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2010年1月29日開設
大岡昇平、佐藤優、読書

【佐藤優】中学数学に欠損があるか ~数学、生き残るビジネスパーソンの必須スキル (3)~

2019年02月09日 | ●佐藤優
◆確認しておきたい/中学数学に欠損があるか

佐藤 パーセントはともかく、難関の私立中高一貫校出身者でも、中学数学の段階で欠損があるまま来ている学生が少なくないですね。

芳沢 中高一貫校で初めから私大文系型と決めると、数学を全くやっていないのです。
 そういった人たちも見ていて私が気になるのは、線を引く、円を書くといった一つ一つのプロセスをまず習っていない。直線のグラフすら書けなかったりします。

佐藤 それは深刻ですね。

芳沢 グラフの書き方を忘れちゃったっていうんです。学校でどう習ったのか聞くと、例えばy=ax+bという関数に数字を具体的に入れて、プロットして書いていくという原点を忘れている。

佐藤 y=ax+bというのをグラフにするとどうなるか、全然イメージが湧かない。
 経済学の代表的な教科書でも、グラフだけで数式がなかったりします。数式とグラフの対応関係が分かっていないというのは危ないですよね。

芳沢 関数のグラフというのは、3次関数だろうが4次関数だろうが、具体的に数字を取っていけばある程度書けるものです。まず、ちゃんと点を取っていけば、グラフというものによって視覚的に、式を理解できる。
 例えば、自分は算数の知識がさほどなくても、素朴に自分の持っているもので推理をするように頑張ろう。そんな考え方ができるよう意識を変えていきたい。

佐藤 数学が苦手なビジネスパーソンに対する私のアドバイスは、簡単です。要するに、数学に関してはどこかに欠損、分かっていないことがあるはずだと。
 その欠損がどこかを知るために、取りあえず数学検定(実用数学技能検定)3級を受けてみたらいい。対象レベルは中学3年程度です。中学までに欠損があるかどうかをまず知っておかなくてはいけない。
 もし欠損があれば、場合によっては小学校レベルに戻って勉強すべきかもしれない。
 ところが、数学にかなり不安を持っていても、ほとんどの人は受けないんですよ。落ちるのが怖い。もし落ちるとプライドがズタズタになって立ち直れないから。
 これは英語でも一緒なんです。英語に自信がないという人は、取りあえず英検(実用英語技能検定)3級を受けてみるといい。
 別に人に見られるわけでもないのに、このバリアを突破するのは結構大変なんです。

芳沢 思い出すのはちょうど今から36~37年前、米国のオハイオ州立大学に博士特別研究員として在籍していたころ、「住んでいたアパートの住人の方に三角関数を教える」という日課があった。
 私もうまく教えられたかどうか分からないのですが、みんな無邪気に、「ウォー、ワカッタ」とか楽しみながら、理解を積み上げていく様子が印象に残っています。
 「いい年をして……」なんてことは全くない。自分のペースで一歩一歩、学んでいけばいいのです。

□佐藤優「特集:文系でも怖くないビジネス数学」(「週刊ダイヤモンド」2019年2月9日号)の「【Part 1】 数学はビジネスパーソンの必須教養である」の「【対談】芳沢光雄(桜美林大学教授)×佐藤優(作家・元外務省主任分析官)「生き残るビジネスパーソンの必須スキル 今こそ「数学」の学び直しをせよ 」を引用

 【参考】
【佐藤優】パーセントが扱えない大学生 ~数学、生き残るビジネスパーソンの必須スキル (2)~
【佐藤優】×芳沢光雄:数学、生き残るビジネスパーソンの必須スキル (1)
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【佐藤優】パーセントが扱えない大学生 ~数学、生き残るビジネスパーソンの必須スキル (2)~

2019年02月09日 | ●佐藤優
◆続出している/パーセントが扱えない大学生

芳沢 ただ最近、経済産業省が「数学を何とかした方がいい」と数学人材の重要性を訴えたり、日本経済団体連合会の中西宏明会長が「文系の大学生も数学を学ぶべきだ。数学を全然やらないのはおかしい」と提言【注3】を出したりして、風向きが変わってきた。
 しかしながら、私はそう簡単ではないと思う。例えば、論理に関して日本人が弱いのはallとsomeの使い方(「ゼロからじっくりと身に付けたい 論理的思考のエッセンス」参照)なんですね。あるいは「…ではないのですか」といった否定疑問文に弱い。この辺の英語に戸惑う人が多いのは、学ぶべき論理の基礎が身に付いていないからだと思う。
 学ぶべきものを学んでいないというと、2000年代初頭のゆとり教育でどんと削減されたイメージかもしれない。だが、教科書の内容は1970年代の半ばくらいから、減り続けていたんです。
 冒頭でお話があった『分数ができない大学生』は、私も分担著者だったんですが、1/2+1/3=2/5というのは、一つの警告だったんだと思う。それは、意味を理解していなくともやり方だけ覚えればいいという教育への警告です。
 分数の足し算は分母同士を掛けて、後はたすき掛けにして分子を計算したものが答えだと、やり方を暗記しただけで、小学校での成績は何とかなった。そして意味を理解しないまま大学生になり、また社会人になっていった。私はそのあしき状態が最近、もっと進んでしまっていると思う。というのも、「パーセント」が分からない大学生が今、続出しているんです。
 例えば、2億円は50億円の何パーセントか。比べられる量が2、もとになる量は50で、2÷50=0.04で答えは4%となる。これができない大学生が、日本には2割くらいいると私は思います。

佐藤 十分考えられますね。
 高校生の勉強を見ていて非常に心配になるのは、「暗記数学」という言葉があるように、数学を一種の暗記科目としてパターン暗記だけでやっている生徒が多くなっていること。この弊害が結構、進学校で出ています。

芳沢 これは日本の数学教育が抱える大きな問題だと思っています。抜本的に変えなくてはいけない。
 先のパーセントの続きですが、経済が今年から来年にかけて2割成長したとすると、1.2倍ですね。そして来年から再来年にかけて3割成長したとすると、1.3倍です。ということは、今年から再来年にかけては1.2×1.3=1.56で56%成長となる。しかし、50%という誤答が多い。
 日本の大学生の半分はこの計算ができません。半分以上だと思います。できないのは、まさにやり方だけ暗記しているためです。
 算数でやった「流水算」を覚えているでしょうか。流れる川を上ったり下ったりする船が、流れにどんな影響を受けるのかを考えるものです。
 この流水算【注4】は昔、静水時の船の速さと川の流れの速さをxとyにおいて、方程式を立てて解いたと思う。これが今は違う。見掛け上の下る速さから、見掛け上の上る速さを引いて2で割ったものが「川の流れの速さ」などと暗記しちゃう。方程式を立てずに答えが出てしまう。

佐藤 統計の基礎をやらずに、表計算ソフトにデータをぶち込んでいくやり方も同じ発想ですね。自分でデータを読めない。

芳沢 そういうことです。一番びっくりしたのは「微分は習ったか」と学生に聞くと、「簡単だ」と言う。「微分するというのは、右上にある数字を下に持ってきて、右上は1マイナスすること」とね。

佐藤 公務員試験用の経済学問題集の最初にも、「微分法というのは肩の数字を前の数字に掛けて、肩から一つ引いてやればいい。微分の深い原理について知る必要はありません」なんて書いてある。

芳沢 全てが今そういうことになっている。
 ご存じないかもしれませんが、小学校で習う「速さ」「時間」「距離」などの関係は、今は丸の中に「は・じ・き」「く・も・わ」【注5】と書いた図を使って覚えている。小学校で習ったときには分かるけれども、中学校に行くと、こんがらがってしまう。そして、その状態のまんま大学生になってしまう。

佐藤 これ本当に深刻な問題で、ちょっとズレますが、社会科でも同じ問題があるんですよ。私は大学で講義をする前に、山川の教科書の中から年号の問題を出してテストしているんですが、例えば、ロシア革命の勃発とソ連の崩壊の年号を間違えるのは、まあいい。時系列が逆転している人が中にはいるんです。ソ連崩壊の方が先でロシア革命が後とか、第1次世界大戦と第2次世界大戦の勃発年が逆転しているとか。1と2が分かっていないということですよね。

芳沢 大学の入試がマークシート式になってしまっているが故に、プロセスが分からなくてもやり方、暗記だけで答えが出るから何とかなる。だから、流れというかプロセスを理解しようという気持ちに欠けているんだ、と私は思う。このままでは日本は取り残されちゃうんじゃないか。

佐藤 要するに、日本は発展途上国の教育システムなんですね。記憶力と情報処理能力が中心のキャッチアップ型の教育がそのまま続いてしまっている。
 その結果、たぶん日本と韓国だけだと思うんですが、勉強が嫌いな大学生が異常に多い。一方で、目的合理的に受験テクニックを極める受験産業が異常に発達している。これはなかなか大変です。

芳沢 全体の流れをつかむこと、プロセスをきちんと理解することが大事なのは、さまざまな科目に共通しています。
 先の『新体系・高校数学の教科書(上・下)』を書いたのも、数学の教科書が何のポリシーもなくてバラバラになってしまったからです。それはまずいと、一つの大きな流れを示したかった。

佐藤 あの本で素晴らしいのは「関数の極限」のところです。高校生にはまだ消化が難しい「イプシロン・デルタ論法」【注6】を用いずに、しかも直観に頼らず、とても工夫して書かれているのが、強く印象に残りました。

芳沢 イプシロン・デルタはみんな面食らっちゃう。一体これは何だと。私自身はこれまで文系、理系合わせて10の大学で、それこそ本当にパーセントが分からない大学生から数学専攻の大学院生まで、1万5,000人くらいの学生に教えてきました。得た結論として、高校と大学のギャップを埋めなくてはいけないっていうポリシーを持っています。そこをご指摘いただいて、感激しました。

佐藤 そこは本の序文でも少し触れておられて、僕も強い感銘を受けました。

 (続く)

 【注3】経団連の提言
  経団連は大学の教育改革に関する提言をまとめ、「大学は、例えば、情報科学や数学、歴史、哲学などの基礎科目を全学生の必修科目とするなど、文系・理系の枠を超えて、全ての学生がこれらをリテラシーとして身に付けられる教育を行うべきである」としている。

 【注4】流水算
  例を用いて説明しよう。「船が川を9キロ上るのに45分かかり、同じ区間を下るのに36分かかるとき、静水での船の速さと川の流れの速さを求めよ」という流水算がある。この問題は、「船が川を9キロ上るのに4分の3時間かかり、同じ区間を下るのに5分の3時間かかるとき、静水での船の速さと川の流れの速さを求めよ」と書き換えられる。見掛け上の上りの速さは時速12キロであり、見掛け上の下りの速さは時速15キロになる。「やり方」暗記型の子どもたちは、静水での川の速さ=時速(15-12)÷2=時速1.5(km)、静水での船の速さ=時速(15+12)÷2=時速13.5(km)と、機械的に求める。

 【注5】 「は・じ・き」と「く・も・わ」
  それぞれ意味として、「速さ×時間=距離」「もとにする量×割合=比べられる量」を表す。「は」は速さ、「じ」は時間、「き」は距離、「く」は比べられる量、「も」はもとになる量、「わ」は割合のことである。子どもたちは、円の中にそれらの文字を機械的に書いて、意味を理解せずに式を暗記する。その悪影響が大いに懸念されている。

