東京電力福島第一原発の汚染水は、これからも休むことなく毎日400トンが増え続け、貯蔵するタンクが間に合わない状態になってきている。何もかもが限界になってきているのではないでしょう。
海洋放出で近く公聴会
日本経済新聞7/14によりますと、「放射性物質含む水処分、海洋放出など議論 政府有識者、福島原発巡り」題して「汚染水問題を検討する政府の有識者会議が13日開かれ、放射性物質トリチウムを含む水の処分に向けた本格的な議論が始まった。会合では事務局が国民からの意見を聞く公聴会を8月末に開くと表明。政府は処分方法として海洋放出が最も現実的とみるが、地元からは風評被害を懸念する声が強い」とのこと。
公聴会が8月30日、31日に開かれる予定ですが多分「海洋放出やむなし」という結論にならざるを得ないのでは。。
トリチウムは水素と似た性質を持ち、1リットル当たり6万ベクレルの濃度に薄めれば海洋に流せる。日本以外の世界の原発や再処理場では今も排出されているというのが、その説明のようです。猛毒のトリチウムは水素と似た性質ではあるからと、そんなに楽天的にとらえてよいのでしょうか。そのようなことでしたら、これまでも放射能対策で苦労はしません。
あてにならない国際世論
放射能汚染水の海洋流出問題では、もっともっと国際的な関心を呼び福島原発事故以降その批判の矛先が日本へ集中するのではないかとも懸念しましたが、それは大きな思惑ちがいでしたね。
考えてみれば日本のお隣さんの韓国、台湾、中国、ロシア、アメリカ、どこも原子力発電所を持ち、韓国、台湾以外は核兵器保有国でさえあります。海洋を汚していないと言い切れるでしょうか。それぞれが「すねにキズをもつ身」。互いを批判する資格などいずれの国も持ち合わせていないということですね。
残念ですがこれが「放射能」をめぐる世界の現実なのです。。
【木工さんの写真】矢嶋秀一作 フォト 田口大輔
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