・・真相の解明を「せよ」「するな」のはざまで堂々めぐりした森友・加計問題の1年だった。役人は忖度(そんたく)に忖度を重ねて身を滅ぼし、この国の統治機構全体をおかしくした安倍政権のダブルバインドだ。
きょうの毎日新聞『余録』の一節です。
ダブル バインド(double bind)とは、異次元の相矛盾する2つのメッセージを受け取ったものが行動不能に追い込まれた状態。二重拘束。命令に従って怒られた理不尽な子どもの精神疾患の研究から生まれた言葉だという。
証人喚問での空しい言葉、厚顔な態度。上級役人の恥ずかしいセクハラそしてその弁明、さらには事の本質を理解できない大臣ら・・。
このような異次元の世界でのやり取りは、子どもたちにはとうてい理解できないでしょう。いや、それで良いのです。理解できない子どもたちが正常なのです。「モリカケより重要な課題が他にあるだろう」と話を逸らそうとする自称保守論壇の声。
ちょっと待ってください。モリカケってそんなにムズカシイ問題?
ちょっと待ってください。モリカケってそんなにムズカシイ問題?
決してムズカシイとは思えないモリカケの問題を1年も引っ張っているのは野党なのか、それとも答えを延々とはぐらかせている与党なのか・・。
「ダブルバインド」の答えって意外にシンプルなものではないでしょうか。
【木工さんの写真】矢嶋秀一作 フォト 田口大輔
Deep Purpleのヒット曲Smoke On The Water 「水上には煙、空には炎・・」ダブルバインドな政権にどうぞ。ソロギタリストはブラジル人のジュリアナさん。
Juliana Vieira: Smoke on the water / SOLO (Cover)