群れ立つ千鳥が智恵子をよぶ。 ちい、ちい、ちい、ちい、ちい―― （智恵子抄より）

日差しが顔に暖かい、今日は久し振りに海を見るため、半島の浜辺に降り立ってみた。

エメラルドグリーンの海と、スカイブルーの空とが、水平線でくっきりと分断され、その彼

方から、幾重にも幾重にも押し寄せてくる、波の柱が白く輝き折れて美しく、空にはカモ

メが、緩やかな春風を翼いっぱいに受け止めて、まるで空を滑るようにゆったりと飛ん

でいる。

ひねもすのたり、春の浜辺に座して、水平線の向こうをボンヤリと眺めていると、心の中

まで解き放たれて、とても伸びやかな気持ちになることができる。

こんな時には、何となく、私の好きな高村光太郎の詩歌が頭の片隅に浮かんでくる。

光太郎が、愛する智恵子を詠んだ詩に思いを馳せ・・・・また、浜辺の似合う“日野てる

こ（ハワイアン歌手）の、「夏の日の思い出」や「ワン・レイニーナイト・イン・トーキョー」を口

ずさんでしまっている。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

「千鳥と遊ぶ智恵子」　～智恵子抄より～　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　人つ子ひとり居ない九十九里の砂浜の
砂にすわつて智恵子は遊ぶ。
無数の友だちが智恵子の名をよぶ。
ちい、ちい、ちい、ちい、ちい――

砂に小さな趾（あし）あとをつけて
千鳥が智恵子に寄つて来る。
口の中でいつでも何か言つてる智恵子が
両手をあげてよびかへす。
ちい、ちい、ちい――

両手の貝を千鳥がねだる。
智恵子はそれをぱらぱら投げる。
群れ立つ千鳥が智恵子をよぶ。
ちい、ちい、ちい、ちい、ちい――

人間商売さらりとやめて、
もう天然の向うへ行つてしまつた智恵子の
うしろ姿がぽつんと見える。
二丁も離れた防風林の夕日の中で
松の花粉をあびながら私はいつまでも立ち尽す。

　　　　　　～貴方にとって、今日も良い一日であります様に～

♪朝からモッコウバラのアーチ作りに夢中♪

家内は朝から庭に出て、黄色い『モッコウバラ：木香茨・、木香薔薇』の手入

れに没頭しています。

バラの花は、華麗で甘く高貴な香りを放つ事から大変好きな花の一つですが、

どうも棘（トゲ）が苦手で・・・庭に植えるにはちょっと勇気が要ります。（家内は、ゆ

ずやバラの棘で怪我をした事があり、トゲ植物は特に鬼門・・・）

それに比べて、このモッコウバラは、甘い香りは殆どなく（白は多少香りがする）、ま

た蔓にトゲも見られず扱い易く、小さなバラの花が無数に咲いて、結構ゴージャ

ス感がある事から、ガーデニングで、ご婦人方に大変人気がある様です。

我が家では、ガーディン（？）入口にアーチ状に仕立てていますが、生垣に這わせ

たり、しゃれた窓格子やフェンスに絡ませたり、それぞれに春を演出して楽しまれ

ています。

女性は、花の手入れをする時は、ほんと夢中になるんですね

用事があって、声を掛けても答えがありません。　

花にはそんな魅力があるようです。

　　　　　　　　　　　　　　～今日も良い一日を～

シル・オースチンのＬＰ盤が出てきました。

テナー・サックスの”ダニーボーイ”もまたいいものですよ。

 

♪菜の花の中をバタデンがガッタン・ゴットン行く♪

今日からゴールデンウィーク突入です。

今年は飛び石となっていて、遠出の長期旅行は無理な人が多い様に思うのだが、人によっては

「消費税も上がったことだし、チョイ出の近回り観光で済み安上がり・・・」と、歓迎する向きもある

ようだ。

しかし我々は、”サンデー毎日”の日々だから、いつも通り近回りの観光で十分とばかりにお出掛

けだ。

とは言っても初日の今日は、お天気も良く、出雲大社へ向かう電車は観光客で一杯である。

かつて、中井貴一主演の映画、「ＲＡＩＬＷＡＹＳ」の舞台となった、バタデン（〇〇畑電鉄）、今日も

たくさんの人を乗せて大社さんに向かっています。

この路線、遷宮前までは、ご多分にもれず、地方電鉄の”赤字路線”の最たるもので危機的状態

したが、まさに「拾う神あり」、今年は大幅な増収増益だったとか。（良かった良かった・・・昔なが

らのこの風景がまだまだ残りそう）

だからと言う事でもなかろうが、美しい菜の花の中を、ひと際誇らしげにガッタン・ゴットン・ガッタン

・ゴットン・・・と、昔ながらのレールのきしむ音を響かせながら走っています。

　　　　　　　　　　　　～今日も良い一日であります様に～

 

