写真は10月30日の月だ。この月が大潮を引き起こし、爆発的に増大したハリケーン・サンディが海面を更に押し上げ、暴風と豪雨で4メートル超の高潮を引き起こした。このハリケーンでの被害者は今の所100人のようだ。もっと増える可能性もある。
昨年の震災でアメリカにはひとかたならぬお世話になった。他の国の支援もすばらしかったが、やはりアメリカの支援はズバ抜けていた。なので少しでも恩返しがしたいと思うのだが、ちょっと調べている。
サンディの被害に遭われた方にお見舞いを申し上げます。そして亡くなられた方のご冥福をお祈りします。
さて今回被害の大きかったニュージャージー州共和党のクリス・クリスティ知事とオバマ大統領が抱き合って、互いをほめたたえたという報道がありました。このクリス・クリスティ知事ですが歯に衣着せぬ発言で、共和党らしくオバマ大嫌いらしいのですが、これがオドロキだったようです。
これが現在進行中の大統領選にどう影響するのかが注目です。共和党候補のミット・ロムニー氏が昨年の予備選挙で、災害時の連邦政府の支援予算について、「残せない。子供たちの未来を危険にさらすことなく、災害支援をする財政的余裕はない。債務を返済し終わる前に自分たちは死ぬとわかっていながら、債務を増やし続け、それを子供の世代に押しつけ続けるのは不道徳だと思う。まったく理解できない」という発言をしているようです。これは致命傷になる可能性があると思います。
そもそもオバマ大統領の当選の時も、ブッシュJr.がハリケーン・カトリーナの対応に消極的で、更に連邦予算から災害対策のFEMAの予算を削って組織替えもして弱体化させていたのだ。つまりは人災であったと言う事だ。ロムニーの発言もこの共和党の政策の流れなのだが、この事件で共和党が大統領選で負けたのだ。今回もそうなる可能性が高い。もしもそうなったらマッチョなアメリカを標榜する共和党の大統領候補が、女性にやられる(二つの台風は女性名だ)と楽しい事になる。
個人的にはロムニー候補の落選を望んでいます。まず彼の掲げる政策が実現した場合、軍隊の予算とメディ・ケア等の予算をそのままにして他の予算は削る事になります。30%カットになるようです。こうなったら確実にアメリカの景気は低迷します。次が対中国なのですが、これがあまりにもKYです。中国を為替操作国だと言うのはいいのですが、それを政策にしてしまったら中国と対立する訳で、それが現在の日本に影響し、韓国のアメリカ離れを促進するだろうというのは予想できます。更に共和党の現在の状況から、むしろアメリカ国内情勢も対外情勢も最悪になる可能性すら考えられます。
そういった意味でオバマ大統領の続投が望ましいのです。今現在中国では全国人民大会議が行われているのですが、ここで政権交替は決まっています。中国の出方が変わるのは解っています。この状況で日本は投資不適格国とかんがえているロムニー氏に変わると、何が起きるかは、考えたくない。
さてそのアメリカの軍隊なのだが、沖縄で二人の軍人が日本人女性をレイプした事件がありました。これは痛ましい事件です。ただそれ以前にも事件があって日米地位協定が変わったり、綱紀粛正を米軍が約束したのに関わらず起きてしまいました。嘉手納基地問題もあるのに、オスプレイ問題もあるのにどうしてこうなるのと、本当に残念です。
この事件を受けて日本に駐留する米軍が、夜間外出禁止令を出しました。この間変な事故がありました。電車の屋根に登って高圧電線に触れて感電死した米軍軍人がいました。凄い泥酔していたのでしょう。
そして今回、沖縄の飲み屋で酒を飲んでいた軍人さんに、もう門限だから帰りなと(沖縄では夜間外出禁止令は知られている)店主が言った所暴れはじめて、3階にいた中学生を殴ったあげくに窓から飛び降りて肋骨を折る(どういった着地だったのかよくわかる。相当泥酔している)と言う事件が起きた
3年前だろうか、縁側で知らない外人が泥酔して寝ているのが通報された事件があったが、そういったのどかさは全くない。
多少アメリカの軍人に同情する所がある。まずイラクやアフガニスタンでの戦争がある。これで身も心も傷ついた軍人が多いのだろう。そしてマイケル・ムーア監督の映画でもあったが、大学進学を保証するとか奨学金があるとかそういった言葉で、貧乏だが優秀な高校生をリクルートして、さらに一本釣りした学生の影響力で何人か引っぱり上げてゆくのだが、実際奨学金は無いし大学推薦も無い。そういった人がいっぱいいる訳だ。ものすごい欲求不満だろう。その上で夜間外出禁止令だ。休日であってもそうだ。
