飛行機とヘリが飛んで行った。金曜日はイロイロ用を足して、「響」に入り浸る。
ここのコーヒーを写真家に例えれば、アンセル・アダムスだと思う。あのアメリカ写真界の巨匠。ヨセミテでは彼が写真を撮ったポイントが明示されその先に枠があって、あなたはここに立って枠に収まるようにあなたのカメラを向ければアンセル・アダムスと同じ写真が撮れます!と言う観光名所があるくらいだ。だがそこに立ってもアンセル・アダムスと同じ写真が撮れる訳ではない。機材が8×10と巨大だし、アオリとかも使っている。とはいえ同じ機材を使っても似たような条件で撮っても出来ない。それは彼のプリントの魔術によるものだ、というのもあるがそのプリント技法は教科書になっている。つまり誰でも勉強出来て誰でも再現出来るはずなのだ。しかしなぜかアンセル・アダムスとその弟子のサクストンしかアンセル・アダムスのネガからプリントは出来なかった。
ただ教科書を書いただけあって、その後のアメリカ人の写真家のモノクロプリントはとても美しくなった。ロバート・メープルソープの美しいプリントは、アダムスのゾーンシステムの概念を解っていないと出来ないものだ。
そう思っていたら、全日本コーヒ商工組合連合会認定のコーヒーインストラクター検定の構師のアドバイザーでしたか。構師に教える立場ですか。教科書を書く立場でしたか。日本コーヒー界のアンセル・アダムス決定です。
しかしだな、ボワ・ド・ヴァンセンヌのパンが思い出される。あのこれがバケットだと言うあのスタンダード感は未だ持ってお目にかかっていない。近いのはあるのだが、少しイタズラしている感じがある。
味は難しいな。
味はアバウトだよ。表現世界もアバウトだけでど。でも北極星を見つけたら、どうしましょうか。