買ってきたUSBメモリーの使用容量を、プロパティで確認すると表示された数字より少ない。たとえば「4Gのメモリー」が3.67Gとなっています。なぜなのかと最初は疑問をもちましたが、どうせ自動車の燃費と同じで表示通りにはなっていないのが世の中の「常識」と思ってあきらめていました。
dmenu ニュース(記事は毎日新聞)のサイトで、このことに詳しく解説がありましたので読みました。
80億バイトを意味する「8ギガバイト(GB)」のUSBメモリーを購入し、パソコンに接続すると、記憶できる容量は「7.2GB」と表示された。この現象はUSBメモリーだけのものではない。256GBのメモリーを内蔵したスマートフォン(スマホ)をパソコンにつなぐと表示は238GB、1000GBを意味する1テラバイトのハードディスクの表示は900GBほどで、約100GBもの開きがあり、いずれも1割ほど少なくなる。
USBメモリーやハードディスクを製造・販売している「バッファロー」(名古屋市中区)は、ホームページでその理由を公開している。最大の理由はパソコンが「2進法」なのに対し、USBメモリーなどは「10進法」で掲載されていることが影響しているという。
同社の広報担当者は「パソコンは1GBを1024×1024×1024で計算するのに対し、USBメモリーなどは1000×1000×1000で計算するため、差異が生じる」と話す。この計算で言えば、パソコンの1GBはUSBメモリーなどの約1・074GBに当たり、1GBごとに約74メガ(ギガの1000分の1)バイトほどの誤差が生じる。
さらに、USBメモリーには、正常に動かすための「ファームウエア」と呼ばれるソフトウエアや、何らかの障害によって利用できなくなった部分の代替領域などを「システム領域」として組み込んでいる。計算方式の違いに加えて、こうしたシステム領域の存在が、差が生じる原因という。
しかし、それならば、なぜ商品をパソコンの計算方式に合わせて表示しないのか。「国際電気標準会議でパソコンのような2進法に基づく値は1キロバイト(1000バイト)に当たるものを1キビバイト(1024バイト)、1GB相当を1ギビバイト(1024の3乗)と定義しています」(同社広報担当者)という。そもそも両者は「別もの」なのだが、「キビバイト」などが普及していないため、混同が起こる・・。
・・ということです。「キビバイト」なる単位も出てきました。
表示される容量が商品パッケージに記されているメモリー容量より少なく表示される意味は、詳細な説明によってよく理解できました。
しかし、一消費者の立場に返って考えますと表示と容量との違いは分かったようで、やはり分かりません。数値が多めに出ることなら納得しますが、少な目表示は一瞬、損した気持ちやメーカーに不信感をもつことにもなります。
世の中の信頼性をより確実なものにするためにも、何とか誤解を解く表示に改善してほしいと願います。
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