映画「永遠の0」
この映画が公開されたのは2013年12月、大ヒット作となり私も観賞した。
当時、中学一年生の孫(男子)が我が家に来た際、どう思ったのか「‘ 永遠の0‘が
観て見たい。」と、珍しく言っていた事を、思い出した。
その映画が、昨夜、テレビ番組表を見ていて、偶然に放映されると知ったため、早速
「録画して後で孫に観せてやろう。」と、録画のついでに再度観賞した。
この映画は、放送作家・百田尚樹の、作家としてのデビュー作にして、ミリオンセラー
となった著書が原作となっている。
映画公開当時、‘戦争を賛美するものだ‘とか、‘特攻隊を美化するものだ‘との「否定
論」、その一方で、元特攻隊員であった方の証言で、「戦争で若者が死ぬのは悲しい
ことです。 二度と戦争を起こしてはなりません。 ただ、あの時代若いパイロットたち
は、みな日本を、そして日本人を守りたいという一心だけで、命懸けで戦っていたので
す。 その思いだけ語り伝えたいのです。」と言った意見や、「肯定論」も勿論あった。
観た人がそれぞれに、どの様に受け止るのかは自由である。
ただ、著書が 300万部以上のミリオンセラーとなり、映画も記録的な大ヒットしたのは事実である。
私は個人的に、この映画は戦争美化すると言ったものではなく、特攻隊員・宮部久蔵をして「例え臆
病者と言われても、生きて私は必ず家族のもとへ帰る。」・・・『戦争によって、将来のある若者が、無
意味に命を落とすべきではない。』 と、特攻に身を置きながらも、一貫した主人公の強い信念
で全編貫かれ映画であり、その意味において大変に感動した。
果たして、今年、中学三年生になった孫は、どの様に受け止めるのであろうか。
時あたかも、国政選挙の最中、今だからこそ一見の価値ある映画では
ないかと思う。。。。。。。
~あらすじ~
司法試験に落ちて進路に迷う健太郎(久蔵の孫)は、ある日、今の祖父とは血の繋
がりがなく、血縁上の祖父が別に居たことを知る。 その実の祖父の名は宮部久蔵。
太平洋戦争で、零戦のパイロットとして戦い、終戦直前に特攻出撃により戦死してい
た。
そこで久蔵について調べ始めてみると、かつての戦友たちはみな口々に宮部を臆病
者と非難した。
天天才的な的な操縦技術を持っていながら、「生きて還ることに執着した腰抜けだ」
と言う。
にもかかわらず、なぜ宮部は特攻に志願したのか。・・・ 元特攻隊員の様々な話を
聞て行くうちに、ついに宮部の最後を知る人物に、たどりつく健太郎だが、そこには
驚くべき真実が待ち受けていた。・・・・ラストシーンで久蔵は、共に特攻出撃する一
人の若者の機と、自分(機体が不調で、出撃早々に帰還せざるを得ないと知って・・・)の機を取
替えさせ、穏やかな笑みを浮かべて飛び発って行くのだった。・・・・・
観賞後に、孫がどのように受け止めたかを、是非聞いて見たいと思う。
~特攻出撃シーン~
どうぞ今日も良い一日を
「永遠の0」主題歌‘蛍‘~桑田佳祐佑