洋画が好きで、いつもはビデオをレンタルしてきて観ているのだが、昨日は、PCを使っていて、たまたま無料の映画配信がされていることに気付いた。 これまでにも数回観たことのある、ソフィア・ローレン、マルチェロ・マストロヤンニ共演による名作映画『ひまわり』を久し振りに観てみた。 ソフィア・ローレンは、イタリアを代表する大女優で、グラマラスかつ端正な顔立ちの女性である。 しかし彼女が36歳と言う若いの時に撮られた映画であるが、彼女本来の華やかさは抑えた、むしろ初老に至る、いわゆる汚れ役を演じている。 あらすじ(ネタバレに注意) 第二次世界大戦終結後のイタリア。 出征したきり行方不明の夫の消息を求め、関係省庁へ日参する女性の姿があった。 戦時中、洋裁で生計を立てる陽気なナポリ娘「ジョバンナ」とアフリカ戦線行きを控えた兵士・アントニオは海岸で出会い、すぐに恋に落ちた。 12日間の結婚休暇を目当てに結婚式を挙げたふたりの幸せな休暇、12日間は瞬く間に過ぎてしまう。 精神疾患による除隊を目論んだアントニオは首尾よく精神病院に入院するが、すぐに仮病が露見し、懲罰としてソ連戦線へと送られてしまう。 終戦後、ジョバンナは年老いたアントニオの母親を励ましながら夫の帰りを何年も待ち続け、ようやく同じ部隊にいたという男を見つける。 男の話によるとアントニオは敗走中、極寒の雪原で倒れたという。 ジョバンナは愛するアントニオの生存を確かめるため、ソ連へと足を運ぶ。 かつてイタリア軍が戦闘していたという街で、アントニオの写真を見せて回るジョバンナだったが、一向に消息が掴めない。 そんな中、戦後も祖国へは戻らずにロシア人として生活しているイタリア人男性と出会う。 しかし彼は多くを語らず、アントニオの事も知らないと言う。 ジョバンナは、もしやアントニオもと、微かな不安を抱く。 言葉も通じない異国で尚も諦めずに、アントニオを探し続けているうちに、写真を見た人から一軒の家を紹介される。 そこには、若妻風のロシア人女性・マーシャと幼い女の子・カチューシャが暮らしていた。 言葉は通じずとも互いに事情を察するジョバンナとマーシャ。 やがて汽笛が聴こえ、マーシャはジョバンナを駅に連れて行く。 汽車から次々と降り立つ労働者たちの中にアントニオの姿があった。 ジョバンナはそのまま何も言わずに汽車に飛び乗り、涙を流し去って行く。 駅でアントニオはジョバンナを目撃していた。 苦悩した彼は数か月後、マーシャの許しを得てミラノに向かう。 再会した二人だったが感情がすれ違う。 ジョバンナにも新しい夫と子供が居る事を知ったアントニオはソ連に帰ることを決心する。 翌日モスクワ行きの汽車に乗るアントニオをジョバンナが見送りに来た。 彼を乗せた汽車が去っていったこのホームは、数年前彼女が戦場へ行く若き夫を見送ったその同じホームだった。 愛する二人を引き裂いた戦争。。。
愛しながら戦争によって引き裂かれ、後戻りのできない悲愛。。。を描いている。 この映画のワンシーン、~広大なひまわり畑の果てに待っていたのは、美しいロシア娘と結婚し、子供たちに恵まれた幸せなアントニオの姿、絶望と涙の帰路につくジョバンナの姿~がひまわりと共に、強烈な印象として残る映画である。 ソフィア・ローレンは、どちらかと言うとグラマラスなそのボディーを生かした映画が多いのだが、どうしてどうして、アカデミー主演女優賞を受賞している様に、どんな役でも器用にこなす演技派女優である。 ちなみに「ひまわり」の花は、ロシアの国花で、花言葉は「あこがれ」「私の目はあなただけを見つめる」「熱愛」「愛慕」とか。。。まさにそんな映画であった。
映画「ひまわり」テーマ曲:ヘンリー・マンシーニ
戦争の残酷さを、広いひまわり畑と、駅、汽車、ジョバンナの涙と共に思い出します。
音楽をきいたら、 涙がぽろりと
でてしまいました。(´;ω;`)
36歳とは思えぬ女性の役を
演じているソフィアローレン、
なんとすごい女優さんでしょう・
戦争が引き裂く夫婦の哀しみ、
実際にこういうことはあったかも
しれませんね。・今のこの平和を
護っていきたいですが・・
危うそうで恐怖があります。(;´・ω・)
戦争の悲劇をこんな形で演出されていますが、
これに似た戦争の犠牲はたくさんあったでしょうし、今こそタイムリーな映画だと思います。
平和そうに地平線まで広がる向日葵畑
その地で何万の人の命が・・・涙が・・・
切ないですね。
映画「ひまわり」は、映画好きの人なら必ず
観ているんですね。
私も久し振りでしたが、ラスト部分では
切なくなりました。
たまには映画されど映画で、こんな角度か
ら刺激されるのも良いかと、思ったりして
います。