水上陽平の独善雑記

水上陽平流の表現でいろいろな事を書いています。本館は http://iiki.desu.jp/ 「氣の空間」

「風間陽水の依頼簿(カルテ)・1087」

2016-11-05 19:38:30 | Weblog



カルテ番号 あ・28 9度目(36)

愛田恵子は、その言葉で閃いたようだ。
そして吉永百合に向かった。
「吉永さん、アナタ、やはり長寿族かもしれない。
アタシは今まで幾人かの長寿族に会った。
そのほとんどは、言葉も交わさずに離れた。
長寿族は一目で判るの。
このセンセーとは縁が深いから、だと思っていたわ。
でも、違ったのかもしれない。

センセーは長寿族だけど、少し変わっているな、と思っていた。
今のセンセーの言葉で、長寿族にもいろいろな役目がある。
いいえ、いろいろな役目があるから、長寿族になった。
そう気づいたの。
そうだとすると、吉永さんも長寿族だわ。
役目が違っていた事と、発動する46歳に間があった。
それで長寿族の匂いが、まだしなかったのだと思う」

柳玲香が異議を唱えた。
「愛田さん、私の方が百合さんより若いのに発動したわ。
長寿族の発動って、地球変異によって多少ズレるのでしょう。
それなら百合さんも発動してもいいのに、まだしていない。
私、百合さんは仲間だと思っているし、同じ長寿なら嬉しい。
でも、どうして違うのでしょう?」
愛田恵子は答えた。
「それは、吉永さんが処女だからよ。
長寿族の発動条件に男女の交わりがあるのよ。
通常は46歳だから誰も気づかない」

(登場する人物・組織・その他はフィックションです)
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