ゴミ拾いに挑戦してて、休み中だったけど再開しました

いつの間にか浜がゴミの山に。自分自身の健康のためにもゴミ拾いを始めました。引っ越し先から戻ってきてゴミ拾い再開しました。

川崎の青い空

2011-12-17 23:10:56 | 工場見学
11月25日
川崎市川崎区の鈴木町の味の素の工場見学に行きました。



工場に行く前に川崎河港水門を見に行きました。
大正末期に着工され、昭和3年に完成した水門で国登録有形文化財になっています。
当初、幅員33~40メートルの大運河ができる計画でしたが
戦局の悪化で計画は廃止されました。
この大きな水門だけが残ったのですね。

丸いモコモコしたものは川崎の梨や桃、ぶどうをあしらった装飾で大正時代らしさを表していると思います。




水門にいたアキアカネ




水門から多摩川をのぞむ
画面奥の方が六郷橋です。

空が青いです。
その昔、川崎の空は灰色の煙で覆われていて、青い空など見えなかった
とは、よく聞く話ですが
今はこの通り、青空です。

かつて日本の重化学工業の拠点だった川崎の工場地帯は
製造の主力工場の多くを海外や地方に移転し
今では多くが研究開発拠点となっています。

現在ある工場でも黒い煙を出している工場など見た事もなく
今では随分環境に配慮された工場になっている様です。
NOX、SOX、VOCなどの有害物質をなるべく出さない様にしています。
かつての公害の町、川崎から環境都市川崎へと変貌したのだそうです。





その後、味の素の工場見学へ


味の素 川崎工場見学のご案内



工場内は写真撮影禁止ですので、見学コースの入り口だけ。




味の素資料展示室




ここは写真OKとの事で、一番興味深かったのはこれです。
大正11年8月3日付けの東京朝日新聞


誓って天下に声明す
味の素は断じて蛇を原料とせず



味の素は蛇を原料にしているとの悪い噂がたっていたのですね。





日本の味の素はサトウキビを原料としているそうです。


ところで、味の素が蛇を原料にしているという噂話は実は私でも知っていました。
面白い話として、姑から聞いたり私の祖母から聞いたりしていたのだと思います。
勿論、大嘘なのはわかっていましたが
それが大正時代から言われていた事とは驚きです。
しかも、それは新聞に否定する意見記事を載せなくてはならない程の
酷い中傷として世間に広まっていたのですね。


浮島処理センター

2011-11-23 23:36:40 | 工場見学

川崎市の浮島処理センターに見学に行ってきました。
処理センターって何?
何を処理するの~?
ゴミ処理です。


浮島処理センターは浮島バスターミナルから10分ほどの所になります。

途中の空き地?にはこんな看板が。
ここにゴミ焼却場からでた焼却灰が埋められるという事なのでしょう。




メガソーラー展望スペースから見たメガソーラー
太陽光発電の施設です。
このメガソーラーの土地も最終処分場で、この下には焼却灰が埋まっています。
このメガソーラーの設置は期限付きだそうで・・えと・・何年だったか説明してくれたのですが
忘れました
撤去されやすい様な設置方法になっているとの事です。

そして、埋め立て廃棄物が雨水などにより外部環境にしみ出し水質汚濁の原因とならない様にするため、浸出水処理施設があります。
浸出水が水質汚濁の原因とならなくなるまで運転を続けるのだそうです。






ゴミ焼却施設の中も見学しました。
ゴミピットと呼ばれるこの施設の大きさは見ても実感できませんでした。
パンフレットを見てみると巾17m横59m深さ12.5m
12000㎥のゴミを貯めておくことができます。

毎日毎日、ここに川崎市のゴミは収集車で集められてくるんですね。


黄色のクレーンで焼却炉に運ばれます。




粗大ゴミの処理も見ることができました。
まだまだ使えそうな自転車や電気製品、家具などが、フォークリフトで壊されて行く様は
ちょっとした衝撃でした。
我々は簡単に大型電気製品や家具などを買い替えますが
その物達の「処分」される姿を見て反省しました。
物は大事に長く使ってやらなければ可哀そうだと思いました。





また、この人間の手で選別している所では
何重にも袋に入れてあるものは、袋を破る手間がかかって選別に困るという事を知りました。
私も品目毎に別けて袋に入れたものを、まとめてまた袋に入れていたりしていたので
気を付けようと思いました。





ゴミ問題を一口で言う事はできませんが
ゴミの山を見て感じるのは、やはり不安でしょう。
ゴミとはいったい何なのか
何が物をゴミにするのか
考えがぐるぐる頭の中を回ります。
人間は結局ゴミしか生産していないという事になるのでしょうか。
人間はゴミに埋もれて滅びる・・・事にならないようにしたいですね。

汚泥資源化センター

2011-11-22 20:32:09 | 工場見学
私は田舎に長く住んでいたので下水道というものについてよくは知りませんでした。
田舎では水洗トイレは浄化槽につながっていました。
その浄化槽で汚水をきれいにしてから流していました。
浄化槽は一年に一回くらいバキュームカーが来て汲み取りをしていました。
経費としては年一回の汲み取り料と年四回の点検料がかかりました。

※私の徳島の家は20年以上前に建てられたので合併浄化槽ではありません。
また、下水処理場もありません。
考えると怖いものがありますが、下水は直で海に流されています。


ここ川崎市では上下水道が完備されています。
上水料とほぼ同額の下水料がかかります。
高いなぁ~~と思っていました。
使った水の分だけ水を綺麗にするお金がかかるのだなと思っていました。
しかし、それだけでなく、上下水道代には、し尿処理代も含まれているのですね。
トイレで流した水がそのまま下水に流れて行き、下水処理場で処理され
そこで出た汚泥がさらに汚泥資源化センターで処理されているのですね。?

