花の四日市スワマエ商店街

表参道スワマエ商店街会長のひとり愚痴

昭和6年 四日市小唄は?

2022年01月14日 | レモン色の町

市井からの眺め 四日市小唄 - 花の四日市スワマエ商店街 (goo.ne.jp)

北野保著「よっかいち歴史浪漫紀行」より

以前 当ブログに掲載しましたが、「四日市小唄」の10番までが、湊地区連合自治会発行の「思案橋」に掲載されていました。

戦前四日市に住んでいた人なら誰しも唄ったことのある“四日市小唄”は、昭和6年二三吉と佐藤千夜子が唄うビクターレコードが発売されて一躍有名となった。昭和6年、県下唯一のニュールックな市庁舎がお目見えし、千歳町埋立地には鋭意建設中の新築港がやがて出来上がろうとしている市勢躍進時代。当時の不景気な世相の中に、若く明るい息吹を感じさせるかのように此の歌は、老いも若きもみんなが景気良く唄ったものである。

西城八十作詞、中山晋平作曲、藤間静枝振り付けのこの曲は、昭和11年の春、新四日市港の完成と、末広町や尾上町、千歳町などの臨海工業地帯の門出を祝って華やかに繰り広げられた“国産振興四日市大博覧会”の会場内では一日中この唄と櫻音頭や躍進四日市などの歌謡曲が入り乱れて流されていたのが想い出される。

四日市小唄

東や横浜 東や横浜 西行きや神戸 ヤレコノセ

 海の関所の ジツ関所の 四日市 ササ ヤレコノセ

  ハリャ よってけよいよい 四日市

町にゃ萬古の 町にゃ萬古の 窯焼くけむり ヤレコノセ

 海にゃ出船の ジツ出船の 黒けむり ササ ヤレコノセ

  ハリャ よってけよいよい 四日市

那古の渡(わたり)が 那古の渡が 霞(かすみ)に消えて ヤレコノセ

 夏が来る 来る ジツ来る来る 伊勢の海 ササ ヤレコノセ

  ハリャ よってけよいよい 四日市

断った便りを 断った便りを 無電の塔に ヤレコノセ

 訊いて涙に ジツ涙に ひかる星 ササ ヤレコノセ

  ハリャ よってけよいよい 四日市

春の湯の山 櫻が咲いて ヤレコノセ

 どれが湯気やら ジツ湯気やら さくらやら ササ ヤレコノセ

  ハリャ よってけよいよい 四日市

鯨追う子の 銛(もり)から暮れて ヤレコノセ

 諏訪の祭りの ジツ祭りの 秋の月 ササ ヤレコノセ

  ハリャ よってけよいよい 四日市

しをれ葵(あおい)を しをれ葵を 生かした水が ヤレコノセ

 いまも下ゆく ジツ下ゆく 思案橋 ササ ヤレコノセ

  ハリャ よってけよいよい 四日市

おもしろいぞえ おもしろいぞえ 霞ケ浦は ヤレコノセ

 馬と白帆の ジツ白帆の 駆けくらべ ササ ヤレコノセ

  ハリャ よってけよいよい 四日市

恋の港に 恋の港に 錨(いかり)をおろし ヤレコノセ

 逢いに北町 ジツ北町 南町 ササ ヤレコノセ

  ハリャ よってけよいよい 四日市

月にかこつけ 月にかこつけ 紅鉄漿(べにかね)つけて ヤレコノセ

 お顔三滝の ジツ三滝の 橋のうへ ササ ヤレコノセ

  ハリャ よってけよいよい 四日市

コメント
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