前回武田教授のブログに突っ込んでいた訳ですが、その際に調べた限りでは農産物のソバと言う植物には、セシウムを蓄積しやすい傾向がありそうだと解りました。また土壌条件があるのではないのか、となりました。
さてNHK盛岡放送局が放送した今日の発表ですが、これまたウンザリする内容でした。
結局あの一関興田村の250Bq/kgは、高濃度汚染された他の農産物から混入したものだという事で、あの異常値が説明できました。だが「高い放射性物質を含む他の食品」とは何なのでしょうか。これは県が今現在発表していないので解りませんが、この興田村の農家の倉庫でにありそうな食品で、高濃度汚染されているものが保管されているとすれば、先年のキノコ類でしょう。それが倉庫内に放置されていたと考えると納得がいきます。ただ相当の異物混入となる訳です。キノコが乾燥して虫に食われてボロボロになったものが乾燥中のソバの身に付いてしまったとなる訳で、この倉庫の徹底的な除染をお願いしたいものです。
ただここから解るのは、出荷できなかった農産物がどうなっているのかよくわからないと言う事です。今回キノコ類だろうと考えているのは、高濃度汚染されやすく、乾燥が可能で軽量化されて保管場所に困らない大きさだという事です。少し頭が痛いのは、高濃度汚染された農産物をどう処分するのかというのが全然決まっていないように感じるからです。もしかするとすでに決まっているのかもしれないのですが、どうするのかは全く出来ない状況にあると思います。この興田村の事は、そういった事が重なっていると思います。どこにもってゆけばいいのか解らない汚染物質を抱え込んでしまった、と言う事でしょう。
どちらにしても農産物の出荷までの管理を考え直してもらいたいものです。解るのは農家と言えども保管できるスペースは限られているので、どうしようもないと言う事なのでしょう。でもこういった混入はあってはならないものだと考えて欲しいです。
これは大きいのですが、盛岡市の旧渋民村と一関市の大原地区で100Bq/kg超のセシウムが、ソバから検出されました。これによってこの地域のソバは出荷制限となります。一関の大原地区ですが、室根山の麓なのでホットスポットの可能性があります。
次が渋民村なのですが、これは説明が出来そうです。
311直後の牧草地のデーターで、岩手山周辺に怪しい地域があると言うもが解っていました。この時にどうも土壌条件が大きいのではないのかと言う仮説を出していましたが、岩手山の噴火降灰の分布と重なりそうだと言う事です。岩手山は歴史に残っている範囲で1686年と1731年に噴火しています。特に1731年は大きかったのでこの噴火降灰が土壌条件になっているのではないのかと考えているのです。大雑把に300年前の噴火降灰ですが、あまり風化が進んでいないようにも感じます。
この土壌条件ですが、北上川流域の沖積平野や氾濫原とくらべてもセシウムの出方が違うように感じます。更に北上山地系の古い土壌では、セシウムの降った割合に対しては作物への転移が少ないのではないのか、理由は土壌条件では無いのかと考えています。
私は研究者ではないのでこれ以上は言えないですが、そういった事も考えられます。
一番考えたくない事なのですが、堆肥工場から出た堆肥が撒かれた地域の可能性があります。エリアが集中しているのが気になります。県南の数字と比べても少しおかしい可能性があるのです。
県南の対応に対してこの県北地域の対応が甘かった可能性もあります。土壌改良とか少し甘い認識だったと思います。そして農家の出荷できない農産物に対する対応もあると思います。倉庫の問題や出荷までの管理など今後の課題があるように感じます。
ソバ農家というものがあると思っている方がいるかもしれません。でも私の知る限りソバ専業農家はいません。岩手県北地域では大規模圃場がありますが、景観重視だったりします。現実は極小規模で、手で刈って天日干して収穫していると言うのが大半です。特に県南と県北山間部に多いように感じています。そういった状況が様々な問題を引き起こしていると、思います。
さてNHK盛岡放送局が放送した今日の発表ですが、これまたウンザリする内容でした。
結局あの一関興田村の250Bq/kgは、高濃度汚染された他の農産物から混入したものだという事で、あの異常値が説明できました。だが「高い放射性物質を含む他の食品」とは何なのでしょうか。これは県が今現在発表していないので解りませんが、この興田村の農家の倉庫でにありそうな食品で、高濃度汚染されているものが保管されているとすれば、先年のキノコ類でしょう。それが倉庫内に放置されていたと考えると納得がいきます。ただ相当の異物混入となる訳です。キノコが乾燥して虫に食われてボロボロになったものが乾燥中のソバの身に付いてしまったとなる訳で、この倉庫の徹底的な除染をお願いしたいものです。
ただここから解るのは、出荷できなかった農産物がどうなっているのかよくわからないと言う事です。今回キノコ類だろうと考えているのは、高濃度汚染されやすく、乾燥が可能で軽量化されて保管場所に困らない大きさだという事です。少し頭が痛いのは、高濃度汚染された農産物をどう処分するのかというのが全然決まっていないように感じるからです。もしかするとすでに決まっているのかもしれないのですが、どうするのかは全く出来ない状況にあると思います。この興田村の事は、そういった事が重なっていると思います。どこにもってゆけばいいのか解らない汚染物質を抱え込んでしまった、と言う事でしょう。
どちらにしても農産物の出荷までの管理を考え直してもらいたいものです。解るのは農家と言えども保管できるスペースは限られているので、どうしようもないと言う事なのでしょう。でもこういった混入はあってはならないものだと考えて欲しいです。
これは大きいのですが、盛岡市の旧渋民村と一関市の大原地区で100Bq/kg超のセシウムが、ソバから検出されました。これによってこの地域のソバは出荷制限となります。一関の大原地区ですが、室根山の麓なのでホットスポットの可能性があります。
次が渋民村なのですが、これは説明が出来そうです。
311直後の牧草地のデーターで、岩手山周辺に怪しい地域があると言うもが解っていました。この時にどうも土壌条件が大きいのではないのかと言う仮説を出していましたが、岩手山の噴火降灰の分布と重なりそうだと言う事です。岩手山は歴史に残っている範囲で1686年と1731年に噴火しています。特に1731年は大きかったのでこの噴火降灰が土壌条件になっているのではないのかと考えているのです。大雑把に300年前の噴火降灰ですが、あまり風化が進んでいないようにも感じます。
この土壌条件ですが、北上川流域の沖積平野や氾濫原とくらべてもセシウムの出方が違うように感じます。更に北上山地系の古い土壌では、セシウムの降った割合に対しては作物への転移が少ないのではないのか、理由は土壌条件では無いのかと考えています。
私は研究者ではないのでこれ以上は言えないですが、そういった事も考えられます。
一番考えたくない事なのですが、堆肥工場から出た堆肥が撒かれた地域の可能性があります。エリアが集中しているのが気になります。県南の数字と比べても少しおかしい可能性があるのです。
県南の対応に対してこの県北地域の対応が甘かった可能性もあります。土壌改良とか少し甘い認識だったと思います。そして農家の出荷できない農産物に対する対応もあると思います。倉庫の問題や出荷までの管理など今後の課題があるように感じます。
ソバ農家というものがあると思っている方がいるかもしれません。でも私の知る限りソバ専業農家はいません。岩手県北地域では大規模圃場がありますが、景観重視だったりします。現実は極小規模で、手で刈って天日干して収穫していると言うのが大半です。特に県南と県北山間部に多いように感じています。そういった状況が様々な問題を引き起こしていると、思います。