
今日も強烈な暑さになりました。雲一つない空です。これを撮影した10時30ではもう30度を超えています。そして最高気温が34.6度になりました。しかしだこれを書いている夜中一時の時点で25.1度です。熱帯夜にはならないにしても、夜温の高さは東北人にとってかなりきついものです。

今日も泳ぎに出かけます。
オヤオヤ河に入っちゃいけないったら、たしかそこの当たりだよ、昨日人が亡くなったのは。
釣り人はこの辺り無頓着です。

さすがに今日のプールはにぎわっていましたが、たかだか10年前の芋洗い状態を良く知っているので、とっても空いていると感じます。特にこのお祭り期間は親戚の子が来ていたりとかで、日中どうするのかでプールと言うのはかなりあったと思います。
みんなどこに行ったのでしょうか。
のんべんだらりんと過ごすだけなのですが、それでもある程度は泳いでいるわけで、若干オーバーワークになってきました。フォーム変更も大きいです。あと日焼けも体力を食いますね。そう言った事が良くわかるお年頃です。
ただもうちょっとすれば、悟りを開けれるかもしれないので、続けてみます。

昨日はデ・キリコ展だけを見たので、今日は常設展を見に県立美術館にきました。
実は、プールで涼むと言っても限界があります。腹が減るんですね。あとタバコのみです。屋外プールが好きだからいくらでも我慢できますが、やっぱり飽きるんです。ダラダラは。そうすると真剣に泳いでしまって、休み休みとはいえ疲れるわけです。
おまけに最高気温が出るのが、大体午後3時から4時。よくある気温変化ではないわけです。南風が吹き込んでいるから起きる現象。そうするとプールの近所にある美術館に逃げ込むのが妥当だ。
さて岩手県立美術館の常設展ですが年4回入れ替えしています。今回は新収蔵品お披露目でもあったりするのですが、美術館は岩手県ゆかりの作家を中心に収蔵しています。なのでかなり地味ですが、時と場合に寄っては企画を食っていたりするのですが、今回はまあその、まあ地味でした。
岩手県立美術館なのですが、実はこの常設展がマニアックでよろしいのですが、通わないとその面白さが解らない所があります。その辺残念です。
今回は本田健の展示が無いと言うのが、ポイントです。今回の展示作品は大多数を岩手県出身なのが面白い所です。

キリコ展でもあるのでしょうか、きれいな光が出ていました。

この暑さの原因なのですが、太平洋高気圧に見えるのですが台風の影響です。台風が呼び込む風の勢いと相対的に動く大気が高気圧を作り出すと言うもののようです。そして南風が吹き込む状態です。

帰りがけにスーパーで買ったカルビーのポテトチップスです。盛岡じゃじゃ麺味ですが、肉味噌味に生姜までは理解できるのですが、キュウリっぽい香りが出てくるのが面白い所です。多分白龍を参照している。
じゃじゃ麺好きからすれば邪道ですが、良く出来ていると思います。これはこれ、それはそれです。

最近NHKFMで、フランスの作曲家ヴァンサン・ダンディの「フランス山人の歌による交響曲」が何度かかかっていまして、かなり珍しいことです。冨田勲の「イーハトーブ交響曲」で大々的に引用されていたので、それで人気が出ているのかもしれません。その流行?に押されて買ってみました。
ダンディと言えばこの曲、いやこの曲でも滅多に演奏されない作家です。確かに日本では戦前のドイツ留学組がクラシックをもたらしたので、フランス音楽の紹介は遅れました。そして解説者の多くがドイツ文学者だったので更にドイツ音楽が紹介されると言うこともありました。日本人にとってみればクラシックは壮大なもので、ありがたがって聞くものだったので、フランス音楽のあの軽さは敬遠されたのかもしれません。
とはいえ第一次世界大戦が終わった頃から最先端の音楽としてドビュッシーやラベルが紹介されて専門家の間では流行するのですが、到底ドイツにはかなわない。ロシアのチャイコフスキーにもかなわない。ビゼーくらいだろうか、人気が有ったのは。あれはスペインじゃないの?と勘違いされている所もありますが。後期ロマン派の先駆けベルリオーズもフランス人だと知っている人は少ないかもしれない。
晋仏戦争後、国民音楽協会というフランス人によるフランスの音楽を演奏する会が発足するのですが、作曲者の地位向上も目指していたと言われています。そしてですが、フランスはルイ王朝からバレエが盛んで、どうしても作曲となればバレエ音楽とオペラなどの歌曲になってしまい、管弦楽曲は日の目を見る事が出来なかった。それがドイツでは盛んで形式や構造のしっかりした曲がいっぱいある。これに対抗したいと言うものもあった。
これとパリ音楽院と言う学校もあった。この学校が超保守的。さてこの二つが組合わさると何が起きるのか。ドイツより優れたものを作り出してやる!なのですが、そうそううまく行くはずも無く、循環形式サイコー!ドイツのソナタ形式は古い!と分け解んなくなって言い切っちゃうわけです。ワーグナーを聞きたい?そんな君は音楽を学ぶ資格は無い!退学だ!となったりするわけで、社交界でワーグナーが流行した時期はかなりピリピリしていたようです。学生はワーグナーの影響を受けていないように見せかけなければいけなかったようです。
さてこのダンディもパリ音楽院の教授。こっそりとバイロイト音楽祭にも行っている人です。この「フランス山人の歌による交響曲」フランスオリジナルの循環形式で書かれたもので、ピアノとハープが大々的に入ったゴージャスな曲です。シカーシやっぱり単純にくどい。循環形式の悪い所てんこもりです。日本人にフランス音楽が入らなかった最大の理由はこれなのかもしれません。
ただここまで単純だと、この曲の魅力が出てくるわけでそこが面白い所でした。滅多に演奏されないけど、強く印象に残るメロディです。
さてその循環形式ですが、誰も見向きもしなくなった頃に骨組みだけ、構造だけで最高傑作を書いた奴がいます。ラベルです。「ラ・ヴァルス」と「ボレロ」です。主題が変奏しないので狭義の循環形式ではないのですが、骨組みはまったくそれ。この二曲が循環形式にとどめを刺したと思います。

夕方庭に水をまきました。少しは涼しくなった。

遠く台風の影響が見えて来ているようです。