ポポロ通信舎

(旧・ポポロの広場)姿勢は低く、理想は高く。真理は常に少数から・・

群馬大&秋田大、明治大&龍谷大(COE)

2009年06月11日 | 研究・書籍
今春、明治大学と龍谷大学が包括協定を結んだ。なぜ非宗教的な校風の明大と西本願寺の仏教系大学が、と不思議に思っていました。
理解できました!
双方とも理工学部を有し、文科省の「グローバルCOEプログラム」で「現象数理学の形成と発展」の研究分野で連携を図ることがきっかけに提携話になったのだ。

COE(center of excellence)とは「卓越した研究拠点」。
同プログラムの目的は、世界最高水準の研究基盤の下で国際競争力のある大学づくりを推進すること。支援規模は1件当たり5千万~5億円程度/年の多額な補助金が期待できる。

群馬大学と秋田大学も提携しました。「生体情報の受容伝達に関する研究」。「群馬大学は内分泌系と神経系、秋田大学は免疫系の研究。うまく領域を補い合うことで可能だった」(群馬大学情報誌「GUDAY」vol8)

理工系分野は、いまだに旧帝国大学出身者が多くCOEも旧帝大系が占められる傾向がある。それら以外の優秀な研究者が希望を失わないで励んでもらうためにも提携による研究力、総合力向上は時代の要請のようだ。

COEはポスドグ(博士研究員)のステップアップも狙っている。高学歴者ポスドグの雇用問題は深刻だ。大学、大学院の数も飽和状態。COEをめぐっての連携は、大学機関の熾烈な生き残り競争が背景にあるようにも思えてなりません。


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