
お正月も幕の内が過ぎようとしています。かまぼこなりなんなり、半額とかで売られていますが、この鏡餅にはかないません。

5号のプラスチックの型の中に、切り餅が4個はいってこのお値段。なお定価が650円の商品です。更に10号のプラスチックの型の中に、切り餅が8個はいっている商品も特売で150円。定価が940円の商品です。気の狂った特価です。
越後製菓の他の商品で「越後生一番切り餅」1kgが980円で22個程度はいっているので、一個あたり45円です。賞味期限が2年間と長いのが特徴です。
この特売品は賞味期限が半年と短いものの、切り用一個あたり20円です。ムチャクチャな特売です。

中身はこんな感じです。

組み立てるとこんな感じです。結構豪華です。

中のお餅は、個別包装で脱酸素材がはいっています。越後製菓の他の切り餅と比べ賞味期限が短いのは、正月用に一気に大量生産するからでしょう。原材料も国内産ですし、全く問題の無い商品です。

多分問題なのが、この包装。プラスチック4種類、印刷されたボール紙、扇も紙と水引を分ける必要があります。タンボールも入っています。金に着色したダンボールも別に廃棄しなければいけません。リサイクル法から、産業廃棄物としてはめんどくさい商品となります。なので完璧捨て値なのでしょうか。
しかし、おなじタイプの丸餅入りの商品は、少し強気の値段です。角餅タイプが凄まじい弱気なのはなんなのでしょうか。多分なのですが、この鏡餅が通常仕入れではなく、委託販売のような形での販売形式になっているのではと、考えられます。つまりスーパーでは滅多に無い、返品出来る商品だという事です。なので工場の原価に近い捨て値になったものと思われます。その上、盛岡近辺だと丸餅ではなくて切り餅ですから、一気に叩き売って通常商品との競合を避ける必要があり、丸餅タイプは需要は少ないが、通常商品と競合しないので多少強気な値段なのでしょう。
形が形なので誰も注目していませんでしたが、ついつい思いっきり買ってしまいました。合計約2キロ、44個の餅を840円でゲットしました。
PS
越後製菓とサトウ製菓での切り餅での切り込みでフックラ焼き上がる、という特許紛争があった事を忘れていた。
日経の記事はこちら
さて改めて、焼いてみたが、はっきり言ってイマイチです。
切り餅は焼く事で、角が取れて丸くなるものです。そういったニュアンスのない商品になっています。確かにふっくらしますが、2層に別れての焼き加減はどうかと思います。特売品だからそうなのでしょうか。
特許紛争はいいのですが、実はこの辺山形にもっとおいしい商品がある、その辺は忘れて欲しくないですね。
実は今回のこの特売、角餅が丸くふくれあがらないと言うのがポイントか。