田舎だと自宅で合併浄化槽で行っている事が、都会では下水処理場と汚泥処理場で
行政サービスとして行われているのですね。
凄いな~~~と思います。




川崎市の市民企画講座で色んな工場や施設などに見学に行っています。
今回は横浜市の北部汚泥資源化センターに見学に行ってきました。



このでっかい卵みたいなものが、消化タンクと呼ばれるものです。
濃縮された汚泥を攪拌しています。
ここで汚泥の中の有機物を分解して汚泥を減量させます。
このタンクで発生した消化ガスを使って発電設備で発電も行われています。





消化タンクの中がどうなっているのか見られる模型です。
卵型が一番かくはんに適した形なのだそうです。
底の方は埋められていて安定されています。




消化タンクで減量された汚泥は脱水し乾燥機にかけられてから焼却されます。


よく分からなかったけど、多分焼却炉




水色の丸いものが汚泥濃縮漕
その向こうに見える白い丸いタンクは消化ガス貯留施設です。





この汚泥資源化センターの隣にあるのが
北部第二水再生センターです。
「水再生センター」と言うのは新しい名称で昔は「下水処理場」でした。
平成17年度に下水処理場から改名したのだそうです。
名称が変わっただけだけど・・・何となくクリーンなイメージが・・。


ところで、ウィキペディアによると
都道府県ごとの下水道普及率が東京都や神奈川県で95%以上であるのに対し、和歌山県と徳島県は10%台であるとの事。
徳島県では下水道よりも合併浄化槽による汚水の浄化の方が進んでいる様ですが
それを合わせての水汚水処理人口普及率でも徳島県は43%だそうです。
田舎の方が汚水を垂れ流しているのですね、ショック。

トイレットペーパーについて少し考えた

2011-11-10 21:30:58 | 工場見学
川崎市にあるトイレットペーパーを作る工場に見学に行ってきました。
その工場では古紙からトイレットペーパーを作っています。
その工程を見学させてもらいました。
工場内は写真撮影禁止でしたので、残念ながら写真はありません。


工場の外見だけ

緑のカーテンがありました。




川崎市ではミックスペーパーと言って、汚れた紙以外の紙は資源ゴミとして回収しています。
その回収された紙ゴミと一般の企業から出された書類などの紙ゴミで(有料で引き取るそうです)
この工場ではトイレットペーパーを作っています。
私でも知っている、よく近所のスーパーで見かける再生紙のトイレットペーパーでした。


運び込まれる紙はビニールや金具付のままでもOKです。
一般の企業から有料で引き取るものは、秘密保持の為に書類のファイルなどがそのまま
段ボール箱に入った状態で入れられて来ます。
それらの物は皆、一旦水につけられて溶かされます。
溶かされた紙からトイレットペーパーの製品になるには1日半から2日かかるそうです。
途中の行程で金属やビニール、プラスチックは取り除かれます。
取り除かれた金属類は、買い取ってくれる業者がいるそうです。
また、プラスチック類は、できた紙を乾かすドライヤーの役目をする機械を動かす燃料になります。
なので、入った原料は何も無駄にしないように工夫されています。

また、製紙業には大量の水が必要となります。
しかし、川崎の沿岸部には水がありませんでした。
それを中水(下水処理した水)を使う事でクリアしました。
ここで使われた中水は、ここの処理施設で再び処理して流されます。
処理施設から出る水の水質調査は随時川崎市にデータがいく様になっているとのことです。

そして、電気は、同じ工業団地内の製鉄工場の発電所から買っているので
今回の東京電力の計画停電には何の影響も受けることなく
24時間操業を続けられたのだそうです。

トイレットペーパーの原料ですが、先のミックスペーパーとオフィスゴミに加えて
牛乳パックを混ぜて作るのだそうです。
牛乳パックは三層になっています。
外側をフィルムに挟まれて、真ん中は上質な白い紙です。
その紙を混ぜる事で紙の質が良くなるのだそうです。
それを聞いて私は今まで牛乳パックの分別は気にしていなかったので、
これからはちゃんと分別しようと思いました。


この工場で作るトイレットペーパーの品質は一定に保つ事は難しいそうです。
その日に持ち込まれたミックスペーパーの内容によってその日ごとに変わってしまうのだそうです。
品質が悪くなりそうだと牛乳パックを混ぜる量を多くして調整しているそうです。
なので普通には気がつかないほどの違いだと思います。
私も再生紙のトイレットペーパー買っていますが前の物と紙質が違うなと感じた事はありません。

ちなみに東日本では6:4の比率でダブル、西日本では同じ比率でシングルが人気との事です。
地域によって好みがあるのですね。


トイレットペーパーについて考えた事

一度使ったら再生できないトイレットペーパーを作るために
新しいパルプが使われるのは勿体ない。
トイレットペーパーの質がどのこうの肌触りがどうのこうのと
高級品のトイレットペーパーを使っている国はどのくらいあるのだろう。
それって傲慢な事ではないのかなと感じました。
世界的に見れば、トイレで紙を使っている国は少ないとのことでした。
考えてみれば、昔は貴重品だった紙を、誰がいつの時代からトイレで使い出したのだろう?

最初のウォシュレットが出た時、温水で洗って温風で乾かすようになっていました。
それだと紙を使わないですむわけです。
けれど日本人はせっかちなのか、不安なのか、紙を使わずに用を済ませる人は少ない様でした。
私もこの度の大震災の影響で、トイレットペーパーやティッシュが店頭から消えたとき
トイレットペーパーやティッシュがなければ生きていけない!!くらいに感じてしまっていました。
紙を使う事に慣らされている国に住んでいるってことですね。