<あなたは施しをする場合、右の手のしていることを左の手に知らせるな。それは、あなたのする施しが隠れているためである。 --「マタイによる福音書」6章3-4節
人間は、仕事であっても勉強であっても、評価を求める。ユダヤ教もそうだ。ユダヤ教においては、施しなどの善行が積極的に奨励された。人間は善行を自由意思によって行う。それだから、善行には律法を守る以上の積極的な宗教的意義があるとされた。そのために、ラビ(宗教指導者)たちも、隠れた善行を勧めた。もっともラビたちはそのような善行が、算定、評価可能と考えた。しかし、こういう動機があると、善行は見返りを求める偽善になる。
善行を行うときに「右の手のしていることを左の手に知らせるな」というイエスの姿勢は、善行によって他者の賞讃を受けようとする態度を戒めるだけでなく、神からの報いを受けるという発想も根源的に断ち切っている。イエスが説いたのは、人間が悔い改めて、イエス・キリストを通じて神を信じることだ。信仰によってのみ、人間は救われるのである。善行を含むあらゆる人間の行為は救済に関係しないのである。>
□佐藤優『人生の役に立つ聖書の名言』(講談社、2017)の「常識を逆転する言葉」の「施しをするときは」を引用
【参考】
「【佐藤優】呪ってはならない」
「【佐藤優】敵を愛しなさい」
「【佐藤優】目標をめざして」
「【佐藤優】試練を喜ぶ」
「【佐藤優】永遠の命のために」
「【佐藤優】立っていると思う者」
「【佐藤優】重荷を背負うのは」
「【佐藤優】苦難と希望」
「【佐藤優】弱さを誇ろう」
「【佐藤優】一粒の麦」
「【佐藤優】平和ではなく剣を」
「【佐藤優】恐れるな」
「【佐藤優】迫害される人」
「【佐藤優】平和をつくる人」
「【佐藤優】心の清い人」
「【佐藤優】あわれみ深い人」
「【佐藤優】正しさを望む人」
「【佐藤優】柔和な人」
「【佐藤優】悲しんでいる人」
「【佐藤優】心の貧しい人」
「【佐藤優】地の塩となれ」
「【佐藤優】狭い門を選べ」
「【佐藤優】求めれば与えられる」
「【佐藤優】明日を思い悩むな」
「【佐藤優】思い悩むな」
「【佐藤優】まえがき ~『人生の役に立つ聖書の名言』~」
人間は、仕事であっても勉強であっても、評価を求める。ユダヤ教もそうだ。ユダヤ教においては、施しなどの善行が積極的に奨励された。人間は善行を自由意思によって行う。それだから、善行には律法を守る以上の積極的な宗教的意義があるとされた。そのために、ラビ(宗教指導者)たちも、隠れた善行を勧めた。もっともラビたちはそのような善行が、算定、評価可能と考えた。しかし、こういう動機があると、善行は見返りを求める偽善になる。
善行を行うときに「右の手のしていることを左の手に知らせるな」というイエスの姿勢は、善行によって他者の賞讃を受けようとする態度を戒めるだけでなく、神からの報いを受けるという発想も根源的に断ち切っている。イエスが説いたのは、人間が悔い改めて、イエス・キリストを通じて神を信じることだ。信仰によってのみ、人間は救われるのである。善行を含むあらゆる人間の行為は救済に関係しないのである。>
□佐藤優『人生の役に立つ聖書の名言』(講談社、2017)の「常識を逆転する言葉」の「施しをするときは」を引用
【参考】
「【佐藤優】呪ってはならない」
「【佐藤優】敵を愛しなさい」
「【佐藤優】目標をめざして」
「【佐藤優】試練を喜ぶ」
「【佐藤優】永遠の命のために」
「【佐藤優】立っていると思う者」
「【佐藤優】重荷を背負うのは」
「【佐藤優】苦難と希望」
「【佐藤優】弱さを誇ろう」
「【佐藤優】一粒の麦」
「【佐藤優】平和ではなく剣を」
「【佐藤優】恐れるな」
「【佐藤優】迫害される人」
「【佐藤優】平和をつくる人」
「【佐藤優】心の清い人」
「【佐藤優】あわれみ深い人」
「【佐藤優】正しさを望む人」
「【佐藤優】柔和な人」
「【佐藤優】悲しんでいる人」
「【佐藤優】心の貧しい人」
「【佐藤優】地の塩となれ」
「【佐藤優】狭い門を選べ」
「【佐藤優】求めれば与えられる」
「【佐藤優】明日を思い悩むな」
「【佐藤優】思い悩むな」
「【佐藤優】まえがき ~『人生の役に立つ聖書の名言』~」