 【注6】イプシロン・デルタ論法
  この解説は難解だ。読み飛ばしてもらっても構わない。
  xを限りなく2に近づけると、3xは6に限りなく近づく。これを「x→2のとき3x→6」と書く。これを一般化して高校数学では、「x→aのときf(x)→a」を「xを限りなくaに近づけると、f(x)はaに限りなく近づく」と説明する。これをイプシロン・デルタ論法では、「任意の正の数εに対して、ある正の数δがあり、 0<│x-a│<δ⇒│f(x)-a│<ε」 と書いて説明する。この両者の説明の違いに、理工系の学生でも参ってしまう者が続出するのである。
  これを理解するには、「全て」と「ある」の言葉の使い方をよく理解する必要がある。

□佐藤優「特集:文系でも怖くないビジネス数学」(「週刊ダイヤモンド」2019年2月9日号)の「【Part 1】 数学はビジネスパーソンの必須教養である」の「【対談】芳沢光雄(桜美林大学教授)×佐藤優(作家・元外務省主任分析官)「生き残るビジネスパーソンの必須スキル 今こそ「数学」の学び直しをせよ 」を引用

 【参考】
【佐藤優】×芳沢光雄:数学、生き残るビジネスパーソンの必須スキル (1)

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【佐藤優】×芳沢光雄:数学、生き残るビジネスパーソンの必須スキル (1)

2019年02月09日 | ●佐藤優
佐藤 数学・算数に関して、何といっても衝撃的だったのは1999年に出版された『分数ができない大学生』でした。そのころで「2分の1足す3分の1は?」の問いに「5分の2(正解は6分の5)」と答える大学生の割合が、全体の約17%に達していた。
 それを読んで私が思い出したのは、外務省時代に研修生の教育係をしていたころ、モスクワ高等経済大学とモスクワ国立大学地理学部に研修生を送り込んだときの経験です。共に外交官試験合格者の中でもなかなか優秀な成績を収めていたんですが、成績不良で退学になってしまった。
 そこで大学の教務部長に「いったい何に問題があるのか」と理由を聞きに行った。私はてっきりロシア語力の問題と思ったんですが、「そうではない。問題は別にある」と言う。
 一つは数学。微分積分や行列、ベクトルなど線形代数が全然できない。だから授業に付いていけない。二つ目は、アリストテレスの昔から論理の基本となっている「同一律、矛盾律、排中律」【注1】が分からない。だからディベートができない。そして三つ目に哲学史の知識に欠けるので、思考、思索の型というものが分かっていない。
 日本の教育というのはかなり特殊なんじゃないかと、言われたのです。聞き取りをしてみると、確かに文系は高校数学、下手すると中学段階でも数学をきちんとやらなくて済む。
 私は3年前から同志社大学の神学部で教えているんですが、「数学と神学は隣接しているから、きちんと数学をやっておきなさい」と言っているんです。芳沢先生の講談社ブルーバックスの『新体系・高校数学の教科書(上・下)』を丁寧に読んでいる学生も多い。高等学校卒業程度認定試験で9割は確実に取れる優秀な学生たちです。
 ところが、私はショックだったんですが、「リーマン幾何学【注2】では平行線はどういう状況で交わるの?」と聞くと、皆キョトンとしている。「先生、平行線が交わるんですか?」と。

芳沢 数学に関して幾つか迷信があります。例えば、まず「私立大学の経済学部は文系だから数学は不必要」という迷信です。

佐藤 ひどい話ですね。

芳沢 世の中にはさまざまな経済関連の問題がある。でも、必ず最後は数字をもって客観的に議論すべきものです。そこで数学が必要になる。ところが、日本ではおかしな方向に進んでいる。

 (続く)

 【注1】同一律、矛盾律、排中律
  同一律は論理学で、「AはAである」ということ。矛盾律は論理学で、「命題pは真であり偽でもある」ことはできないということ。排中律は論理学で、「任意の命題は真か偽である」ということ。

 【注2】リーマン幾何学と直線
  普通の平面上に、2本の平行な直線を引くと交わらない。しかし、例えば球面上の図形を考えると事情は異なってくる。球面上の異なる2点に対し、その2点を結ぶ球面上の最短の曲線である「線分」を延長して「直線」を考える。すると、この「直線」は球面上の円になり、その中心は球の中心である。この円を球面上の大円という。イメージとしては、地球上の2点である東京とニューヨークを結ぶ最短距離で飛行する航空機のルートを想像するとよい。これが最短距離であると認識することは、意外と難しいかもしれない。球面上の異なる「直線」同士は、平面上の図形のイメージとは異なって、必ず交わる。

□佐藤優「特集:文系でも怖くないビジネス数学」(「週刊ダイヤモンド」2019年2月9日号)の「【Part 1】 数学はビジネスパーソンの必須教養である」の「【対談】芳沢光雄(桜美林大学教授)×佐藤優(作家・元外務省主任分析官)「生き残るビジネスパーソンの必須スキル 今こそ「数学」の学び直しをせよ 」を引用

 【参考】
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【佐藤優】生き残るための教養主義
【佐藤優】外交でも問われるセンスと勇気
【佐藤優】少年少女期をどう振り返るか
【佐藤優】社内試験に使える究極の実用書
【佐藤優】米軍の教本に基づく意思決定
【佐藤優】転職の際にも資本主義の内在的論理を踏まえたほうがいい
【佐藤優】宗教の危険性に対する警鐘
【佐藤優】元防衛事務次官の憲兵隊構想
【佐藤優】補助科学としての数学の活用
【佐藤優】再び革命運動が起きる可能性
【佐藤優】職場にもやもやしている人
【佐藤優】フェイクニュースへの耐性
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【佐藤優】プーチン政権の本質、2017年の論点、ロシアと欧州
【佐藤優】国際人になるための教科書、ストレスが人間を強くする、日本に易姓革命はない
【佐藤優】ロシアでも愛された知識人の必読書 ~安部公房『砂の女』~
【佐藤優】トランプ当選予言の根拠、猫の絵本の哲学、人間関係で認知症を予防
【佐藤優】モンロー主義とトランプ次期大統領、官僚は二流の社会学者、プロのスパイの手口
【佐藤優】トランプを包括的に扱う好著、現代日本外交史、独自の民間外交
【佐藤優】デモや抗議活動のサブカルチャー化、グローバル化に対する反発を日露が共有、グローバル化に対する反発が国家機能を強化
【佐藤優】国際社会で日本が生き抜く条件、ルネサンスを準備したもの、理系情報の伝え方
【佐藤優】人生を豊かにする本、猫も人もカロリー過剰、度外れなロシア的天性
【佐藤優】テロリズム思想の変遷を学ぶ ~沢木耕太郎『テロルの決算』~
【佐藤優】住所格差と人生格差、人材育成で企業復活、教科書レベルの知識が必要
【佐藤優】数学嫌いのための数学入門、西欧的思考にわかりやすい浄土思想解釈、非共産主義的なロシア帝国
【佐藤優】ウラジオストク日本人居留民、辺野古移設反対を掲げる公明党沖縄県本部、偶然歴史に登場した労働力の商品化
【佐藤優】「21世紀の優生学」の危険、闇金ウシジマくんvs.ホリエモン、仔猫の救い方
【佐藤優】大学にも外務省にもいる「サンカク人間」 ~『文学部唯野教授』~
【佐藤優】訳・解説『貧乏物語 現代語訳』の目次
【佐藤優】「イスラム国」をつくった米大統領、強制収容所文学、「空気」による支配を脱構築
【佐藤優】トランプの対外観、米国のインターネット戦略、中国流の華夷秩序
【佐藤優】元モサド長官回想録、舌禍の原因、灘高生との対話
【佐藤優】孤立主義の米国外交、少子化対策における産まない自由、健康食品のウソ・ホント
【佐藤優】アフリカを収奪する中国、二種類の組織者、日本的ナルシシズムの成熟
【佐藤優】キリスト教徒として読む資本論 ~宇野弘蔵『経済原論』~
【佐藤優】未来の選択肢二つ、優れた文章作法の指南書、人間が変化させた生態系
【佐藤優】+宮家邦彦 世界史の大転換/常識が通じない時代の読み方
【佐藤優】人びとの認識を操作する法 ~ゴルバチョフに会いに行く~
【佐藤優】ハイブリッド外交官の仕事術、トランプ現象は大衆の反逆、戦争を選んだ日本人
【佐藤優】ペリー来航で草の根レベルの交流、沖縄差別の横行、美味なソースの秘密
【佐藤優】原油暴落の謎解き、沖縄を代表する詩人、安倍晋三のリアリズム
【佐藤優】18歳からの格差論、大川周明の洞察、米国の影響力低下
【佐藤優】天皇制を作った後醍醐、天皇制と無縁な沖縄 ~網野善彦『異形の王権』~

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【南雲つぐみ】風邪予防に朝食を

2019年02月08日 | 医療・保健・福祉・介護
 日本では古くから「体が冷えると風邪をひきやすい」と言い習わされてきた。
 風邪やインフルエンザの多くはウイルスの感染が原因となる。体が冷えると症状が出やすいのは、免疫力が下がるからだという。
 体が冷えて体温が下がると血流が悪くなる。すると、体内でウイルスと戦う免疫細胞の動きも悪くなってしまう。
 ウイルスの多くは、呼吸や食べ物と一緒に体内に入るといわれている。だから「免疫の最前線」と呼ばれる鼻と喉など上気道の免疫力を高めることで侵入を防ぎ、排出する効果が大きくなることが期待できる。
 特に朝は血行が悪く、体が冷えやすい。鼻や喉が冷たいと感じたら、温かい飲み物などで冷えを取るといいだろう。
 朝食にみそ汁やスープなどの温かい飲み物を取ることはウイルスの撃退につながるはず。
 加えて体が温まるとされる、ショウガやターメリック、トウガラシなどを風味付けに使うと、血流が良くなり、さらに免疫力を高めてくれるかもしれない。

□南雲つぐみ(医学ライター)「風邪予防に朝食を ~歳々元気~」(「日本海新聞」 2019年2月2日)を引用
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【佐藤優】旧海軍将校たちが語った特攻

2019年02月08日 | ●佐藤優
 ①戸髙一成・編『特攻 知られざる内幕 「海軍反省会」当事者たちの証言』(PHP新書 980円)
 ②松岡正剛『面影日本』(角川ソフィア文庫 1,280円)
 ③小林昇『日本プラモデル六〇年史』(文春新書 880円)

 (1)①は、旧海軍将校たちが戦後、太平洋戦争における日本の過ちについて率直な意見を交わした「海軍反省会」の記録から、特別攻撃隊に関する発言をまとめたものだ。鳥巣建之助氏は、
 <私はね、特攻はねこれは邪道であり、やるべきじゃなかったと。
 これをやったことは、特攻で死んでいった人じゃなくて、こういうことをやるような戦争をやったこと自体が間違っておるし、もっと前に戦争をやめておれば特攻なんてやらなくて済んだんです。
 特攻をね、やるようにしたということは、あくまで上の者の責任なんであって、だから特攻というものは、戦争でね特攻なんてやることはこれは駄目なんだ。
 しかし特攻で死んでいって、国に捧げたあの若者たちのあの精神というものはね、これはもう(尊い)。
 しかしだからと言ってあれをですね、終戦後日本の本土を救うときにまで、これをやって勝とうなんていうような考え方っていうのはこれはとんでもない話であってね、大西(瀧治郎・兵40)さんなんかの考え方がね、これは私は大きな間違いであったと>
 と指摘する。その通りと思う。

