どうでもいいこと

M野の日々と52文字以上

ブルックナー祭り勃発

2015-02-09 01:08:07 | 日記

 

アマゾンと言うのは酷い店だと思う。ブルックナーのモテト集が欲しくなったので検索をかけるとまあイロイロ出てくるのだが気に入ったのが出てこない。そこでブルックナーのみで検索して捜したらようやく、オルフェオレーベルから良さそうなのが出て来た。ドイツシャルプラッテン盤は中古でしか無いようだしプレミアがついていて嫌な気分になる。

 

 

するとだチェリビダッケのブルックナー交響曲集を発見。12枚組で4980円。1番と2番が無いけど、無くてもいい。8番がハース版なのが残念。しかしチェリビダッケがノバーク版をやった場合どうなる事か?ポチってしまいました。

 

 

チェリビダッケです。はい。とっても遅いです。一曲大体110分です。これってライブ盤だと考えればオソロシイ話です。演奏者がだいたいキツイ。この緊張感だけで死者が出そうです。そして指揮者もツライ。そしてお客は体調万全でないとどうなる事やら。まあチェリビダッケと解っているならそれは当然ですね。しかし途中で休憩を入れたのかと思えるほど長い。

まだ8番の第3・4楽章しか聞いていない。なんでそんな聞き方をしたのかと言えば、好きな曲の好きな部分からつまみ食いした訳だ。結論、好物ですこの演奏。多分これ以上に重厚なブルックナーは無さそうです。弦の音が厚すぎるほど厚く、ほとんどトーン・クラスター状態。そして演奏が遅い故のミニマルミュージックを聞く時のあの変化を聞き逃してはいけないと言う緊張感がたまらないです。ほんと弦が微妙な変化をしているのですよ。魂を持って行かれる感覚があります。ライブ盤なので拍手があるのですが、10秒以上間があきます。そりゃ呆然とするでしょうね。この演奏だったら。

 

 

オシドリって鳴く時に首を伸ばすのですが、ちょっとマヌケな格好になります。

さてどうやって時間を作ってこのブルックナー祭りを終わらせるか。その前にあれだけ録音を嫌っていたチェリビダッケの録音がまとまってあると言うのが、なんと幸福な事なのだろう。

なおオルフェオ盤のモテト集は、さすがにドイツシャルプラッテン盤の静謐感とNHKFMでの頻出率に比べればどうかと思いますが、とてもゴージャスです。この感覚もブルックナーです。

不味いディスクを買ってしまったものだ。解っているつもりだったが。