この頃の母の思い出はあまりない。
社会の出来事に関心が向き始めた時期だ。
というか、日本全体(世界も)が渦になっていた。
学生が社会に参加して、社会のあり方を議論し主張していた。
大学から、多くの高校へと議論と参加の渦は広がっていた。
そのうねりに多くの国民も巻き込まれていた。
いろいろな意見があるが、学生に好意的な情勢だった。
私には元々たいした目標があったわけではない。
その上で、社会という土台が崩れたと感じていた。
なおさら、将来の目標を見つけられないでいた。
一応進学を目指す普通高校なのだが、私にその気はなかった。
社会の偉い人、というのが、ツマラヌ人にしか思えなかった。
(まぁ、今でも、無条件にそう思うところがあるなぁ・・・)
同じ組でも、しっかりしている同級生はいるものだ。
私などより、ずっと自分の考えを持っていた。
私は誰かの主張をそのまま鵜呑みで話していた。
だが、自分の言葉で話す同級生がいた。
自分の目標に向かう同級生がいた。
社会がどうであれ、真っ直ぐ進む勇気があった。
素朴出身の私は、とても幼かった・・・
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