 (2)②において、松岡氏は鴨長明の文体についてこう述べる。
 <日本の文芸史上、『方丈記』ほど極端に短くて、かつ有名な文芸はない。目で追いながら読むには三十分もかからない。声を出しても、せいぜい二時間くらいであろう。しかし、その「言語としての方丈記」には凝結の気配が溌っている。省略の極北があらわれている。それゆえ『方丈記』がつくった文体ほどその後の日本で流行した文体もない。それは、漢文の調子そのままを和文に巧みに移した和漢をまたぐ名文であり、それ以前の何人も試みなかった文体だった>
 文体は著者の思想を表す。長明の文体にこの時代の日本思想が凝縮されている。

 (3)評者は小学生時代(1960年代後半)、プラモデルに熱中していた。③において、
 <この時期、飛行機のプラモデルにも新しい流れが来ていた。かつてはモーターを内蔵してプロペラを回し走行するような、半分玩具のような飛行機模型が求められていたが、この時代は精密で、コレクション可能なもののニーズが高まっていた。例えばハセガワは昭和四三年にイギリスのプラスチックモデルメーカー、フロッグと提携して1/72スケールの航空機模型をシリーズ化する。後に「飛行機のハセガワ」と呼ばれるようになる始まりである>
 との指摘がなされている。評者はまさに1/72のプロペラ軍用機ばかり作っていた。この時期に精密化したプラモデルに魅せられた一人である。

□佐藤優「旧海軍将校たちが語った特攻 ~知を磨く読書 第281回~」(「週刊ダイヤモンド」2019年2月2日号)

 【参考】
【佐藤優】良い情報を手に入れる早道
【佐藤優】ヨーロッパの論理を知る手引
【佐藤優】生き残るための教養主義
【佐藤優】外交でも問われるセンスと勇気
【佐藤優】少年少女期をどう振り返るか
【佐藤優】社内試験に使える究極の実用書
【佐藤優】米軍の教本に基づく意思決定
【佐藤優】転職の際にも資本主義の内在的論理を踏まえたほうがいい
【佐藤優】宗教の危険性に対する警鐘
【佐藤優】元防衛事務次官の憲兵隊構想
【佐藤優】補助科学としての数学の活用
【佐藤優】再び革命運動が起きる可能性
【佐藤優】職場にもやもやしている人
【佐藤優】フェイクニュースへの耐性
【佐藤優】プラハの憂鬱
【佐藤優】生き残るための教養主義
【佐藤優】ヨーロッパの論理を知る手引
【佐藤優】現代AI研究者の間にはびこる“物活論的AI論”の限界
【佐藤優】構造化された沖縄差別
【佐藤優】気になり始めた人生の残り時間
【佐藤優】“ロシアの皇帝”プーチンの断片が明らかになった見事な「プロパガンダ」
【佐藤優】21世紀に甦る人間機械論
【佐藤優】自由貿易に対立する関税同盟
【佐藤優】五木寛之氏の小説論が明かされた学生たちとの対話
【佐藤優】文化は操作可能な道具か
【佐藤優】孤独な作家にとっての憩い
【佐藤優】社会情勢を反映した長時間労働対応の特捜部隊「カトク」の実態
【佐藤優】野蛮な帝国への抵抗文学
【佐藤優】不確実な社会に対応する
【佐藤優】21世紀でも色あせない歴史的名著の新訳 ~『仕事としての学問/仕事としての政治』~
【佐藤優】「知の巨人」らの対談3本 ~『世界と日本と日本人』~
【佐藤優】“日本語高”に資する作品
【佐藤優】資本主義の本質が現れる定年後の再就職市場
【佐藤優】社会を覆う自己責任論が生んだ「発達障害ブーム」
【佐藤優】あのテロ事件の一級の史料
【佐藤優】幕末期思想家の影響力の源泉
【佐藤優】欧米列強 血みどろの20世紀
【佐藤優】「日中関係が好転」の理由
【佐藤優】「読書力」によって「知の天井」を形成せよ ~松岡正剛の千夜千冊~
【佐藤優】ポピュリズムに流されずに国会をウオッチする姿勢、「小さな政府」だった室町幕府、欧州諸国の外交における植民地支配の遺産
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【佐藤優】江戸時代の「鎖国」は反カトリシズムだった ~『「日本」論 --東西の“革命児”から考える』~
【佐藤優】「三回読み」という技法 ~『国語ゼミ AI時代を生き抜く集中講義』~
【佐藤優】外務省主流派による画策、バランスがとれた社会評論、社会変革に与える教育の重要性
【佐藤優】『日本を蝕む「極論」の正体』
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【佐藤優】思考の「小島」を作る法、鬱病対策、自決・考
【佐藤優】哲学者でもある筒井康隆、福祉から排除された人が刑務所に、神学からの教育論
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【佐藤優】弱者の「疑似福祉施設」 ~『刑務所しか居場所がない人たち』~
【佐藤優】親の収入・学歴と、子どもの学力の関係 ~いま生きる「資本論」(1)~
【佐藤優】日本社会の矛盾が詰まった「団塊ジュニア」はこんな苦労を強いられている
【佐藤優】修験道の論理、教育改革、東京の問題を解決する商品
【佐藤優】「書く」鍛錬が現代社会で自由になるための方法 ~『小論文 書き方と考え方』~
【佐藤優】コラム傑作選、ロシアのことがよく分かる小説家、官僚の考現学
【佐藤優】『思考法 教養講座「歴史とは何か」』の「新書版まえがき」
【佐藤優】堕ちたエリート、小説という代理経験 ~『桜の森の満開の下』~
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【佐藤優】正しいことをしていると思い込む者の暴力、組織が個人に責任をいかにかぶせるか、投獄経験を描いた自伝の傑作
【佐藤優】トランプvs.インテリジェンス・コミュニティー ~『炎と怒り』(その2)~ 
【佐藤優】日本はトランプ大統領に命運を託せるのか? ~マイケル・ウォルフ『炎と怒り』~ 
【佐藤優】収入格差と教育環境、女性の負担が却って増す懸念、生命医科学と倫理
【佐藤優】英EU離脱と北アイルランド、文科省が進める教育改革に対する批判的検討、イスラエル独自のミサイル防衛システム

【佐藤優】職場ハラスメントを生む土壌、外務官僚の機密費疑惑、キリスト教の教義と思想の基本事項
【佐藤優】われわれの思考の鋳型、沖縄をめぐる知的に富む対談、高校で全科目を学ぶと社会に出てから役立つ
【佐藤優】文語訳聖書 ~キリスト教の魅力は死生観にある~
【佐藤優】北朝鮮がソウルと東京を攻撃したら、ウィスキーの美味しさの秘密、明治新政府の権力奪取法
【佐藤優】よりましなポピュリスト、「普通の人」が豹変するストーカー、規格外のトランプ米大統領
【佐藤優】人工知能は意味をまったく理解できない/数学者が説く「シンギュラリティ」の不可能
【佐藤優】トップリーダーの孤独、紛争地域や犯罪組織への武器拡散、精神科医と諜報工作員の共通点
【佐藤優】混乱する現代との類似性 ~『応仁の乱』~
【佐藤優】自死した保守派論客の思想の根源 ~『保守の真髄』~
【佐藤優】「当事者にとって」と「学理的反省者として」の二重の視座 ~『世界の共同主観的存在構造』~
【佐藤優】テロ対策に関する世界最高レベルの教科書、宇野弘蔵の経済学を取り入れたユニークな社会学演習書、シンギュラリティ神話の脱構築
【佐藤優】憲法改正は見せ球に終わるか
【佐藤優】日本と米国の社会病理
【佐藤優】消費者金融のインテリジェンス
【佐藤優】官僚を信用していない国民
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【佐藤優】日本のレアルポリティーク
【佐藤優】巨大さを追求する近代的思考
【佐藤優】アナキズムという思考実験
【佐藤優】AIとの付き合い方を知る手引、宗教と国体論の危険な関係、若手官僚の思想の底の浅さ」
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【佐藤優】武蔵中高の教育、ルター宗教改革の根幹、獣医師にもっと競争原理を導入
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【佐藤優】日本のフリーメイソン陰謀論、ユニークな働き方改革、自衛隊元陸将によるリーダーシップ論
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【佐藤優】川喜田二郎『発想法』 ~総合的思考と英国経験論哲学~
【佐藤優】日本の思想状況の貧しさ、頑丈にできている戦闘機、東方正教会に関する概説書
【佐藤優】資本主義の根底にある「勤勉さ」という美徳の淵源 ~『プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神』~
【佐藤優】手ごわいフェイクニュース、国を動かす政治エリートの意志、欧州内部における紛争
【佐藤優】×奥野長衛『JAに何ができるのか』
【佐藤優】『戦争論』をビジネスに活かす、現実社会の悪と闘う、ロシア人の意識と使命感
【佐藤優】面白い数学啓発書、日本人の思考の鋳型、攻める農業への転換
【佐藤優】総合的思考と英国経験論哲学(2) ~川喜田二郎『発想法』~
【佐藤優】総合的思考と英国経験論哲学 ~川喜田二郎『発想法』~
【佐藤優】保守論客が見た明治憲法、軍事産業にシフトしていく電機メーカー、安全と安心を強化する過程に入り込む犯罪者
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【佐藤優】痛みを無視しない、前大戦で「前線」と「銃後」の区別がなくなった、情報を扱う仕事の最大の武器
【佐藤優】海上権力を維持するために必要な要素 ~イギリスの興亡の歴史を通して~
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【佐藤優】ヨーロッパ宗教改革の本質、相手にわかるように説明するトレーニング、ロシア・エリートの欧米観
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【保健】花粉が飛び始めた ~昨夏の猛暑で大量飛散か~

2019年02月07日 | 医療・保健・福祉・介護
 (1)今年の花粉症シーズンが始まった。
 昨年夏の猛暑の影響で、各関連機関の花粉飛散予報は軒並み上方修正。情報を総合すると、東北北部など一部地域を除き、飛散量は昨年の2~5倍。多くの地域で過去10年の平均飛散量を上回る可能性がある、との予測が出ている。
 飛散開始時期は平年並みで、九州・四国の2月上旬を皮切りに、早くも同月中旬には近畿、関東、北陸へと広がりそうだ。

 (2)さて花粉シャワーから粘膜を守るには、マスク、ゴーグルの使用が望ましい。一昔前は「トンデモ予防法」扱いされてきたが、物理的に花粉を洗い流す鼻洗浄もお勧めだ。最近は専門医も積極的に推奨している。
 このほか、洗濯物、布団の部屋干しや、帰宅後は玄関先で上着を脱ぐなど「花粉を部屋に持ち込まない」工夫も地味に効果がある。できる限り室内の暴露リスクを減らしてアレルギー反応を鎮め、睡眠時間を確保しよう。

