花の四日市スワマエ商店街

表参道スワマエ商店街会長のひとり愚痴

昭和33年 ニュース劇場は?

2022年01月10日 | レモン色の町

昭和31年9月、諏訪駅が廃止されて、津方面から伸びた線路は、塩浜駅方向からまっすぐ斜めに新設の近鉄四日市駅へ入った。中央通りの完成である。完成と同時に諏訪新道にあったオカダヤは駅前へと進出した。昭和33年のことである。

当時は2階建てで、昭和38年になると増床して、5階建てのオカダヤ百貨店となった。この33年から38年の間に2階西南の角にあったのが、ニュース劇場である。100席くらいの狭い箱に入ったような場内だった。開館当時は配給の加減か、周辺の映画館に遠慮してか、ニュース映画が中心だった。入場料も他館に比べて安かったようだ。

やがて封切り済みの洋画を上映するようになる。ここでグレゴリーペック主演の“ナヴァロンの要塞”を観た。なぜ覚えているかというと、作品中、途中から加わった男性の工作員が、シャツの背中を大きく裂かれて女だったことを暴露されるシーンが印象的だったからだ。この作品の封切りは昭和36年なので、中学生のとき一人で観に行ったとして、つじつまが合う。当時映画は全盛期だった。オカダヤさんが「新しいビルを建てたら、映画館は欲しいね!」と思うのも納得の時代だった。

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