本書が発刊されたのは1998年。
その頃、定年近く役職離任になったばかりの先輩社員が、
「これからは“老人力”だよ!」
と後輩の私と、ご自分自身にも言い聞かせるように話していたのを思い出します。
「本書を読んで、とても元気が出た」とも。
聞きなれない“老人力”という言葉は、赤瀬川原平の造語。
私の記憶では、どうもその頃から、それまでには用いなかった一般の名詞に
「力」を付けることが流行りだしたようにも感じます。
たとえば「就職力」「大学力」「オヤジ力」「婚活力」「病院力」「群馬力」など・・
その当時は、私自身がまだ「老人」の自覚はありませんでしたが、本書の
書名は気になり、本屋でパラパラと目を通した記憶があります。
すっかり老人の自覚が成った今、当時の先輩社員が感激していた本書を改めて
じっくり読んでみました。
「ライカは老人力のカメラとして有名である」
の言葉のように、随所に新語「老人力」は出てくるのですが、どうもつかみ
どころのない赤瀬川流の老人の力のみなもと論。
豊富な経験から柔軟でいて変幻自在?
つまるところ
「老人力とは、まるでうなぎをつかむが如き!」と感じました(笑)
つまり、老人力はつかみどころのない概念?なのだろう。赤瀬川さんは
「年齢的には若者だけど一気に趣味に走れるミーイズム、マイブームは、本来なら引退老人が口にすべき言葉である」と元気が良い。
本のヒットは、タイトルでかなりが売れ行きが決まるといわれますが、
「老人力」のインパクトは、充分に強かったと思います。
本書の異次元的な高級カメラ的老人論から目を転じ、現実を見つめなおした場合、
「老人力」を今、真摯に受け止めそのエネルギーに磨きをかけているのは、
実は各地の「シルバー人材センター」のような気がしてなりません。
赤瀬川さん、いかがでしょうか?
にほんブログ村 日本経済
その頃、定年近く役職離任になったばかりの先輩社員が、
「これからは“老人力”だよ!」
と後輩の私と、ご自分自身にも言い聞かせるように話していたのを思い出します。
「本書を読んで、とても元気が出た」とも。
聞きなれない“老人力”という言葉は、赤瀬川原平の造語。
私の記憶では、どうもその頃から、それまでには用いなかった一般の名詞に
「力」を付けることが流行りだしたようにも感じます。
たとえば「就職力」「大学力」「オヤジ力」「婚活力」「病院力」「群馬力」など・・
その当時は、私自身がまだ「老人」の自覚はありませんでしたが、本書の
書名は気になり、本屋でパラパラと目を通した記憶があります。
すっかり老人の自覚が成った今、当時の先輩社員が感激していた本書を改めて
じっくり読んでみました。
「ライカは老人力のカメラとして有名である」
の言葉のように、随所に新語「老人力」は出てくるのですが、どうもつかみ
どころのない赤瀬川流の老人の力のみなもと論。
豊富な経験から柔軟でいて変幻自在?
つまるところ
「老人力とは、まるでうなぎをつかむが如き!」と感じました(笑)
つまり、老人力はつかみどころのない概念?なのだろう。赤瀬川さんは
「年齢的には若者だけど一気に趣味に走れるミーイズム、マイブームは、本来なら引退老人が口にすべき言葉である」と元気が良い。
本のヒットは、タイトルでかなりが売れ行きが決まるといわれますが、
「老人力」のインパクトは、充分に強かったと思います。
本書の異次元的な高級カメラ的老人論から目を転じ、現実を見つめなおした場合、
「老人力」を今、真摯に受け止めそのエネルギーに磨きをかけているのは、
実は各地の「シルバー人材センター」のような気がしてなりません。
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