新学期が始まりました。小学1年生の元気な登校姿には気持ちの良い季節感が伝わってきます。
ところで、この4月から「道徳」が新しく教科となりました。
これまでとの違いは
(1)使用義務のある教科書が現れそれを使う。
(2)教師が成績評価をすること。
この道徳という教科を成績の一つとして評価するのはむずかしいことです。先生たちも悩むことでしょうね。善悪がはっきりとした単純なものは良いですが、学年が上がり、テーマの内容が価値観に及びますと評価はよりむずかしくなります。なぜならば、ある価値を正しいとしても立場を変え、異なる見方をすると正解が一つではなくなることもあるからです。
極端な問題ですがわかりやすい例を。
「正しい戦いには皆で参加する」・・・これは正解ですか?
これまでも小学校では道徳の時間はありましたが扱いは教科外活動で教科書も評価もなし。教師の判断に委ねられてきました。これで十分と思いますね。
昨今これだけ国の政治家・官僚達リーダーの道徳心の劣化が著しく露呈している中で、よくもまあ「道徳」などと口にできたものだと感心してしまいます。
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「特別の教科 道徳」ってなんだ?: 子どもの内面に介入しない授業・評価の実践例 |
宮澤弘道(小学校教諭)編著書 | |
現代書館 |
【 道徳 】が 正式教科 池上彰