 (3)中等~重症の症状--くしゃみ、鼻水、鼻づまりの治療には、抗アレルギー薬が使われる。
 数多い抗アレルギー薬のなかの変わり種は、昨年1月に承認されたエメダスチンフマル塩酸の経皮吸収型製剤(商品名:アレサガテープ)、つまり貼り薬だ。
 アレルギー性鼻炎の治療薬としては世界初の貼り薬(背中や上腕などに貼付)で、1日1回の貼付で24時間効き目が持続する。
 貼り薬は吸収が穏やかで、効き目を実感するまでに時間はかかるが、持続力は高く夜の鼻づまりが楽になりそうだ。貼るタイミングが食事に左右されない点もメリットだろう。
 副作用は、貼付部分が赤くなる、かゆみ、発疹など。このほか眠気が出るので、同じような副作用がある薬やアルコールとの併用は避けよう。また、運送業や公共交通機関の運転に従事している方は、使用に慎重になるべきだ。
 同テープは処方薬なので医師の診療が必須だが、同じ有効成分の飲み薬はすでに市販されている。
 一定期間を経て新しい投与経路の安全性が確認された後は、速やかに市販薬へスイッチしてほしい。

□井出ゆきえ(医学ライター)「花粉、飛び始めました/昨夏の猛暑で大量飛散?! ~カラダご医見番・ライフスタイル編 No.433~」(「週刊ダイヤモンド」2019年2月9日号)

 【参考】
【保健】筋トレ直後・食間vs食事中 ~プロテインを摂るタイミング~
【保健】受動喫煙と高血圧の関係 ~行政の対策次第でリスク低下~
【保健】テニスで約10年の延命 ~孤独と運動不足の解消効果?~
【保健】入浴で循環器ケアを ~睡眠不足ケア~
【保健】1日30品目神話は過去の話 ~米国心臓協会が声明~
【保健】10月10日は目の愛護デー ~中高年は眼の健診を~
【保健】身長と死亡リスクとの関係 ~高身長の男性はがんに注意~
【保健】飲んでも飲まなくても? ~アルコールと認知症リスク~
【保健】フクロウ族は死亡リスク ~朝型へどう切り替える?~
【保健】アトピー性皮膚炎の最新治療 ~健康な皮膚の「常在菌」を移植~
【保健】定年までに2型糖尿病を発症 ~30歳男性の3人に1人!?~
【保健】酸味はあなたを大胆にする ~ここ一番に梅干しを!!~
【保健】高血圧は血管内治療の時代へ? ~腎デナベーション~
【保健】アスパラガスを食べるとおしっこが芳しい香水になる?
【保健】大量飲酒の健康リスク ~認知症発症が3倍以上に~
【保健】世界一辛い唐辛子にご注意 ~脳血管れん縮リスクあり~
【保健】帯状疱疹は予防できる時代 ~50歳以上はワクチン接種を~
【保健】資産損失ショックは健康リスク ~無資産なみに死亡率が上昇~
【保健】薬で顎が腐る? ~骨粗しょう症の人は要注意~
【保健】電子たばこで禁煙成功率が向上 ~約16万人の全米調査~
【保健】完璧主義者の抑鬱 ~親友に接するように自分にやさしく~
【保健】子どものエナジードリンク摂取 ~米国スポーツ医学会が警告~
【保健】高血糖で認知機能が低下 ~健康的な生活が脳を守る~
【保健】心筋梗塞の自覚症状は? ~吐き気や腹痛、男女差も~
【保健】世界各国のパンを比較 ~意外に塩分が高いと判明~
【保健】片頭痛持ちは脳・心血管に注意 ~特に診断後の数年間は節制を要す~
【保健】高い平熱は1年死亡リスクと関連? ~男性も基礎体温を測ってみよう~
【保健】急性虫垂炎の治療は手術か、薬か? ~外科医が選ぶのは~
【保健】シリコンバレーの贖罪? ~元役員らがネット依存警鐘団体~
【保健】花粉症シーズン始まる ~今年の飛散量は多いか、少ないか~
【保健】トマト2個で肺機能を守る ~「前」喫煙者にも効果~
【保健】ナッツを食べて心疾患を予防 ~1日30グラムのお手軽健康法~
【保健】ついに薬もIoT ~胃液センサーで服薬管理~
【保健】犬を飼うと長生きする ~特に、一人暮らしにお勧め~
【保健】何年禁煙したら帳消しになるか ~女性は11年、男性は~
【保健】食後の血糖値スパイク ~カーボ・ラストでまったり改善~
【保健】米砂糖業界の苦々しいお話 ~不利なデータを半世紀も隠蔽?~
【保健】対人過敏は早く老ける? ~遺伝子レベルに影響~
【保健】慢性便秘に「考える人」 ~全国1,000万人のお悩みに~
【保健】ストレスでがんリスク上昇 ~ただし、男性に限る~
【保健】死亡率が最大5倍超に ~がん代替療法の選択で~
【保健】認知症と性格の関係 ~責任感は予防的に働く~
【保健】手洗い励行の季節 ~CDC推奨の方法は~
【保健】何を食べていましたか? ~認知良好な69~71歳の場合~
【保健】SNSに投稿した写真が鬱病診断の手がかりに?
【保健】もし妻が乳がんに罹患したら ~10月はピンクリボン月間~
【保健】ダイエット法の新説は最大18時間の絶食 ~朝・昼2食でBMI低下~
【保健】秋の登山でも水分補給を ~脱水係数で消費量を把握~
【保健】歯周病と全身疾患との関係
【保健】尿のpHで糖尿病の発症予測 ~酸性度が高いとリスクが上昇~
【保健】ビタミンB群の過剰摂取にご注意 ~男性の肺癌発症リスクが上昇~
【保健】長距離タイムは血液型しだいか ~影響は普段の練習に匹敵~
【保健】活動格差が肥満を招く ~72万人に対する調査で判明~
【保健】認知症の発症を予防する/10代から意識すべき9因子
【保健】10代の望まない妊娠を防ぐ ~長期間効果がある避妊法を選択~
【保健】糖尿病網膜症リスクを軽減 ~26メッツ・時/週以上の運動~
【保健】ヒアリにどう対処する? ~アナフィラキシーに注意~
【保健】鬱に効くボルダリング ~悲観的な自動思考を解消~
【保健】主食をしっかり食べると公平な判断ができる
【保健】梅雨明け~お盆は熱中症の季節 ~危ない人、予防と対応法~
【保健】塩分過剰で空腹に ~高血圧どころかメタボに~
【保健】満腹より栄養素に目を向けて ~収入が低い世帯は主食頼み~
【保健】だるいときほど階段昇降を ~カフェインより効果的~
【保健】成人ADHDの予備診断 ~六つの質問でクリーニング~
【保健】“ベンゾ系薬剤”に注意 ~常用量でも薬物依存を形成~
【保健】ギャンブル依存症ってなに? ~最新の定義は「プロセス依存」~
【保健】グルテンフリー食の功罪 ~結局、2型糖尿病に?~
【保健】アジア系2型糖尿病でも全がん死リスクが上昇
【保健】「男の更年期」改善効果に疑問符 ~テストステロン補充療法~
【保健】狩猟・採集民族のチマネの人々に学ぶ ~現代的な生活は健康リスク~
【保健】玄米でカロリー消費! ~30分程度の運動に匹敵~
【保健】1日あたり0.5合程度が上限 ~認知症を予防する飲酒量~
【保健】電子たばこで禁煙補助? ~英米で見解の相違~
【保健】二つの睡眠時無呼吸症候群 ~閉塞性か中枢性かで違い~
【保健】不安やうつはがんの初期症状? ~結腸・直腸、膵臓などで関連~
【保健】赤身肉は魚や鶏肉に置き換えて ~大腸憩室炎の発症リスクを軽減~
【保健】学会監修の防災セットが限定発売 ~心臓を守るリストも~
【保健】前立腺癌の手術で優れているのは ~ダ・ヴィンチvs人の手~
【保健】サウナで認知症リスクが低下 ~本場フィンランドの報告~
【保健】ポケモンGOで運動量up! ~仲間でワイワイの効果~
【保健】「過剰診断」か「見落とし」か ~マンモグラフィー検診のリスク~
【保健】悪性腫瘍ばりの「足の狭心症」 ~運動・喫煙で早期に対応を~
【保健】ワクチンを接種し損ねても ~インフル予防に補中益気湯~
【保健】高齢者は健康な生活、他方、若い世代は生活習慣に課題
【保健】子供の感染性急性胃腸炎に ~家庭でできる経口補水療法を~
【保健】痛風発作の薬は低用量で/米国のガイドラインが推奨
【保健】社会文化的伝統は肥満のもと ~年末~春は危険だらけ~
【保健】サルコペニア肥満で糖尿病!? ~筋肉減でインスリン分泌低下~
【保健】子どもの砂糖摂取量は1日25g以下に ~肥満症対策のため清涼飲料より水~
【保健】偽薬効果は学習効果? ~慢性的な腰痛が軽減~
【保健】中高年の性行動と認知機能
【保健】揚げ物はレジリエンス(心の弾力・回復力)に悪影響?
【保健】カロリー制限か運動療法か、どちらか一つじゃダメか?
【保健】遺伝子検査で再発リスクを評価 ~乳癌、抗癌剤治療の回避も~
【保健】慢性疲労症候群に関係か ~腸内細菌叢~
【保健】脳トレに有酸素運動をプラス ~認知機能と記憶力が向上~
【保健】標準体重なのに2型糖尿病?/BMIが「1」増加しただけで
【保健】受動喫煙は確実に癌、脳・心疾患、乳幼児突然死症候群を生む
【保健】嫌な気分の時こそ、動く ~うつ病治療に行動活性化療法~
【保健】孤独リスクも欧米化する?/宴会文化が廃れた後は
【保健】茶カテキンによる肝障害でノルウェーがサプリメント含有量規制へ
【保健】学んで4時間後に運動すると記憶が定着 ~記憶術~
【保健】飲む抗癌剤で生存率改善へ ~膵臓癌の再発を抑制~
【保健】恐竜も腫瘍を患う ~癌は進化の宿命~
【保健】高血圧にはモーツァルト ~安静に寝ているより効果的~
【保健】塞栓症リスクが低いピルは?/エストロゲン量と黄体ホルモンで違い
【保健】悲しいと食べすぎる ~食べ放題は幸せなときに~
【保健】「夏の蚊対策国民運動」 ~ジカ熱対策~
【保健】2型糖尿病発症にも民族差/アジア系は「BMI23」でリスク
【保健】ジャガイモに高血圧リスク/ノンオイルでも要注意 
【保健】ADHDに「ゲーム療法」?/2製品が臨床試験へ
【保健】男性は運送業、女性は医療・介護 ~メタボになりやすい業種~
【保健】健康生活の王道は「食」 ~食事バランスガイドと死亡率~
【保健】眼底検査で何がわかるか ~眼疾患だけではない~
【保健】弾性ストッキングが効果的 ~エコノミークラス症候群対策~
【保健】マインドフルネスで腰痛改善 ~認知行動療法と同じ効果~
【保健】歯磨きが心血管疾患を予防 ~毎食後で発症リスクを軽減~
【保健】ガン=生存時代の就労支援 ~治療と仕事の両立に指針~
【保健】糖尿病患者の降圧目標値 ~140mmHgでよい?~
【保健】睡眠不足でスナック菓子を渇望、体重増加 ~大麻並みの快楽
【保健】コーラ1缶で薬の吸収率がアップ ~抗癌剤の薬効~
【保健】その一言で妻の2型糖尿病リスクが減少 ~「先に寝ていて」~
【保健】先進国では認知症が減少? ~予防の鍵は生活習慣の改善~
【保健】生活設計は長期戦か短期決戦か ~癌の臓器別・病期別生存率~
【保健】イチゴとオレンジはEDに効く ~米国の研究報告~
【保健】高齢者の服薬適正化にGL ~容易な多剤併用に警鐘~
【保健】朝食抜きに脳卒中リスク 阪大など調査 大規模調査で1.18倍高
【保健】下剤は脳・心血管疾患リスク> ~背景にストレスや運動不足~
【保健】高脂肪食でシナプスが消失? ~動物実験~
【保健】2型糖尿病とフライド・ポテトとの関係 ~ポテトは煮物で~
【保健】世帯の所得と健康リスクの関係 ~食習慣と飲酒習慣~
【保健】抗がん剤の価格差は最大4倍以上 ~WHOの調査~
【保健】より危険な睡眠時無呼吸 ~脳・心疾患のリスク増~
【保健】初日の出の心身的効果 ~鬱対策は光を浴びて~
【保健】日本人肥満男性の食事と運動 ~糖尿病予防~
【保健】適性な「降圧目標値」 ~120未満で関連疾患が3割低下~
【保健】自由な裁量権でスリムに ~ストレスでメタボ~
【保健】目の老化には赤と緑と橙色 ~加齢黄斑変性症の予防~
【保健】早期発見のためにエコーと併用 ~乳がん検診~
【保健】骨折予防はカルシウムのほかに・・・・
【保健】前糖尿病患者は食習慣の改善を ~全国糖尿病週間~
【保健】糖質制限より脂質制限? ~体脂肪を減らす~
【保健】受動喫煙が歯周病リスクに ~ただし男性のみ~
【保健】貧乏ゆすりが命を救う? ~マナーより健康~
【保健】「高収入の勝ち組」の健康リスク? ~50歳以上の有害な飲酒~
【保健】照明用白色LEDのブルーライトは安全か?
【保健】目の愛護デー ~緑内障による失明を予防~
【保健】長時間労働は脳卒中リスク ~週41~48時間でも上昇~
【保健】ほぼ毎日食べると、死亡リスクが14%減少 ~唐辛子~
【保健】水族館でリラックス効果 ~血圧・心拍数に好影響~
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【佐藤優】怒るに遅くあれ

