<数年前、新聞労連の会合でこんな話をしました。若い新聞記者たちに話をしてくれって言われたので出かけて行って、「なんで記者になったの?」と彼/彼女らに訊ねたら、「世の中に真実を伝えたいと思います」とか、その種の答えばかり返ってきました。そこで私が、「みなさん、共同通信と徳島新聞だけは社団法人だけれども、それ以外の新聞社は株式会社でしょう。株式会社朝日新聞、株式会社読売新聞、株式会社産経新聞なのだから、みなさんの目的はカネ儲けなんです。そのカネ儲けの枠の中で自分の理想なり正義感なりをぜひ実現して下さい」と言ったら、みんなキョトンとした顔をしていましたけどね。
しかし、そこがわからないとダメなんです。われわれの制約条件をわからないといけない。資本主義社会のシステムを知っておかないといけない。資本主義の論理と反することをやろうとしても、長続きはしません。ただ、否定はできないにしても、突き放して見ることはできる。人間は限界がわかれば恐れは出てこないのです。>
□佐藤優『いま生きる「資本論」』(新潮社、2014)の「6 直接的人間関係」の「資本主義の論理が届かない場所」から一部引用
【参考】
「【佐藤優】アベノミクスとファシズム ~いま生きる「資本論」(2)~」
「【佐藤優】親の収入・学歴と、子どもの学力の関係 ~いま生きる「資本論」(1)~」
しかし、そこがわからないとダメなんです。われわれの制約条件をわからないといけない。資本主義社会のシステムを知っておかないといけない。資本主義の論理と反することをやろうとしても、長続きはしません。ただ、否定はできないにしても、突き放して見ることはできる。人間は限界がわかれば恐れは出てこないのです。>
□佐藤優『いま生きる「資本論」』(新潮社、2014)の「6 直接的人間関係」の「資本主義の論理が届かない場所」から一部引用
【参考】
「【佐藤優】アベノミクスとファシズム ~いま生きる「資本論」(2)~」
「【佐藤優】親の収入・学歴と、子どもの学力の関係 ~いま生きる「資本論」(1)~」