1.世界史における20世紀は暦とは一致していない。第一次世界大戦の勃発した1914年に始まり、ソ連が崩壊した1991年に終わっている。
2.第一次世界大戦の勃発により、啓蒙主義も自由主義神学もすべて基盤を失ってしまった。
3.神学上の20世紀は、カール・バルトの『ローマ書講解』第二版が刊行された1922年に始まる。
4.神学は常に時代を先取りする。第一次世界大戦後、1910年代末から1930年代半ばまでに、カール・バルト、ヨセフ・ルクル・フロマートカ、エミール・ブルンナー、パウル・ティリッヒ、フリードリヒ・ゴーガルテン、ディートリヒ・ボーンヘッファーなど、弁証法神学とその周辺にいたプロテスタント神学者が提起した問題と、それに対する基本的回答は、20世紀の思想界が抱える問題を全て先取りしている。
5.カール・バルトの神学については、「近代の完成」「近代の超克」いずれの形でも読解が可能である。私としては、「近代の完成」という読み方をする。
*
プロテスタント神学が佐藤に課された講座であった。それにしても、ずいぶん風変わりな時代区分ではある。風変わりではあるが、佐藤神学の体系の一片鱗をかいま見ることはできる。
佐藤にならって、暦とは別の20世紀・・・・あるいは21世紀を自分なりに定義するのは、決して無駄な作業ではない。
□佐藤優『甦る怪物(リヴィアタン) 私のマルクス ロシア篇』(文藝春秋、2009)
↓クリック、プリーズ。↓
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2.第一次世界大戦の勃発により、啓蒙主義も自由主義神学もすべて基盤を失ってしまった。
3.神学上の20世紀は、カール・バルトの『ローマ書講解』第二版が刊行された1922年に始まる。
4.神学は常に時代を先取りする。第一次世界大戦後、1910年代末から1930年代半ばまでに、カール・バルト、ヨセフ・ルクル・フロマートカ、エミール・ブルンナー、パウル・ティリッヒ、フリードリヒ・ゴーガルテン、ディートリヒ・ボーンヘッファーなど、弁証法神学とその周辺にいたプロテスタント神学者が提起した問題と、それに対する基本的回答は、20世紀の思想界が抱える問題を全て先取りしている。
5.カール・バルトの神学については、「近代の完成」「近代の超克」いずれの形でも読解が可能である。私としては、「近代の完成」という読み方をする。
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プロテスタント神学が佐藤に課された講座であった。それにしても、ずいぶん風変わりな時代区分ではある。風変わりではあるが、佐藤神学の体系の一片鱗をかいま見ることはできる。
佐藤にならって、暦とは別の20世紀・・・・あるいは21世紀を自分なりに定義するのは、決して無駄な作業ではない。
□佐藤優『甦る怪物(リヴィアタン) 私のマルクス ロシア篇』(文藝春秋、2009)
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