2019年02月07日 | ●佐藤優
 <愛する兄弟たちよ。このことを知っておきなさい。人はすべて、聞くに早く、語るにおそく、怒るにおそくあるべきである。 --「ヤコブの手紙」1章19節

 パウロは人間の欠点をよく知っている。「聞くに早く」とは、情報収集を入念に行えという意味だ。どんな話でも、とりあえず自分の耳に入れておく。そこから取捨選択すればよい。そして、発言するときは慎重にしなくてはならないというのが「語るにおそく」の意味だ。
 キリスト教は人間の行動に関心を持つ。信仰は即、行動となって現れるからだ。その場合、特に気をつけなくてはならないのは怒りだ。人間には、自分の意思でなかなか制御できない感情があるが、その一つが怒りだ。怒ると人間は正確な判断ができなくなる。そして、感情にまかせて行動することになる。その結果、罪を作り出してしまい、自分が苦しむことになる。
 もっともパウロが繰り返し、怒りを制御せよと述べるのは、彼自身が頻繁に怒っていたからだと思う。それ故にパウロは人間関係で敵をたくさん作った。自分は怒りを上手に制御できないので、他のキリスト教徒には、きちんと制御して欲しいと呼びかけているのである。>

□佐藤優『人生の役に立つ聖書の名言』(講談社、2017)の「悪と向きあう言葉」の「怒るに遅くあれ」を引用

 【参考】
【佐藤優】体の欲に従うな
【佐藤優】内面の悪
【佐藤優】欲望が罪を生む
【佐藤優】罪の誘惑
【佐藤優】豚に真珠を与えるな
【佐藤優】右目を捨てなさい
【佐藤優】復讐してはならない
【佐藤優】荒野の誘惑
【佐藤優】受けるよりは与える方が幸い
【佐藤優】秤(はかり)のたとえ
【佐藤優】愚かな者になれ
【佐藤優】汚れたものとは
【佐藤優】劣った部分を尊ぶ
【佐藤優】知恵を誇るな
【佐藤優】偉くなりたい者は
【佐藤優】天国でいちばん偉い者
【佐藤優】どこまで罪を赦すか
【佐藤優】命を得るために
【佐藤優】預言者を敬わない人
【佐藤優】サマリヤの女
【佐藤優】新しいぶどう酒は
【佐藤優】返礼を求めるな
【佐藤優】金持ちへの警告
【佐藤優】ふたりの主人
【佐藤優】宝は天に蓄えよ
【佐藤優】罪のない者は誰か
【佐藤優】医者を必要とするのは
【佐藤優】施しをするときは
【佐藤優】呪ってはならない
【佐藤優】敵を愛しなさい
【佐藤優】目標をめざして
【佐藤優】試練を喜ぶ
【佐藤優】永遠の命のために
【佐藤優】立っていると思う者
【佐藤優】重荷を背負うのは
【佐藤優】苦難と希望
【佐藤優】弱さを誇ろう
【佐藤優】一粒の麦
【佐藤優】平和ではなく剣を
【佐藤優】恐れるな
【佐藤優】迫害される人
【佐藤優】平和をつくる人
【佐藤優】心の清い人
【佐藤優】あわれみ深い人
【佐藤優】正しさを望む人
【佐藤優】柔和な人
【佐藤優】悲しんでいる人
【佐藤優】心の貧しい人
【佐藤優】地の塩となれ
【佐藤優】狭い門を選べ
【佐藤優】求めれば与えられる
【佐藤優】明日を思い悩むな
【佐藤優】思い悩むな
【佐藤優】まえがき ~『人生の役に立つ聖書の名言』~

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【保健】禁煙5年目

2019年02月07日 | 医療・保健・福祉・介護
 2014年2月3日、禁煙開始。

●Gitanes(スペインのジプシー女)
 Fumer nuit gravement à votre santé et à celle de votre entourage.
 喫煙は、あんたの健康とあんたの周りの人の健康に、ホントに害を与えるのだよ。

 
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【南雲つぐみ】せきを抑えるツボ ~「体のツボ」リスト付き~

2019年02月06日 | 医療・保健・福祉・介護
 この時季はせきをしている人が多い。せきは体力を奪い、不眠の原因になる。運転中にせき込むのも危険だ。
 2週間以上続くせきは、風邪ではなく気管支炎やぜんそくなどの慢性疾患を疑ったほうがいいそうだ。せきの症状が続く場合は市販の風邪薬やせき止め薬を使い続けるのではなく、呼吸器科などを受診してほしい。
 一方で、せきを抑えるツボを知っておくと便利かもしれない。中府(ちゅうふ)は、鎖骨の外端の下にあるくぼみからさらに下へ親指一本分くらいの場所。指で鎖骨をたどり、肩の骨にぶつかる手前で少し下におろして指でこの部分を押すと、圧痛があるのですぐに分かる。
 中府は「肺経」の気が集まるとされ、せき、気管支ぜんそくなど呼吸器系の症状や肩凝りを和らげるとされる。せきが出ているときに押すと痛みを感じるので、指を温めて適度な強さでゆっくりマッサージしてみよう。
 せきが出る時は左右の鎖骨の真ん中あたりにあるくぼみが冷えていることが多い。温かい手のひらで温めてやると症状を抑えるのに役立つそうだ。

□南雲つぐみ(医学ライター)「せきを抑えるツボ ~歳々元気~」(「日本海新聞」 2019年1月31日)を引用

【参考】体のツボリスト
手の甲のツボ ~肩凝り・冷え・高血圧・耳鳴り・etc.~
足三里のツボ ~疲れやだるさ、胃腸障害、慢性腰痛、慢性鼻炎~
二の腕のたるみ対策のツボ ~「臂臑」と「肱中」~
急な歯痛への対応 ~歯痛に効くツボ~
ツボで眠気覚まし ~太衡、井穴~
会合のツボ ~頭痛、歯痛、目の充血、耳鳴り、風邪のひき始めの喉~
頭痛にツボ押し ~疲れ、イライラの改善、ストレス解消~
目の疲れ取り ~目の負担を和らげるとされるツボ~
二日酔いへの対策 ~手のツボ~
肩凝りに肩井のツボ
WHOが認めた耳のツボ ~耳鳴りの東洋医学療法~

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【佐藤優】体の欲に従うな

2019年02月06日 | ●佐藤優
 <あなたがたの死ぬべきからだを罪の支配にゆだねて、その情欲に従わせることをせず、また、あなたがたの肢体を不義の武器として罪にささげてはならない。むしろ、死人の中から生かされた者として、自分自身を神にささげ、自分の肢体を義の武器として神にささげるがよい。 --「ローマ人への手紙」6章12-13節

 人間は、自らの意思では、どれだけ努力しても悪を回避することができない。自分の心が、身体と結びつき、悪を行っているという現実を直視しなくてはならないとパウロは自覚した。そして悪に向かう自分の性向を改めることは、自己に固執することをやめ、イエス・キリストを信じることによってのみ可能になる、という信仰を持つに至った。
 そうすることで、悪に向かう自分の性向が変化した。自分の罪を認め、悔い改めて、イエス・キリストを信じるようになる。そして、隣人を自分と同じように愛するようになる。このように人生を切り換えることにパウロは成功した。その結果、パウロは自分が自由になったと感じた。そして、他の人々ともこの自由を共有したいと考えたのである。>

□佐藤優『人生の役に立つ聖書の名言』(講談社、2017)の「悪と向きあう言葉」の「体の欲に従うな」を引用

 【参考】
【佐藤優】内面の悪
【佐藤優】欲望が罪を生む
【佐藤優】罪の誘惑
【佐藤優】豚に真珠を与えるな
【佐藤優】右目を捨てなさい
【佐藤優】復讐してはならない
【佐藤優】荒野の誘惑
【佐藤優】受けるよりは与える方が幸い
【佐藤優】秤(はかり)のたとえ
【佐藤優】愚かな者になれ
【佐藤優】汚れたものとは
【佐藤優】劣った部分を尊ぶ
【佐藤優】知恵を誇るな
【佐藤優】偉くなりたい者は
【佐藤優】天国でいちばん偉い者
【佐藤優】どこまで罪を赦すか
【佐藤優】命を得るために
【佐藤優】預言者を敬わない人
【佐藤優】サマリヤの女
【佐藤優】新しいぶどう酒は
【佐藤優】返礼を求めるな
【佐藤優】金持ちへの警告
【佐藤優】ふたりの主人
【佐藤優】宝は天に蓄えよ
【佐藤優】罪のない者は誰か
【佐藤優】医者を必要とするのは
【佐藤優】施しをするときは
【佐藤優】呪ってはならない
【佐藤優】敵を愛しなさい
【佐藤優】目標をめざして
【佐藤優】試練を喜ぶ
【佐藤優】永遠の命のために
【佐藤優】立っていると思う者
【佐藤優】重荷を背負うのは
【佐藤優】苦難と希望
【佐藤優】弱さを誇ろう
【佐藤優】一粒の麦
【佐藤優】平和ではなく剣を
【佐藤優】恐れるな
【佐藤優】迫害される人
【佐藤優】平和をつくる人
【佐藤優】心の清い人
【佐藤優】あわれみ深い人
【佐藤優】正しさを望む人
【佐藤優】柔和な人
【佐藤優】悲しんでいる人
【佐藤優】心の貧しい人
【佐藤優】地の塩となれ
【佐藤優】狭い門を選べ
【佐藤優】求めれば与えられる
【佐藤優】明日を思い悩むな
【佐藤優】思い悩むな
【佐藤優】まえがき ~『人生の役に立つ聖書の名言』~
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【雑学】江戸時代の貨幣の単位、いまの金額

