水上陽平の独善雑記

水上陽平流の表現でいろいろな事を書いています。本館は http://iiki.desu.jp/ 「氣の空間」

「風間陽水の依頼簿(カルテ)・105」

2014-01-30 18:50:39 | Weblog



カルテ番号 け・9(8)

見城弘子の場合。
感情が激高したことが引き金ではあったが、それは仕方がない。
感情はコントロール出来ない。
表面では隠すことも芝居することも出来る。
それは感情のコントロールではなく、表現のコントロールだ。
感情は理不尽なモノ。
理不尽をコントロールするのは無理というものだ。

だが、感情はキマグレだからいつまでも同じ姿勢でいられない。
それを持ち続けるのは、本人の意識だ。
つまり、感情が起こるのは仕方ないが、それを持ち続けるのはコントロールできる。
そして、身体でも心でもモノでも影響するのは続けた場合で決まる。
見城弘子は、激高した事にこだわってしまったのだ。

こだわりを放すと、様々がやわらぐ。
やわらぐと、ほとんどが調和する。
身体や心なら回復に向かう。
その後の見城弘子の左足から不随意運動が消えた。
まだ多少の不自由が残り、杖は使うが何処にでも出かけられるようになった。

(登場する人物・組織・その他はフィックションです)


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