タピオカ入りのゼリーなのですが、前回ある意味失敗していたので検証してみました。今回は寒天のみで、タピオカの配合の極端なものを考えました。まず寒天4gに対して水200ccを溶かします。
手前がこの寒天溶液100ccにタピオカと、漬けているシロップあわせて100ccを入れています。相当固めの寒天になるはずです。見た目がかなり白っぽくなります。
次がその寒天溶液100ccにタピオカ100ccと水100ccを加えたものです。十分に固まっています。理屈の上ではかなり柔らかくなるはずなのですが、そういった事は無かったので、タピオカからの水分の持ち出しは相当無いと考えて良さそうです。ただ寒天液にはシロップ由来の糖分しか入っていないので、浸透圧からの水分の出は少なかったのも確かです。
タピオカの水の持ち出しは果物と同等であると考えた方が良さそうです。すると前回の失敗はゼラチンの溶解の仕方に問題があったとなりそうです。少し高温だったのでしょう。
当然水分の多い水添加のほうが透明感がありますが、どうしても白濁するようです。これはタピオカをシロップ漬けにした場合、時間が経つにつれタピオカでんぷんがシロップに溶け出すためのようです。
透明感が欲しい場合には、戻したてのタピオカが必要だとなりました。
あと寒天ですが、どうも白濁しやすいと言う特徴があります。どうすれば透明になるのかこれも考えなければいけません。水分量が多ければいいのでしょうが、抜き出すのでそこはあまり増やせそうにありません。
さてカットしてみました。包丁で切った感じだと柔らかい方が切りやすいのは当然なのですが、タピオカの固さとあんまり変わらないのですね。多少クニクニ感がありますが、タピオカを入れても見た目だけとなりそうです。
この辺りは工夫しがいのある所です。ゼラチンの配合を多くしてみるのがいいかもしれません。