鶴岡地区医師会だより

三原一郎目線で鶴岡地区医師会の活動を配信しています。

No.198 (庄内南部地域連携パス推進協議会全体会)

2013-10-09 09:11:07 | 日記
昨晩、庄内南部地域連携パス推進協議会全体会を行いました。

今回は、新たに始まる脳卒中地域連携パスの患者用パスのキックオフ会を兼ねて、
鶴岡協立リハビリテーション病院 福村先生をお呼びして「得意技を生かす地域
連携 ー庄内の医療機関が連携し機能回復した症例ー」と題した講演を拝聴しま
し。

60歳男性の極めて重篤な脳卒中(くも膜下出血右VA解離、右延髄外側硬塞)患者
を、日本海総合病院(脳外、耳鼻科)、本間病院、荘内病院(脳外)、協立リハ
病院(リハ科)などが、ぞれぞれの得意技をタイミング良く駆使することで、自
宅で自立できるまでに回復した症例の報告でした。

また、パスなどを利用した標準化は、質を担保するのには有用だが、治療の進歩
を阻害する可能性があり「もろ歯の刃」だと指摘、また、連携は、お互いの空間、
職務に干渉する「相互乗り入れモデル」が理想だと述べていました。

最後に肩手症候群に触れ、脳卒中発症後1-3か月後に発現することから急性期退
院後に回復期病院で発見されることが多く、片麻痺の10-20%に発症し、重
度上肢麻痺の患者に多いとのことでした。予防方法は、誤用、廃用を避けること、
リリカが有効?だそうです。

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