チョロっと雪が積もりました。この二日間は引きこもり状態でほとんど外に出ていなかったのですが、チョロっと外に出てびっくり。天気予報は暴風雪注意報とか出ていましたが、降る事は降ったと。
しかし今時期でも紅葉がわずかに残っています。今年の天気はどうなってんだと思います。
さて職業柄お天気は大変気になるものです。そこでこのレーダーナウキャストをよく見ます。最近色が変わりました。これは多分なのですが、国土交通省のレーダー情報とあわせて運用できるようになり、観測精度が上がったためについでに色を変えたと言う所でしょうか。たしか以前は2キロメッシュだったと思いますが、今現在1キロメッシュになっています。また1ミリ以下と5ミリ以下の降水情報がきめ細かくなりました。もうちょっと図が大きくなるとありがたいのですが、なかなか出来そうにも無いです。
さて同時刻の解析雨量を見てみましょう。アレっと思うかもしれません。1ミリ以下の雨の範囲が増えています。
レーダーナウキャストは、レーダーで雲の量と雨粒の大きさと量を計測しています。それとアメダスデーターで補正をかけたものが、ナウキャストデーターです。解析雨量はレーダーのデーターとアメダスデーターと風向きや気圧状態など様々なデーターををコンピューターで計算し補正をかけたものです。少し降水範囲が大きく出るのが特徴ですが、かなり大きく変わっています。なぜなのでしょうか。
さてレーダーナウキャストでは、5分単位で1時間以内の降水予報を出せます。これがかなりの精度で当たります。これは16時に見た17時の予想です。
さて17時のレーダーナウキャストを見ると、なんとものの見事はずれています。
これはこの時期によくある話しです。実は東北地方には気象ドップラーレーダーが秋田と仙台にあるのですが、天候が不安定なこの時期、雲の高さがよく変わるのです。あまり雲が低くなると岩手県上空の雲の計測がうまくいかなくなるようです。これが安定して来ると、レーダーが届きにくい部分を補正して計算するので、かなり当たるようになってきます。今現在は、どうも不安定なようです。
また今時期は上空の気温と風の強さで、雪が吹き飛ばされて盛岡市内に降って来たりします。必ずしも上空に雪雲がある訳ではないので、注意が必要です。
気象衛星写真を見ると、典型的な西高東低の冬型の雲の出来方です。本格的な冬の訪れです。
南米沖にあったエルニーニョも消え去りラニャーニャの兆候も出ていないようです。今年の冬の私の予想は、暖冬、もしくは例年並で、昨年のような寒さは無いだろうと予想していますが、今週末から例年を大きく下回る寒気が来そうです。さて今年の冬はどうなるのでしょうか、楽しみです。