ズゴック氷なんて始めましたが、水の純度が問題になりそうで、今ご家庭で浄化器を使わないで水の純度を上げる方法を考えて実行しております。かといって蒸留器を使うとかそういった大掛かりな事はしません。このあたりは後ほどお伝えします。
ただやっぱり生産性が悪いんですね。それと比較対象が欲しい訳で、某大手ドラッグチェーンに言って参りました。
さて、店員に「蒸留水か脱塩水が欲しいんだけど」「?」。話しがなかなか合いません。おかしい。薬剤師やその周辺なら知っている言葉だ。「精製水のことですか」「多分それだと思うのだが」。
売り場を確認し、値段も確認しましたが500mlで118円ですから結構します。これは品質保証済みの薬品なので仕方が無いのですが、やはり抵抗があります。
そこで捜したのが、この製品。
赤ちゃんのミルク用の水です。はっきり言って品質過剰すぎる商品です。
100gあたりの成分分析の値が凄い事になっています。0だらけ。こんな商品滅多にありません。なお類似商品もあったのですが、これもまた0だけ。原材料は高深度井戸水となっていますが、0だらけと言う事は、少なくとも脱塩水なのは間違いがありません。
ただな~。ここまで神経質にならなくても良さそうな気がするが。もちろんカドミウム・クロム・鉛・ヒ素は論外として、放射性元素も論外として、というか先の3物質は検出されたらほぼ製造停止な代物だ。放射性物質も赤ちゃん用ミルク水では、無い方がいい。それだったらいっその事、全部抜いてしまえと言うものだろうか。
いや極端。ほんと極端。ミルクのための電気ポッドを重曹で洗って、それを水で洗い流して、それでもわずかに残る重曹の問題はどうなんだといいたい。
言い過ぎか。でも今のお母さんの状態がよくわかりました。
さてピジョンのピュアウオーターですが、原材料名を見てビックリ。赤でアンダーラインを引いておきました。
「純水」です。まずご家庭用の浄水器のバケモノみたいな装置で塩分を抜いたものが「脱塩水」です。それを蒸留して水のみを分離したのが「蒸留水」です。脱塩水から逆浸透膜等で更に不純物を取り除いたのが「精製水」です。水を精製する方法が蒸留かフィルターかで言い方が変わるだけです。ここから更に不純物を取り除いたのが「純水」と呼ばれるものになるのです。極めて工業的な製品です。とはいっても高深度井戸からくみ上げた類似商品も同様なプロセスで作られているでしょう。
さて原材料名が「水(純水)」となっているのはなぜでしょうか。ここまで純度が高くなると生産ラインから最終製品まで何らかの物質がちょっとでも混入してもおかしくないレベルだからなのでしょう。純水をペットボトルで簡単に売れるものではないのです。新品の何も問題の無いペットボトルを純水で洗浄して、それから充填すると言うとんでもない手間が必要になります。
注意点が一つあります。絶対安全な水なのですが、これを直接ガブのみする事はオススメしません。ましてやお子さんにはまったくススメられません。これは浸透圧の関係です。逆にこの点から、ミスト状にして肌に付けるのはいいかもしれません。瞬間的に肌にハリが出ると思います。
お茶やコーヒーにすると、なぜか味がスッコ抜けた印象になります。よく言えばマイルドな仕上がりになります。
大学の時に、ヒマな時に完全に洗浄した器具(レベルとしてはガラスの表面には水分子程度しかないというもの)と純水でよく遊んでいた経験からそう言い切ります。よく蒸留水でいれたコーヒーは不味いと言うものです。私は好みだと思いますが。マイルドでスッキリしているのは確かです。