2019年02月05日 | 生活
 1両=4分、1分=4朱、1朱=250文
  →1両=4分=16朱=4,000文

 1両=6~10万円
  →仮に1両=8万ならば、
   1分=4万、1朱=5千円、1文=20円
  →仮に1両=10万円ならば
   1文=25円、一貫文は25,000円 

□逢坂剛、中一弥・画『闇の平蔵』(文藝春秋、2016)

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【南雲つぐみ】ミカンのカロテノイド

2019年02月05日 | 医療・保健・福祉・介護
 ミカンなどのかんきつ類を食べ過ぎると手が黄色くなる。カロテノイドという色素成分がたくさん含まれているからだ。この成分は、抗酸化作用があるとされる。最近、ミカンに含まれるカロテノイドの中でも、強力な健康効果を持つとされているのが「βークリプトキサンチン」だ。
 農研機構(国立研究開発法人 農業・食品産業技術総合研究機構)では、静岡県浜松市でミカンを食べる人の健康状態につて1千人を10年間追跡調査した結果、温州ミカンをよく食べる人ほど血清中βークリプトキサンチン濃度が非常に高く、お酒をよく飲む人が上昇しやすいγーGDPの数値が下がって、肝機能障害のリスクが低くなるという結果が出たという。
 毎日ビール大びん1本相当以上飲んでも、毎日およそ2、3個以上のミカンを食べている人はγーGDP値が低いというデータが出たのだ。
 このほか、βークリプトキサンチンの血中濃度の高い人は、2型糖尿病や脂質異常症などの生活習慣病の予防にも有用である可能性が高いという研究も同機構で発表している。

□南雲つぐみ(医学ライター)「ミカンのカロテノイド ~歳々元気~」(「日本海新聞」 2019年1月9日)を引用
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【佐藤優】良い情報を手に入れる早道

2019年02月05日 | ●佐藤優
 ①佐藤卓己『テレビ的教養 一億博知化への系譜』(岩波現代文庫 1,540円)
 ②熊野英生『なぜ日本の会社は生産性が低いのか?』(文春新書 880円)
 ③井上寿一『機密費外交 なぜ日中戦争は避けられなかったのか』(講談社現代新書 920円)

 (1)①は、テレビというメディアが民主主義にとって重要であることを解明した好著だ。
 <もちろん、「心地よい」テレビ的教養は最良の教養ではないだろう。しかし、より多くの人のより良い輿論public opinionを生み出す公共圏への入場券として、それは必要な教養である。なぜなら、公共圏public sphereとは万人の参加可能性を前提としており、具体的でわかりやすい、すなわち「心地よい」教養のみが万人に共有可能だからである。そうしたテレビ的教養すら欠いた人々が存在するとすれば、それは民主主義の危機というべきだろう>
 との指摘はその通りだ。もっともインターネット空間に流れる不確かな情報で世の中が動くような状況に、テレビがどこまで歯止めをかけられるかについて、評者は懐疑的だ。

 (2)②においては、日本の企業が抱える病理を分かりやすい言葉で解明している。
 <日本型組織はルーティンのなかで、「年長者ほど的確な判断ができる」という発想で組織を動かしている。これは平時は有効に機能するが、大きな変化がゆっくりと近づいてきたときは、十分に機能しない。
 「社内で広く意見を集める」としても、大企業の場合は関連会社から遠隔地の事務所まで広く人材が分散している。正確に言えば、物理的な距離が問題なのではなく、組織のヒエラルキーの下層の従業員ほど自分の会社のことを全体として考える訓練がされていないことが、「広く意見を集める」効果を乏しくしている>
 との熊野氏の指摘はその通りだ。現実的に考えると、危機を回避するために有効なのは、全体像がよく分かった参謀的機能を果たす若手が、会長や社長に耳打ちをするという処方箋なのであろう。

 (3)③で興味深いのは、
 <機密費の多くを占めたのは接待費である。対軍部外交の観点からの「官官接待」は、外務省が軍部とのあいだでコミュニケーションを円滑にし、間接的に軍部をコントロールするのに必要だった。さらに接待外交は、満洲事変や上海事変をめぐって、自国に有利な解決をめざすことも目的の一つとしていた>
 という指摘だ。評者も外交官時代、モスクワの日本大使館で報償費(機密費は現在はこう呼ばれる)をずいぶん使ったが、ほとんどが交際費だった。外国なので、官官接待はまったくなかった。クレムリン(ロシア大統領府)、政府高官や国会議員と会食を重ねることで信頼関係が構築され、機微に触れる情報を入手できるようになる。良い情報を金で買うことはできない。交際費をふんだんに使って人脈を構築することが情報入手の早道だった。

□佐藤優「良い情報を手に入れる早道 ~知を磨く読書 第282回~」(「週刊ダイヤモンド」2019年2月9日号)

 【参考】
【佐藤優】ヨーロッパの論理を知る手引
【佐藤優】生き残るための教養主義
【佐藤優】外交でも問われるセンスと勇気
【佐藤優】少年少女期をどう振り返るか
【佐藤優】社内試験に使える究極の実用書
【佐藤優】米軍の教本に基づく意思決定
【佐藤優】転職の際にも資本主義の内在的論理を踏まえたほうがいい
【佐藤優】宗教の危険性に対する警鐘
【佐藤優】元防衛事務次官の憲兵隊構想
【佐藤優】補助科学としての数学の活用
【佐藤優】再び革命運動が起きる可能性
【佐藤優】職場にもやもやしている人
【佐藤優】フェイクニュースへの耐性
【佐藤優】プラハの憂鬱
【佐藤優】生き残るための教養主義
【佐藤優】ヨーロッパの論理を知る手引
【佐藤優】現代AI研究者の間にはびこる“物活論的AI論”の限界
【佐藤優】構造化された沖縄差別
【佐藤優】気になり始めた人生の残り時間
【佐藤優】“ロシアの皇帝”プーチンの断片が明らかになった見事な「プロパガンダ」
【佐藤優】21世紀に甦る人間機械論
【佐藤優】自由貿易に対立する関税同盟
【佐藤優】五木寛之氏の小説論が明かされた学生たちとの対話
【佐藤優】文化は操作可能な道具か
【佐藤優】孤独な作家にとっての憩い
【佐藤優】社会情勢を反映した長時間労働対応の特捜部隊「カトク」の実態
【佐藤優】野蛮な帝国への抵抗文学
【佐藤優】不確実な社会に対応する
【佐藤優】21世紀でも色あせない歴史的名著の新訳 ~『仕事としての学問/仕事としての政治』~
【佐藤優】「知の巨人」らの対談3本 ~『世界と日本と日本人』~
【佐藤優】“日本語高”に資する作品
【佐藤優】資本主義の本質が現れる定年後の再就職市場
【佐藤優】社会を覆う自己責任論が生んだ「発達障害ブーム」
【佐藤優】あのテロ事件の一級の史料
【佐藤優】幕末期思想家の影響力の源泉
【佐藤優】欧米列強 血みどろの20世紀
【佐藤優】「日中関係が好転」の理由
【佐藤優】「読書力」によって「知の天井」を形成せよ ~松岡正剛の千夜千冊~
【佐藤優】ポピュリズムに流されずに国会をウオッチする姿勢、「小さな政府」だった室町幕府、欧州諸国の外交における植民地支配の遺産
【佐藤優】内外政事情の全体像、読解術、精神科受診へのハードルを低くする努力
【佐藤優】理解し合えない家族という共同体の本質 ~細部の描写が秀逸~
【佐藤優】江戸時代の「鎖国」は反カトリシズムだった ~『「日本」論 --東西の“革命児”から考える』~
【佐藤優】「三回読み」という技法 ~『国語ゼミ AI時代を生き抜く集中講義』~
【佐藤優】外務省主流派による画策、バランスがとれた社会評論、社会変革に与える教育の重要性
【佐藤優】『日本を蝕む「極論」の正体』
【佐藤優】日本の政治エリートの本音、キリスト教の日本的変容、西部邁の思想書
【佐藤優】思考の「小島」を作る法、鬱病対策、自決・考
【佐藤優】哲学者でもある筒井康隆、福祉から排除された人が刑務所に、神学からの教育論
【佐藤優】「アイロニー」と「ユーモア」の弁証法的技法で「真の学知」を手に入れよ
【佐藤優】弱者の「疑似福祉施設」 ~『刑務所しか居場所がない人たち』~
【佐藤優】親の収入・学歴と、子どもの学力の関係 ~いま生きる「資本論」(1)~
【佐藤優】日本社会の矛盾が詰まった「団塊ジュニア」はこんな苦労を強いられている
【佐藤優】修験道の論理、教育改革、東京の問題を解決する商品
【佐藤優】「書く」鍛錬が現代社会で自由になるための方法 ~『小論文 書き方と考え方』~
【佐藤優】コラム傑作選、ロシアのことがよく分かる小説家、官僚の考現学
【佐藤優】『思考法 教養講座「歴史とは何か」』の「新書版まえがき」
【佐藤優】堕ちたエリート、小説という代理経験 ~『桜の森の満開の下』~
【佐藤優】うつ状態を克服する道、知識人の団結、医学部の現状
【佐藤優】正しいことをしていると思い込む者の暴力、組織が個人に責任をいかにかぶせるか、投獄経験を描いた自伝の傑作
【佐藤優】トランプvs.インテリジェンス・コミュニティー ~『炎と怒り』(その2)~ 
【佐藤優】日本はトランプ大統領に命運を託せるのか? ~マイケル・ウォルフ『炎と怒り』~ 
【佐藤優】収入格差と教育環境、女性の負担が却って増す懸念、生命医科学と倫理
【佐藤優】英EU離脱と北アイルランド、文科省が進める教育改革に対する批判的検討、イスラエル独自のミサイル防衛システム

