庭のキキョウ一株が、毎年、慎ましやかに十輪ほどの花を付ける、そんな時期になりました。
この花が終わる頃には、益々陽射しの強い本格的な夏に入ります。
花の中には、花の形がそのまま名前となった、ケイトウ、トケイソウ、ホタルブクロ等沢山あり
ますが、このキキョウも蕾が、釣鐘や風船に見立てられることから、英名「ベル(つり鐘)フラワ
ー」「バルン(風船)フラワー」と名付けられています。
ところで「花はなぜこんなに美しいのか?」、考えたこと有りませんよネ。
少し調べて見ました。
紫外線の強い春夏、人にとっても花にとっても、有害な「活性酸素」を発生させ、病気や老化、
色素変化の大きな要因となっています。
ところが花は、「アントシアニン」と「カロテン」という、花を綺麗に見せる二大色素(併せて紫外
線の害を消す抗酸化物質を出す)をもっているのです。
アントシアニンは酸性やアルカリ性液に反応して色が「七変化」し、カロテンは黄色系の色素で
す。
だから花は、紫外線を浴びれば浴びるほど益々綺麗で鮮やかな色になるのです。
高山植物の花がきれいで鮮やかなのは、空気が澄み強い紫外線を浴びるからです。
(納得!?)
これは、美しい花の科学的根拠ですが、やはり花を観る側の人間の心、そう「心眼」を開いて観
ているのかどうか?、と言うことではないのかと私は思うのですが?
ちなみにこのキキョウの花、京都御所の近くにある「蘆山寺」の庭園のキキョウが有名の様です。
この寺は、あの「紫式部」が源氏物語を書いた邸宅のあった場所で、きっと文机に向かい庭の桔
梗の花を眺めながら執筆したことでしょう。
そう言えば若い頃、京都御苑の隣のこの寺に、妹と一緒に確かに行った覚えがあります。
しかし庭園の桔梗の花については、当方の記憶には一切ありません。
~今日も良い一日を~