カルテ番号 ら・1(4)
風間陽水は長寿族を発動してから、いろいろ調べた。
長寿族でなければ理屈に合わない人達が世界中にいる。
逆に言えば、長寿族という考えを取り入れれば、矛盾がなくなる。
例えば、古代エジプトの王には在位400年を超える記述がある。
その為に、歴史学者は同じ名前を代々受け継いだ、と説明した。
伝説では、世界各地に幾つでもある。
その中の一人に空海がいる。
そして、非常に似通った異能者に役の小角(えんのおずぬ)がいた。
山岳信仰の祖であり、通称は役行者。
空海より遡る事、140年前の人だ。
二人とも、超能力者だった。
幾つもの共通点があり、空海は役行者の修行跡を追いかけている。
幾つも、幾つも共通点はあるが、その最後も同じなのだ。
二人とも、死ぬのを誰も見ていない。
死骸が未だに無い。
死後、幾十年も経って、多くの人達が見かけたという話しがある。
陽水は、役行者と空海は同一人物とみている。
長寿族なら、二人いるというよりも、その方が説明つくのだ。
空海については、独自の考えもあるが、黙って聞いていた。
良知和尚は、言葉を続ける。
「書は、一言でいえば予言書です。
空海僧正ほごの法力があれば、未来も見えたのでしょう。
拙僧は研究すればするほど、一般の常識で考えてはならぬとおもいました。
そして、その予言は外れまい、と信じています。
歴代の住職達も同じ思いだったと信じています。
だからこそ、住職を譲る前に、この秘伝書を見せるのです」
(登場する人物・組織・その他はフィックションです)
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