アメリカ人にとって、自分の自由になる時間を奪われると言うのは完璧に苦痛だ。職業倫理も超えるだろう。なので泥酔する。そして訳の分からない事件を引き起こしている。そう考えるべきだろう。
ただこれで日米地位協定は厳しくなるだろうし、沖縄の米軍基地の問題も更に深刻化するだろう。これに対応する現在の日本政府はどうしようもないのだが、もっとどうしようもない事が起きている。
財政の壁だ。赤字国債発行の件で自民党が、野田総理を非難するばかりで妥協する見込みが無くなって来ているのだ。地方交付税がこれにより滞る事になった。思えばアメリカも同じ状況にあってそれを私は非難して来たが、まさか自国がこうなるとは思っても見なかった。私は現在の自民党は、あまりにもアメリカの共和党のやり方をまねしすぎて、あの民主党の実現不可能なマニュフェストより酷い状態になっていると考えている。そして自民党総裁選で安倍氏が勝った時点で、この党、それよりも支持者が腐って来ていると感じた。本質を考えない右翼、そういった物になりつつある。その上安倍氏は難病指定の病気だったが、本当に総理を辞めた理由は政権運営の行き詰まりだった。これを忘れているようでは未来は無い。
確かに野田総理は悪い。そして民主党にはここまで人がいないのかと驚くほど人がいない。それでも現在の自民党よりは、マシに感じる。
野田総理は、あれでも、まだ国民に対して誠実だと感じるからだ。ただそれが中部大学の武田教授ほどは誠実でないと言うだけだ。それでは武田教授が日本の首相になったら?それはそれで面白いが、政治家としては完璧に資質がない。
日本は大平内閣の時に消費税議論が起きた。それが竹下内閣までずれ込んで、その間今と同じ、政府はもっと小さくなれるはずだと言う議論が先に立ち、消費税は後回しにされた。それは現在でも続いている。
だが財政の壁は近づいている。
さて日本の国債が世界情勢に与える影響はどの程度か。日本国債は大半を日本の銀行がもっている。だが15%程度だったと思うが外国人がもっている。現在の日本国債総額が900兆円(よくわからなくなって来たぞ)、対外で140兆円になるとすれば、この破綻の影響は大きすぎる。財政の壁にブチ当たれば確実に、テコの原理で壮絶な投げ売りになるのが目に見えている。もちろん日本の銀行が日本国債を大半もっているので限定的に動くのだろう。だが予断は許さない。
自民党は、本気なのだろうか。彼らが楽観視して来た未来が今であって、その未来に対して反省のひとかけらも感じないのは私だけだろうか。逆に今の野田政権で3年続いた方がまだマシと思うのは私だけだろうか。
この記事だが、途中で文体が変わってしまった。これは気分が高揚したとかそういった問題ではなくて、今サファリでかいているのだが、やっぱり午前2時前後で記事が飛んでしまったのが原因だ。もう本当に頭が痛い。3200字以上打ってから飛んでしまったのだから。確かに行動障害があると自分でも思っているのだが、それが原因で文体が変わるというのはママある。でも今回は勘弁してもらいたい。
実は前の前の武田教授関連の記事だが、地域を確認する為にグーグルマップを立ち上げたら、本文がきれいさっぱり消えてしまった。この障害は以前から解っていたのだがうっかりしていた。
さて最後に、シンドラー社のエレベーター事故に関して。シンドラー社のエレベーターや回転ドアは日本国内ではかなり事故率が高い。これはなぜかと考えればシンドラー社が日本人に向けて製品をチューンナップしていないのが原因だ。せっかちな日本人にはあっていないし、うっかり者の存在も忘れている製品のようだ。そして日本は今あるシンドラー社のエレベーターに対して改修費用の一部を負担するとしているのだが、そこまでしてもその改修工事がとても少ないのが判明している。シンドラー社は、どうもやる気が無いようだ。そしてシンドラー社のエレベーターを入れたビルのオーナーはもっとやる気が無いようだ。
最低だ。
さてシンドラー社のエレベーターで記憶にある限り日本で二人死んでいる。これを右翼的に言い換えよう。
シンドラー社のエレベーターは日本人を二人殺している。
こういった言い回しに注意しないと、世界が狭くなる。