鶴岡地区医師会だより

三原一郎目線で鶴岡地区医師会の活動を配信しています。

No.183 (在宅ケアを支える診療所・市民全国ネットワーク)

2013-09-26 10:12:22 | 日記


先日、22-23日、新潟の朱鷺メッセで行われた、在宅ケアを支える診療所・市民全国ネットワーク
第19回全国の集いin新潟2013に、参加してきましたので報告しておきます。

http://homecare-niigata2013.geo.jp/

このネットークは、萌気園診療所の呼びかけで始まった、おもに診療所を中心と
した在宅医療のネットワークで、1995年に、東京で「在宅ケアの連携と診療所の
役割」をテーマに第1回目の集いを開催したことに始まっていうようです。

今回は、「雪割草!みんなのケアで咲かせよう ~地域包括ケアのある むら 
まちを目指して~」をテーマに、新潟で開催されました。

在宅医療に関わるさまざまなテーマ毎に、シンポジウム、実践交流会、ランチョンセミ
ナーなどが13の会場で同時並行して行われていました。相当に大きく、活気のあ
る会でした


私は、「地域医師会の取り組みと行政との連携」というシンポジウムで、鶴岡地区医師
会の在宅医療への取り組みについて40分ばかりの講演をしてきました。

基調シンポジウム、認知症のランチョンセミナー、住民とともに育てる多職種連
携などを聴講しましたが、どれも大変勉強になりました。

以下、基調シンポジウムの講義メモです。参考までに、

基調シンポジウム「地域包括ケアのあるむらまち」では、「高齢社会における
街づくり医療と介護の在り方:として、国立長寿医療研究センター総長大島伸一
先生の講演をお聞きしましたが、こらからの高齢社会のあり方を問うた内容でし
た。
 
すでにわれわれの先輩は地域包括ケア(あるべき社会づくり)を実践してきてお
り、政策はそれを後追いしているのにすぎない。半世紀で、寿命が50代から80代
へ、人口が1億2千から8000万人台へ、高齢化率が5%から40%へなろうとしてい
るのに、同じ社会であるはずがない。これからの超高齢化社会は、未経験でかつ
社会実験でもある。どんな社会になるか、ではなく、どんな社会にわたしたちが
するか!が重要である。それにしても国の姿が見えない。

これからのまちづくりは、
1、元気な高齢者から、元気を奪わない社会
2、支援が必要なときに、気兼ねなく支援を受けることができる社会
だと考えるる。

医療・介護分野の改革
1、地域完結型へ
  病院中心の医療からの脱却
2、医療ニーズと提供体制のマッチングシステムの確立
  当たり前のことがだ、まだまだミスマッチが多い
3、医療・介護資源をより患者のニーズに適合した効率的な利用
  その為に、医療そのものが変わらなければならない
  誰が責任をもって実行するのか、職能集団(医師会のこと?)だろう

改革の方向性
1、提供者(職能集団)と政策当局の信頼関係
2、提供者と利用者側が一体となって改革を実現
3、「かかりつけ医」 フリーアクセスも一部制限する必要がある
4、国民の意識の変化
  権利と、資源の限界を知る
5、在宅医療、介護の充実
6、地域ごとのご当地医療
7、健康の維持、増進、疾病予防
 → 実現へ向けて実行性と迅速性

終末期の設計を、それぞれが覚悟をもって
在宅医療が核、医療連携がそれを支える
生活のなかに医療がある
人生設計があって人生がある
生活計画があって医療計画がある
臓器中心から人間中心
専門分化 から 総合医へ
開業医は、在宅医療、連携


新潟市における地域包括ケア推進の取り組み
鈴木 亨
 新潟市長

公共交通手段の再編
在宅医療希望 65% うち8割は実現は難しいと思う
介護サービス 高い水準
ショートステイ 利用、きわめて高い
ヘルパー利用は低調
地域医療推進室を設置
在宅医療ネットワーク活動支援事業 6団体
介護サービス基盤整備 施設の拡充
地域包括支援センターに 機能強化職員を1名増員
プロジェクトチームの設置
地域包括ケアシステム構築へ向けて加速

小山 剛
 高齢者総合ケアセンター こぶし園 総合施設長

自分自身の問題として考えることが重要
仲間外れにしない
施設にあづけてよかったと思っているあなた、あなた自身はそれでいいのか?
一人称でものを考えて欲しい
生活保護ですら、アパート、トイレ、バス付
施設は、4人部屋、共同トイレ、浴場。それは、避難所であり、収容ではないか?
病院で死ぬことは、若い人の金を奪うことでもある。
孤独死は、サービスを受けているなかでのことなら、問題ではない。
介護保険は、家族がいなくても受けることができる
 →一人ぐらしもサポートするのが介護保険である。
家族がいなくとも看れる在宅サービスが必要


苛原 実
 松戸 いらはら診療所

看取り、介護職の覚悟 市民の意識改革
自助、互助、共助、公助を組み合わせて地域で食らえる仕組みをつくっていくことが地域包括ケア
ひととひとのつながりを作っていくのが地域づくり
意識的な互助の強化
意識改革ができないのが医師
医師、上にいるという意識をふっきれない
ちいきづくり
 さまざまな研修会、徘徊パトロール、


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