
<昨夜は、振興組合の外羽新理事長と飲む機会ができました。曰く「私利私欲を排し、残された人生を、組合員利益のために働かせていただく。どうか協力をよろしくお願いします」と口から泡を出して熱弁されました。まさに役職が人を作るデアリマス。ここでナゼカ、西郷さんの言葉を思い出しました>
南洲翁遺訓(なんしゅうおういくん)猪飼隆明訳・角川ソフィア文庫
西南戦争によって賊名を背負ったまま死んだ西郷隆盛の名誉が回復した年、旧庄内藩の人々によって西郷の言葉を残すべく「南洲翁遺訓」がまとめられた。
<この中の一文をご紹介します>
万民(国民)の上に立つ政治家(役人)は、己を慎み、品行を正しくし、驕(おご)り高ぶることを戒め、無駄遣いをしないように気を遣い、自らの職務に精励して国民の手本となり、国民の勤労をご苦労と思うことがなければ、政治は行なわれにくい。
現在のように維新創業の大事なときなのに、住まいを飾ったり、衣服を華美にしたり、妻意外にも美しい女性を抱え、また、金を蓄えることを考えているなら、維新の事業は最後までやりおおせないだろう。
このままでは、戊辰の正義の戦争(鳥羽伏見の戦いにはじまる戊辰戦争)も、薩摩や長州の利益実現のための私戦とされてしまい、天に対してはいうまでもなく、戦死者に対しても、面目ないことであると、南洲翁は今にも涙を流さんばかりであった。
<リーダである為の条件が、ここには書かれています 心して読ませていただきました>
坂本龍馬は、勝海舟の命を受けてはじめて西郷隆盛にあったときの印象を次のように語ったという。
「つかみどころのない馬鹿のようにみえる。しかも底の知れぬ大馬鹿で、鐘にたとえると、大きく打てば大きく響き、小さく打てば小さく響く。惜しむらくはこれをつく撞木(しもく)が小さかった」と。
勝海舟は、それを聞いて
「評される人も評される人、評する人も評する人」と感心した。
<テレビドラマ「龍馬伝」の今後が楽しみであります>