレジデント社
          
頭から衰退しつつある既存商店街に、鋭い警鐘を鳴らしている。
たして大多数の消費者は、買い物をするのに店舗とのコミュニケーションを望んでいるのだろうか。なじみの小売店での買い物にはプレッシャーが大きい。行けば買わなくてはならない。安いものは求めにくい。おまけに商品を求めて駐車場から街の中を歩き回らなければならない。
は商店街活性化のためには、お客様との対話が大切と考えてきたが、金子氏は、時代と共にコミュニケーションスタイルは変化してきていると話している。
た、小売業は地域密着型が大切と言われているが、それは、地域のお客さんにその土地のものを売るのではなく、地域のお客さんが必要なもの・欲しいもの・必要なサービス・欲しいサービスを提供することだとも述べている。消費者の声をもっと謙虚に聞かなければならない。
オンモールのテナントミックスを見ると、GAPやユニクロなどのナショナルブランドが約5割から6割。その地域に初出店するブランドが2割から3割。残りが地元の有力専門店と言う構成だ。廃れた地元の商店街にあったお店屋さんが入っても、消費者はあまりうれしいとは感じないだろう。
店街は店舗構成に強制力が必要だ。大型店にはそれが出来るが、既存の商店街では難しい。「さあ、買い物をするぞ」とテンションを上げて買い物に来ても、空き店舗ややる気のない商店が点在していては、その気持ちもたちまち萎えてしまう。強力なテナントミックスが商店街に必要なのだ。
子氏の話は、既存商店街には絶望的ともとれるが、最後に救いの言葉で結ばれていた。
ともと商店街は神社仏閣に集まる参拝客を当て込んで、参道にみやげ物店や飲食店が軒を連ねたことに端を発している。
金を使わせるきっかけを商店街自身が作る必要があるだろう。消費者がその商店街に来ることを目的とするような単品強化型集積にする必要があるのだ。
れからは少子高齢化で人口は減少していく。当然、既存店の売上も減少する。商品を絞り込んで、商圏を広げなければならない。
商品を絞り込めば、買いに来る人は当然減る。しかし、単品取扱店が集積した商店街であればお客さんは世界中から「わざわざ来る」のだ。
重要なポイントは「わざわざ来る」ことなのである。世界中の消費者がわざわざ来る商店街が、今から儲かる商店街なのである。
う考えると、四日市の駅前に飲食店が集中してきたことも、まんざら困ったことともいえないか。飲酒運転の取締りが厳しくなった昨今「さて、飲みに出かけるか」と考えたとき、迷わず駅前が思いつくようであれば、ひとつの成果とも取れるが・・・