水上陽平の独善雑記

水上陽平流の表現でいろいろな事を書いています。本館は http://iiki.desu.jp/ 「氣の空間」

「風間陽水の依頼簿(カルテ)・266」

2014-07-11 19:17:01 | Weblog



カルテ番号 と・8(7)

遠山史郎は思い当たる。
自分は常に怒りの感情がある。
だがそれは正義の感情だ。
不正に対して怒りが無いのは不正をしている人と同等だと思う。
不正に対して怒りをキチンと持つ人が増えれば社会はもっと良くなる。

遠山史郎は問うた。
「感情はいろいろありますが、大切なのは中身ですよね。
例えば怒りでも理不尽な自分勝手な怒りと、正しい怒りがありますよね」
院長は穏やかに話した。
「いいえ。中身など関係ないのです。怒りは全て同じですよ。
正しい、理不尽などというのは、立場の違いです」
それは違うだろうと思った。
「悪い事をしても立場の違いですか?そんな事はないです」
「いいえ。立場の違いですよ。
例えば蟻からすれば、人間の行動の中身に意味はないのです。
泥棒も寄付も蟻からすれば良い悪いの違いはないのです」

遠山史郎はこの院長はおかしい、と思った。
人間社会の話なのに、蟻がどう思うかなんて関係ない。
人間社会だからこそ、良い悪いの違いがある。
不正と正義がある。
その不正を指摘し直すことが社会を良くする方法だ。
そして直す原動力に怒りという感情がエネルギーとなる。
今まで、そう思っていたからこそ行動してきたのだ。
決して自分一人の問題とは考えていなかった。
だから自分は正しい行いをしてきた。

(登場する人物・組織・その他はフィックションです)


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