～今年も、オダマキ（苧環）の花が、たくさん咲きだし始めました～

今年もまた、庭のプランターにたくさんのオダマキ（苧環）の花が咲き

出しました。

清楚での気品のある紫色（紫紺）の花は、藤の花のパープルに近く、

とても好きな花の一つです。

この花はその形から、ラテン語の”水を集める”「筒・鷲の爪」、鳩（英）、

聖母の手袋（仏）、そして日本では機織機の糸車に似ている事から「苧

環：糸繰草」等と命名されたようです。

これから当分の間、我が家の庭先を彩る花です。

飼育中の出雲ナンキンここまで大きくなりました（10センチ前後はあるか？）

 

♪「世界の歌姫」 サラ・ブライトマン

サラ・ブライトマン

彼女の歌声は、これまでにも幾度か聴いた事はありますが、私の中で特に印象に

残っていなくて・・・・・ところが、最近ブロ友等の勧めもあって、「オペラ座の怪人」を

あらためて聴いてみました。

実のところ・・・今、彼女の歌にちょっとはまっています。

アメージング・グレイス、アベ・マリア、オペラ座の怪人等々、それに日本でも話題と

なった「坂の上の雲」「となりのトトロ」「神様のカルテ」の挿入歌や主題歌も歌ってい

るんですね。

皆様は既にご存じの通り、彼女はイギリスのソプラノ歌手であり女優でもあり、ミュー

ジカル女優として大成した後、90年代後半からソロ歌手として大活動しています。

彼女はポップスとソプラノ的な、二通りの発声を使い分ける事が出来、クラッシックと

ポップスを融合させた、独自の音楽スタイルを創り出したと言われています。

その伸びやかで透き通る様な魅惑的な歌声は、『世界の歌姫』」と呼ばれるに相応し

く、好日家でもある事から、これまでに何回も来日し、多くのファンを得ています。

ファンの方にすれば今更でしょうが、私も”サラ・ブライトマン”をＣＤコレクションの一

つに加えようかなと・・・

6時起床、ベッドの上に正座？して、階下に”早く連れて降りて”と声を出して訴えるミカです。

 

♪お花だって色々 咲き乱れるの～

散歩中、運動公園でこんな珍しい椿の花を見付けました。

当市は椿処で、花の種類は色々と知っているつもりでしたが、こんな変わった

椿の花を見たのは初めてです。

よく見ると、一つ一つの雄蕊が小さな花弁に変化して、花の中心部にボタンの

花が居座った様な形をしています。

とても綺麗なのですが、”椿とボタンが同化”した様な、一風変わった趣の花で

す。

多分・・・・我が国の進んだ改良技術によって生み出された鑑賞用の品種なの

か？　それとも突然変異なのか？　私にはよく分かりません。

何と言う花なんでしょうかネ

　　　　　　　　我が家のミカが、最高に満足した時のポーズで～す。　絶好調

富田八幡宮の杜 （安来市・広瀬町）

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　富田八幡宮（安来市・広瀬町）

　　　　　　　　　　　　（サァ～・・・この坂を上って参拝して来るぞ～）

今日は、安来市・広瀬町の八幡山にある、『富田八幡宮』にお参りしてきました。

”八幡宮”と言えば、その昔、武士の武運の神（弓矢八幡）として崇敬された神社

、八幡宮石段下の鳥居から、急坂の長い長い石段を喘ぎながら上った所で、立

派な神門（第一の門）が迎えてくれる。

神門をくぐると、石畳の両側に鬱蒼とした樹齢数百年の杉木立が生い茂り、苔

蒸した石畳の参道が続く、これぞ神域、何とも言えない荘厳な空気が、この山を

支配している様である。（これだけでも、お参りした甲斐があった！）

杉木立を抜けた所に、立派な楼門（第二の門）が現れる。

境内は想像以上に広大で、ここに立つと、本殿・拝殿・幣殿など多くの社殿が配

置され、いずれも当時の建築技術の粋を集めた建物であり、美しく時代を経てき

た社殿を眺めていると、時間さえ止まってしまう様な錯覚に陥いる。

拝殿でお参りをして、ふと見上げると、龍（鳴き龍）の唐破風彫刻がこれまた美しい。

この富田八幡宮は、出雲風土記にも記され（加豆比乃高社として）ていて、元々は、

対岸の月山・富田城跡にあったものが、富田城築城の折、境内を移す必要から、

平家の武将（藤原景清）が、城から矢を放って刺さった所を霊地として、現在のこ

の地に遷座したとされる。

 戦国時代には、尼子、毛利、吉川氏などの山陰の武将も、こぞって祈願したもの

でしょうね。

 