【佐藤優】職場ハラスメントを生む土壌、外務官僚の機密費疑惑、キリスト教の教義と思想の基本事項
【佐藤優】われわれの思考の鋳型、沖縄をめぐる知的に富む対談、高校で全科目を学ぶと社会に出てから役立つ
【佐藤優】文語訳聖書 ~キリスト教の魅力は死生観にある~
【佐藤優】北朝鮮がソウルと東京を攻撃したら、ウィスキーの美味しさの秘密、明治新政府の権力奪取法
【佐藤優】よりましなポピュリスト、「普通の人」が豹変するストーカー、規格外のトランプ米大統領
【佐藤優】人工知能は意味をまったく理解できない/数学者が説く「シンギュラリティ」の不可能
【佐藤優】トップリーダーの孤独、紛争地域や犯罪組織への武器拡散、精神科医と諜報工作員の共通点
【佐藤優】混乱する現代との類似性 ~『応仁の乱』~
【佐藤優】自死した保守派論客の思想の根源 ~『保守の真髄』~
【佐藤優】「当事者にとって」と「学理的反省者として」の二重の視座 ~『世界の共同主観的存在構造』~
【佐藤優】テロ対策に関する世界最高レベルの教科書、宇野弘蔵の経済学を取り入れたユニークな社会学演習書、シンギュラリティ神話の脱構築
【佐藤優】憲法改正は見せ球に終わるか
【佐藤優】日本と米国の社会病理
【佐藤優】消費者金融のインテリジェンス
【佐藤優】官僚を信用していない国民
【佐藤優】中国が台頭しつづけたら、仏教の末法思想と百王説、時計の歴史
【佐藤優】子どもや孫の世代への重荷
【佐藤優】日本のレアルポリティーク
【佐藤優】巨大さを追求する近代的思考
【佐藤優】アナキズムという思考実験
【佐藤優】AIとの付き合い方を知る手引、宗教と国体論の危険な関係、若手官僚の思想の底の浅さ」
【佐藤優】伊藤博文の天皇観と合理主義、歴史の戦略的奇襲から得る教訓、「知の巨人」井筒俊彦
【佐藤優】教育費の財源問題で政局化か
【佐藤優】ホワイトカラーの労働者化
【佐藤優】指導者たちの内在的論理を知る
【佐藤優】世界規模のポストモダン現象
【佐藤優】宗教改革の物語 ~近代、民族、国家の起源~
【佐藤優】カネとの付き合い方の秘訣、野外で生きる雑種ネコの魅力、前科者に冷たい日本社会
【佐藤優】着目すべき北極海の重要性、日本の政治文化に構造的に組み込まれている「甘え」、文明論と地政学を踏まえた時局評論
【佐藤優】リーダーが知るべき文明観、資本主義後の社会構想、刑務所暮らし経験者の本音
【佐藤優】地図から浮かぶ歴史のリアル、平成不況は金融政策のミス、実証的データに基づく貧困対策
【佐藤優】ケータイによる日本語の乱れ、翻訳の技術、ロシア人の内在的論理
【佐藤優】武蔵中高の教育、ルター宗教改革の根幹、獣医師にもっと競争原理を導入
【佐藤優】社会に活力をもたらす政策、具体的生活の上に立つ民族国家、開発至上主義が破壊する永久凍土の生態系
【佐藤優】日本のフリーメイソン陰謀論、ユニークな働き方改革、自衛隊元陸将によるリーダーシップ論
【佐藤優】ハプスブルク帝国史の「もし」、最新の進化論、神童の軌跡
【佐藤優】知識を本当に身に付けるには、テロ戦争におけるドローンの重要な役割、帰宅恐怖症
【佐藤優】北朝鮮との緊張の高まりに対して必要な姿勢、時間管理と量子力学、時間がかかるのは損
【佐藤優】川喜田二郎『発想法』 ~総合的思考と英国経験論哲学~
【佐藤優】日本の思想状況の貧しさ、頑丈にできている戦闘機、東方正教会に関する概説書
【佐藤優】資本主義の根底にある「勤勉さ」という美徳の淵源 ~『プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神』~
【佐藤優】手ごわいフェイクニュース、国を動かす政治エリートの意志、欧州内部における紛争
【佐藤優】×奥野長衛『JAに何ができるのか』
【佐藤優】『戦争論』をビジネスに活かす、現実社会の悪と闘う、ロシア人の意識と使命感
【佐藤優】面白い数学啓発書、日本人の思考の鋳型、攻める農業への転換
【佐藤優】総合的思考と英国経験論哲学(2) ~川喜田二郎『発想法』~
【佐藤優】総合的思考と英国経験論哲学 ~川喜田二郎『発想法』~
【佐藤優】保守論客が見た明治憲法、軍事産業にシフトしていく電機メーカー、安全と安心を強化する過程に入り込む犯罪者
【佐藤優】就活におけるネット社会の落とし穴、裁判官の資質、象徴天皇制と生前退位問題
【佐藤優】痛みを無視しない、前大戦で「前線」と「銃後」の区別がなくなった、情報を扱う仕事の最大の武器
【佐藤優】海上権力を維持するために必要な要素 ~イギリスの興亡の歴史を通して~
【佐藤優】女性の貧困を追跡したノンフィクション、師弟関係こそ教育の神髄、イランは国際基準から逸脱した国
【佐藤優】2000年の時を経て今なお変わらないインテリジェンスの「真髄」 ~孫子~
【佐藤優】財政から読みとく日本社会、ラジオの魅力、高校レベルの基礎の大切さ
【佐藤優】嫌韓本と一線を画す韓国ルポ、セカンドパートナーの実態、日本人の死生観
【佐藤優】人間にとって「影」とは何か ~シャミッソー『影をなくした男』~
【佐藤優】文部省の歴史と現状、経済実務家のロシア情勢分析、中国の対日観
【佐藤優】学習効果が上がる「入門書」、応用地政学で見る日本、権力による輿論のコントロールを脱構築
【佐藤優】大川周明『復興亜細亜の諸問題』 ~イスラーム世界のルール~
【佐藤優】女性と話すのが怖くなる本、ネット情報から真実をつかみ取る技法、ソ連とロシアに共通する民族問題
【佐藤優】ヨーロッパ宗教改革の本質、相手にわかるように説明するトレーニング、ロシア・エリートの欧米観
【佐藤優】なぜ神父は独身で牧師は結婚できるのか? 500周年の「革命」を知る ~マルティン・ルター『キリスト者の自由』~
【佐藤優】政界汚職を描いた古典 ~石川達三『金環蝕』~
【佐藤優】生きた経済の教科書、バチカンというインテリジェンス機関、正しかった「型」の教育
【佐藤優】誰かを袋だたきにしたい欲望、正統派の書評家・武田鉄矢、追い込まれつつある正社員
【佐藤優】発達障害とどう向き合うか、アドルノ哲学の知的刺激、インターネットと「情報犯罪」
【佐藤優】後醍醐天皇の力の源 「異形の輩」とは--日本の暗部を突く思考
【佐藤優】実用的な会話術、ユーラシア地域の通史、宇宙ロケットを生んだ珍妙な思想
【佐藤優】キブ・アンド・テイクが成功の秘訣、キリスト教文化圏の悪と悪魔、理系・文系の区別を捨てよ
【佐藤優】企業インテリジェンス小説 ~梶山季之『黒の試走車』~
【佐藤優】中東複合危機、金正恩の行動を読み解く鍵、「型破り」は「型」を踏まえて
【佐藤優】後世に名を残す村上春樹新作、気象災害対策の基本書、神学の処世術的応用
【佐藤優】地学の魅力、自分の頭で徹底的に考える、高等教育と短期の利潤追求
【佐藤優】日本人の特徴的な行動 ~日本礼賛ではない『ジャパン・アズ・ナンバーワン』~
【佐藤優】知を扱う基本的技法、ソ連人はあまり読まなかった『資本論』、自由に耐えるたくましさ
【佐藤優】後知恵上手が出世する? ~ビジネスに役立つ「哲学の巨人」読解法~
【佐藤優】トランプ政権の安保政策、「生きた言葉」という虚妄、キリスト教の開祖パウロ
【佐藤優】「暴君」のような上司のホンネとは? ~メロスのビジネス心理学~
【佐藤優】物まね芸人とスパイの共通点、新版太平記の完成、対戦型AIの原理
【佐藤優】トランプ側近が考える「恐怖のシナリオ」 ~日本も敵になる?~
【佐藤優】弱まる日本社会の知力、実践的ディベート術、受けるより与えるほうが幸い
【佐藤優】トランプの「会話力」を知る ~ワシントンポスト取材班『トランプ』~
【佐藤優】「不可能の可能性」に挑む、言語の果たす役割の大きさ、NYタイムズ紙コラムニストの人生論
【佐藤優】人生は実家の収入ですべて決まる? ~「下流」を脱する方法~
【佐藤優】ソ連崩壊後の労働者福祉軽視、現代も強い力を持つ観念論、孤独死予備軍と宗教
【佐藤優】米国のキリスト教的価値観、サイバー戦争論、日本会議
【佐藤優】『失敗の本質』/日本型組織の長所と短所
【佐藤優】世界を知る「最重要書物」 ~クラウゼヴィッツ『戦争論』~
【佐藤優】現代ロシアに関する教科書、ネコ問題はヒト問題、トランプ氏の顧問が見る中国
【佐藤優】日本には「物語の復権」が必要である ~反知性主義批判~
【佐藤優】サイコパス、新訳で甦る千年前の魂、長寿化に伴うライフスタイルの変化
【佐藤優】イラクの地政学、誠実なヒューマニスト、全ての人が受益者となる社会の構築
【佐藤優】外交に決定的に重要なタイミング、他人の気持ちになって考える力、科学と職人芸が融合した食品
【佐藤優】『ゼロからわかるキリスト教』の著者インタビュー ~「神」を論じる不可能に挑む~
【佐藤優】組織の非情さが骨身に沁みる ~新田次郎『八甲田山死の彷徨』~
【佐藤優】プーチン政権の本質、2017年の論点、ロシアと欧州
【佐藤優】国際人になるための教科書、ストレスが人間を強くする、日本に易姓革命はない
【佐藤優】ロシアでも愛された知識人の必読書 ~安部公房『砂の女』~
【佐藤優】トランプ当選予言の根拠、猫の絵本の哲学、人間関係で認知症を予防
【佐藤優】モンロー主義とトランプ次期大統領、官僚は二流の社会学者、プロのスパイの手口
【佐藤優】トランプを包括的に扱う好著、現代日本外交史、独自の民間外交
【佐藤優】デモや抗議活動のサブカルチャー化、グローバル化に対する反発を日露が共有、グローバル化に対する反発が国家機能を強化
【佐藤優】国際社会で日本が生き抜く条件、ルネサンスを準備したもの、理系情報の伝え方
【佐藤優】人生を豊かにする本、猫も人もカロリー過剰、度外れなロシア的天性
【佐藤優】テロリズム思想の変遷を学ぶ ~沢木耕太郎『テロルの決算』~
【佐藤優】住所格差と人生格差、人材育成で企業復活、教科書レベルの知識が必要
【佐藤優】数学嫌いのための数学入門、西欧的思考にわかりやすい浄土思想解釈、非共産主義的なロシア帝国
【佐藤優】ウラジオストク日本人居留民、辺野古移設反対を掲げる公明党沖縄県本部、偶然歴史に登場した労働力の商品化
【佐藤優】「21世紀の優生学」の危険、闇金ウシジマくんvs.ホリエモン、仔猫の救い方
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【佐藤優】トランプの対外観、米国のインターネット戦略、中国流の華夷秩序
【佐藤優】元モサド長官回想録、舌禍の原因、灘高生との対話
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【佐藤優】アフリカを収奪する中国、二種類の組織者、日本的ナルシシズムの成熟
【佐藤優】キリスト教徒として読む資本論 ~宇野弘蔵『経済原論』~
【佐藤優】未来の選択肢二つ、優れた文章作法の指南書、人間が変化させた生態系
【佐藤優】+宮家邦彦 世界史の大転換/常識が通じない時代の読み方
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【佐藤優】ハイブリッド外交官の仕事術、トランプ現象は大衆の反逆、戦争を選んだ日本人
【佐藤優】ペリー来航で草の根レベルの交流、沖縄差別の横行、美味なソースの秘密
【佐藤優】原油暴落の謎解き、沖縄を代表する詩人、安倍晋三のリアリズム
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【佐藤優】ねこはすごい、アゼルバイジャン、クンデラの官僚を描く小説
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【南雲つぐみ】聴覚情報処理障害(APD)

