辻さんが残した写真で、ここの場所がどこなのか特定できない。辻さんはまっさんから西と書いているけれど、具体的にどこか分からない。
角にパーマ屋、“いろは”という大衆食堂、“あずま”という食堂?
T字型の道、諏訪公園の西に間違いはないが、曇っていて影もなく、はっきり分からない。
分かる方は教えてほしい。
辻さんが残した写真で、ここの場所がどこなのか特定できない。辻さんはまっさんから西と書いているけれど、具体的にどこか分からない。
角にパーマ屋、“いろは”という大衆食堂、“あずま”という食堂?
T字型の道、諏訪公園の西に間違いはないが、曇っていて影もなく、はっきり分からない。
分かる方は教えてほしい。
小津安二郎監督“麦秋”で、杉村春子が原節子に息子との結婚を頼むシーンがあります。
「紀子さんおこらないでね 謙吉にも内緒にしといてよ」
「なあに?」
「いえね、虫のいいお話なんだけど あんたのような方に謙吉のお嫁さんになって頂けたらどんなにいいだろうなんて そんなこと思ったりしてね このあたしがお腹ン中だけで思った 夢みたいなお話し 怒っちゃ駄目よ」
「ほんと? おばさん ほんとにそう思ってらした?あたしのこと」
「ごめんなさい だから怒らないでって言ったのよ」
山田洋次監督は、“寅次郎相合い傘”にこのシーンを取り入れました。
「これ、冗談よ あのね・・・なんだか言いにくいな」
「変ねえ そんなのないわよ 失礼よ」
「実はね 本当に冗談だから 怒っちゃ嫌よ」
「分かったから早く言って」
「じゃあ言うけど リリーさんがね お兄ちゃんの奥さんになってくれたら どんないすてきだろうな って ねえ冗談よ 本当に冗談よ」
Kさんからの感想です。ありがとうございました。
自分にはどうしても分かりません。何故、寅は振られてもいないのに、自分から放浪の旅に出なくてはいけないのでしょうか?志村喬(博のお父さん)に言われて、定着(結婚)を決めていながら、流浪の旅に出ていく。
(男女の機微にうとい自分ですが)マドンナの池内淳子も、多分プロポーズされたらOKしているのではないかと思います。(子供もなついているし・・・)
観るたびに感じるのですが、この寅さんシリーズは山田監督による観光PR映画のようです。毎回各地の素敵な風景、祭り、風習等、行った事のない、見た事のない数々のことを教えてもらえる映画です。シリーズ全部観ておりませんが、この企画の映画会ですべて観てみたいものです。
ある人に言わせると、寅さんが結婚にイエスをしたら“男はつらいよ”シリーズが終わってしまうということです。“寅次郎恋歌”では「寅さんみたいに放浪の旅に出たい」と話す池内淳子に「俺みたいなものとふらついていては、あなたが幸せになれるはずがない」。そんな思いで立ち去ります。
次回上映の“寅次郎相合い傘”では、仲を取り持つさくらが、リリーさんに結婚を勧め、それに対してリリーはイエスを言う。そこへ寅が帰ってくるのですが、ちょっとした行き違いからこの話は壊れます。どうしてそうなったのか?映画のラストで寅は吐露します。ご期待ください。
このシリーズが長寿であった秘訣のひとつに、各地のロケがあります。それも下町やひなびた田舎、学校等生活臭があふれる地域が多く出てきます。
“恋歌”では博の生家である岡山県高梁(たかはし)がロケ地になっています。すごい音と煙で通過するSL、汽車を横目に自転車で帰路を急ぐ女学生。汽車が走る日常。昭和の時代が郷愁を誘います。
“相合い傘”では、函館、札幌、小樽が舞台です。観光地ロケの様相ですが、観光で訪れた方には懐かしい風景でしょう。それも40年前の景色です。山田監督は観光地をロケしてもそこに生活する人々を捉えています。12月上映の“寅次郎物語”では、和歌の浦温泉で、寅を待つ少年秀吉が眺める景色に、旅館で働く女性が階下の子どもに声をかけるシーンがあります。お客さんを送り出して一息ついた温泉街に、働く人の日常が垣間見えます。今月上映の“寅次郎相合い傘”、12月上映の“寅次郎物語”にご期待ください。
昭和三十年代初頭の表参道スワマエ。三番街東角から南方向を見る。アーケードの骨組みが建った。ここの商店街の歴史は古く、東海道筋で四日市宿の南からの入り口として栄えてきた。戦後、諏訪新道と諏訪駅の中間に位置し、人々の往来は耐えなかった。
夜の諏訪前商店街。店の明かりは皓々と灯る。当時はほとんどの店が居住していて、夜の九時頃まで店を開けていた。交代で食事を済ませ、家族の団欒を楽しみながら店の番をする。家路に急ぐ自転車が通る。どこかのラヂオから“1丁目1番地”のテーマ曲が聞こえる。明日も寒い一日になるのだろうか。(写真提供 山路昭雄様)
掲載のカラー写真は20年程前に撮ったものです。
第0回 やろに!四日市★映画祭で「晩春」が上映されます。
時・11月13日(日)午前11時より
所・表参道スワマエ ハッピースペース(サンシ北)
観覧無料です。
諏訪振興組合の映画会では、6年前「小津安二郎再発見」で上映しましたが(2012年 3月24日)ご覧になっていない方はこの機会にぜひ。観られた方は再度、ご鑑賞ください。