2019年02月04日 | 医療・保健・福祉・介護
 音はとらえているのに聞き間違いが多い。教室のような雑音の多い場所で、特定の声だけを聞き分けることが難しい。この点ような悩みを持つ人たちがいる。そのため授業が理解できなかったり、相手の指示に沿った行動ができなかったりすることがある。
 近年、「聴覚情報処理障害(APD)」という概念が注目されているそうだ。
 耳に入った音は、内耳で電気信号に変えられ、脳の聴覚野に伝わって意味のある言葉として理解される。一方、APDは、音としては聞こえているものの、何らかの理由で脳での処理が追いつかず、理解できない状態と考えられている。
 これまでは耳鼻咽喉科を受診しても、外耳、中耳、内耳の機能に問題はないため、問題が発見されなかったそうだ。
 「きこえているのにわからない・APDの理解と支援」(小林千絵、原島恒夫著、学苑社、2,376円)によると、APDだと分かったら、周囲が「ゆっくりと大きな声で話す」「文字で伝える」などの工夫をすることで、学習や仕事の支援になるという。

□南雲つぐみ(医学ライター)「聴覚情報処理障害 ~歳々元気~」(「日本海新聞」 2019年1月日)を引用
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【佐藤優】ヨーロッパの論理を知る手引

2019年02月04日 | ●佐藤優
 ①ヤロスラフ・オルシャ・jr.(平野清美・編訳)『チェコSF短編小説集』(平凡社 1,500円)
 ②茅原郁生『中国人民解放軍 「習近平軍事改革」の実像限界』(PHP新書 980円)
 ③佐藤優/金惠京『北東アジア市民圏構想』(第三文明社 1,400円)

 (1)①の編訳者である平野清美氏は、本書のあとがきにこう記す。
 <チェコの本屋に入ると、そのSFおよびファンタジー部門の棚の広さに目をみはる。チェコの著名なSF専門家ズデニェク・ランパス氏によると、チェコでは年間五〇〇冊ものSF・ファンタジー作品が出版されているのだという(その多くは海外ものだが)。いうまでもなく、〈ロボット〉という単語もこの国の作家チャペックの生んだ言葉である。そのわりに作品が邦訳されている作家は、数えるほどしかいない。そこでこの国のSFのたどった道筋を振り返ってみようというのが本書の試みである>
 この試みは成功し、優れたアンソロジーになっている。ヤロスラフ・ハシェク、カレル・チャペックのような文豪から、フランチシェク・ノヴォトニーやオンドジェイ・ネフのような現代作家までの作品を丁寧に紹介している。SFやチェコ文学に関心を持つ人だけではなく、ヨーロッパの論理を知りたい読者にとってもよき手引になる。

 (2)②において、次のような指摘がある。
 <中国は、二十一世紀中葉をめざして覇権追求をするかぎり、核戦力を重要手段として強化し続けよう。同時に、中国は大国化するなかで、大国の責任が求められてくる。このジレンマのなかで中国は、国際的な核軍備管理にどのように対応するのか。中国の核軍縮に向けた姿勢が注目される>
 その通りだ。核廃絶のプロセスに中国を参加させる国際的メカニズムを構築する必要がある。

 (3)③で金惠京氏は、次のような決意を述べる。
 <ただ残念ながら、単に民主主義を制度化し、命や平和の重要性を認識するだけでは政治は変わりません。そうした政治を実現できる政治家を選挙で選ぶために、市民一人ひとりが常に学び続けなければならないのです。平和を願い、そのために対話の道を常に模索する政治家を選ばなければなりません。そうした覚悟と意識が北東アジアに共有されたとき、この地域から世界へ「平和」や「核廃棄」といったメッセージを送ることができるはずです。私はそうした日を願い、今後も発信を続けていきたいと思っています>
 政治学者や法学者は、制度面にしか関心を向けないが、より重要なのはそのような制度をつくり、維持する人間だ。市民の一人一人が政治リテラシーを高め、優れた資質を持った人を国政に送り出すという民主主義の原点に戻る必要がある。韓国と日本の架け橋となることを通じ、北東アジアに平和を担保する市民圏をつくろうとする金惠京氏の構想力に敬意を表する。

□佐藤優「ヨーロッパの論理を知る手引 ~知を磨く読書 第269回~」(「週刊ダイヤモンド」2018年10月27日号)

 【参考】
【佐藤優】生き残るための教養主義
【佐藤優】外交でも問われるセンスと勇気
【佐藤優】少年少女期をどう振り返るか
【佐藤優】社内試験に使える究極の実用書
【佐藤優】米軍の教本に基づく意思決定
【佐藤優】転職の際にも資本主義の内在的論理を踏まえたほうがいい
【佐藤優】宗教の危険性に対する警鐘
【佐藤優】元防衛事務次官の憲兵隊構想
【佐藤優】補助科学としての数学の活用
【佐藤優】再び革命運動が起きる可能性
【佐藤優】職場にもやもやしている人
【佐藤優】フェイクニュースへの耐性
【佐藤優】プラハの憂鬱
【佐藤優】生き残るための教養主義
【佐藤優】ヨーロッパの論理を知る手引
【佐藤優】現代AI研究者の間にはびこる“物活論的AI論”の限界
【佐藤優】構造化された沖縄差別
【佐藤優】気になり始めた人生の残り時間
【佐藤優】“ロシアの皇帝”プーチンの断片が明らかになった見事な「プロパガンダ」
【佐藤優】21世紀に甦る人間機械論
【佐藤優】自由貿易に対立する関税同盟
【佐藤優】五木寛之氏の小説論が明かされた学生たちとの対話
【佐藤優】文化は操作可能な道具か
【佐藤優】孤独な作家にとっての憩い
【佐藤優】社会情勢を反映した長時間労働対応の特捜部隊「カトク」の実態
【佐藤優】野蛮な帝国への抵抗文学
【佐藤優】不確実な社会に対応する
【佐藤優】21世紀でも色あせない歴史的名著の新訳 ~『仕事としての学問/仕事としての政治』~
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【佐藤優】“日本語高”に資する作品
【佐藤優】資本主義の本質が現れる定年後の再就職市場
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【佐藤優】米国のキリスト教的価値観、サイバー戦争論、日本会議
【佐藤優】『失敗の本質』/日本型組織の長所と短所
【佐藤優】世界を知る「最重要書物」 ~クラウゼヴィッツ『戦争論』~
【佐藤優】現代ロシアに関する教科書、ネコ問題はヒト問題、トランプ氏の顧問が見る中国
【佐藤優】日本には「物語の復権」が必要である ~反知性主義批判~
【佐藤優】サイコパス、新訳で甦る千年前の魂、長寿化に伴うライフスタイルの変化
【佐藤優】イラクの地政学、誠実なヒューマニスト、全ての人が受益者となる社会の構築
【佐藤優】外交に決定的に重要なタイミング、他人の気持ちになって考える力、科学と職人芸が融合した食品
【佐藤優】『ゼロからわかるキリスト教』の著者インタビュー ~「神」を論じる不可能に挑む~
【佐藤優】組織の非情さが骨身に沁みる ~新田次郎『八甲田山死の彷徨』~
【佐藤優】プーチン政権の本質、2017年の論点、ロシアと欧州
【佐藤優】国際人になるための教科書、ストレスが人間を強くする、日本に易姓革命はない
【佐藤優】ロシアでも愛された知識人の必読書 ~安部公房『砂の女』~
【佐藤優】トランプ当選予言の根拠、猫の絵本の哲学、人間関係で認知症を予防
【佐藤優】モンロー主義とトランプ次期大統領、官僚は二流の社会学者、プロのスパイの手口
【佐藤優】トランプを包括的に扱う好著、現代日本外交史、独自の民間外交
【佐藤優】デモや抗議活動のサブカルチャー化、グローバル化に対する反発を日露が共有、グローバル化に対する反発が国家機能を強化
【佐藤優】国際社会で日本が生き抜く条件、ルネサンスを準備したもの、理系情報の伝え方
【佐藤優】人生を豊かにする本、猫も人もカロリー過剰、度外れなロシア的天性
【佐藤優】テロリズム思想の変遷を学ぶ ~沢木耕太郎『テロルの決算』~
【佐藤優】住所格差と人生格差、人材育成で企業復活、教科書レベルの知識が必要
【佐藤優】数学嫌いのための数学入門、西欧的思考にわかりやすい浄土思想解釈、非共産主義的なロシア帝国
【佐藤優】ウラジオストク日本人居留民、辺野古移設反対を掲げる公明党沖縄県本部、偶然歴史に登場した労働力の商品化
【佐藤優】「21世紀の優生学」の危険、闇金ウシジマくんvs.ホリエモン、仔猫の救い方
【佐藤優】大学にも外務省にもいる「サンカク人間」 ~『文学部唯野教授』~
【佐藤優】訳・解説『貧乏物語 現代語訳』の目次
【佐藤優】「イスラム国」をつくった米大統領、強制収容所文学、「空気」による支配を脱構築
【佐藤優】トランプの対外観、米国のインターネット戦略、中国流の華夷秩序
【佐藤優】元モサド長官回想録、舌禍の原因、灘高生との対話
【佐藤優】孤立主義の米国外交、少子化対策における産まない自由、健康食品のウソ・ホント
【佐藤優】アフリカを収奪する中国、二種類の組織者、日本的ナルシシズムの成熟
【佐藤優】キリスト教徒として読む資本論 ~宇野弘蔵『経済原論』~
【佐藤優】未来の選択肢二つ、優れた文章作法の指南書、人間が変化させた生態系
【佐藤優】+宮家邦彦 世界史の大転換/常識が通じない時代の読み方
【佐藤優】人びとの認識を操作する法 ~ゴルバチョフに会いに行く~
【佐藤優】ハイブリッド外交官の仕事術、トランプ現象は大衆の反逆、戦争を選んだ日本人
【佐藤優】ペリー来航で草の根レベルの交流、沖縄差別の横行、美味なソースの秘密
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【佐藤優】新しい帝国主義時代、地図の「四色問題」、ベストセラー候補の研究書
【佐藤優】ねこはすごい、アゼルバイジャン、クンデラの官僚を描く小説
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【佐藤優】遅読家のための読書術、電気の構造、本屋大賞
【佐藤優】外山滋比古/思考の整理学
【佐藤優】何が個性で、何が障害か
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【佐藤優】資本主義の内在的論理
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【佐藤優】社会の価値観、退行する社会
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