♪ふわふわ タンポポのように飛んで行け 羽根のように揺れるわ～

桜の花が終わる頃、野辺に目をやると、たんぽぽが野原にいっぱいに

咲いていました。

子供の頃、近所の男の子も女の子も競って、このタンポポの綿帽子が

どこまで飛ぶか、[ヨーイドン」で飛ばして遊んだものです。

「タンポポの綿帽子」、

琥珀色の夕焼け空　頬染めてる海

長い影落とす帰り道　遠回り出会えたらいいな

小さな胸の奥に　あなたが咲いている

きらきら眩しく光る想いの綿帽子

ふわふわ　タンポポのように飛んで行け　羽根のように揺れるわ～

なんて歌もたしかありましたネ。

　　　　　貴方にとって、今日も良い一日であります様に

♪山のさびしい湖に 一人来たのも悲しい心～♪

今、大河ドラマ「軍師・勘兵衛」に登場している、勇将：山中鹿之助のかつての居城、

月山・富田城（安来市・広瀬町）から川をさかのぼること約二里（約8キロ）、山間にある

「山佐ダム」に今日は行ってきました。

ダム湖の四周を取り巻く山々は、今まさに”新緑直前”の木々の色付き始めが、様々

の色が溶け合って、とても穏やかな情景を醸し出していました。

ダム湖は豊かな水を湛えてどこまでも碧く、ジーッと水面を眺めていると、その昔、か

の「山陰の麒麟児」と呼ばれた、山中鹿之助（幸盛）が、尼子家の再興（毛利元就に滅ぼ

された）のために、『願わくば、我に七難八苦を与えたまえ』と、三日月に祈った地は、

こんな静かな湖のある場所ではなかったのか、とさえ思えてきます。

　　　　　　　～貴方にとって、今日も良い一日であります様に～

　　　　　　　　　　　　　　　(お昼寝に最高の季節になったね～)

 

♪バラが咲いた バラが咲いた 真っ赤なバラが～

すっかり春らしくなってきたためか、バラの花を描いてみたくなって、パステル

で大づかみに表現して見ました。

それでも多少は、春の雰囲気が出せたかな～なんて自己満足したりしている

のですが・・・

描き上げて見ると、結果、春の絵はどうしても色を多用していますネ。

ウキウキ感が絵にも反映されるのでしょうか。

「七重八重 花は咲けども山吹の実の一つだに なきぞ悲しき」 （後拾遺和歌集）

里山を歩いていると、林の木陰、岩肌から黄色い「山吹」の花が、枝垂れる様に

咲いています。

毎年、タケノコを掘る頃から、晩春に掛けて見られる、山の花としては珍しい、真

っ黄色な山吹の花、昔から咲くこの”一重”の花が、なんとなく”わびさび：侘・寂”　

がきいていて、日本人の美的意識に合っているのか、私は一重の花が好きです。

この花には、ご存知、武将・太田道灌がある日、父を訪ねて山道を行く途中、突

然の雨に遭い、蓑（ミノ：カッパ）借りようと立ち寄った一軒の農家で、その家の娘

が蓑の代わりに、和歌「七重八重 花は咲けども山吹の実の一つだに なきぞ悲し

き」になぞらえ、山吹の一枝を差し出したと言われる、「山吹伝説」が有名です。

実際に、豊島区太田の神田川に架かる橋のたもとには、今も、「山吹の里」の碑が

残されており、また新宿区内に”山吹町”と言う街が実在するそうです。

　　　　　　　　　～今日も良い一日であります様に～

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　夕食後のうたた寝ポーズ

　　　　　　　　　　　　二階に上がって就寝前の甘えポーズ

 

 

～タケノコが 春の香りと あじ連れて～

大好きな春の味覚、旬のタケノコがニョキニョキと、あちらにもこちらに

も頭を出し始めました。

竹の落ち葉を、頭でそーっと持ち上げるようにして・・・でも慣れた人で

ないと、これがなかなか見付けられない。

それでも2～3本ゲットし、早速、掘り立てのタケノコを、煮たり、和え物

にしたりして・・・　う～ん＾＾＾　これぞ春のいい香り＾＾＾

和え物には、ちょうど芽吹き始めた、木の芽（山椒）を少し添えると、もう

言うことなしの春の味だ。

　　　～貴方にとって、今日も良い一日であります様に～

年年歳歳花相似たり 歳歳年年人同じからず （劉希夷：唐代の詩人）

春爛漫（はるらんまん）、辺り一面にあふれんばかりに、花明りが光り輝いている。

これは花桃（はなもも）と杏（あんず）の花だろうか？　桃、赤、白、薄黄色と、今ま

さにこの世の春を謳歌している。

ひと昔前ならば、片田舎では集落の人々がこの花の下に集い、花見酒が始ま

ったものだ。

こんな綺麗な桃の花（木）が、今では民家の庭先、道端に事もなげに植えてあ

るのだから、当世、花を愛でる環境も趣も、随分と変わってきた感がある。

当地では、桜の花はぼちぼち散り始めて来ているが、後に控える花々が、次

から次へとフラワー・リレーのごとく咲き継がれてゆく。

「代悲白頭翁」　劉希夷（劉廷芝）

　洛陽城東　桃李の花
　飛び來り飛び去って誰が家にか落つる
　洛陽の児女は顔色を惜しみ
　行く行く落花に逢うて長嘆息す
　今年花落ちて顔色改まり
　明年花開いて復（ま）た誰かある
　已に見る松柏の摧（くだ）かれて薪となるを
　更に聞く桑田の変じて海となるを
　古人復（ま）た洛城の東に無く
　今人還（ま）た対す落花の風
　年年歳歳花相い似たり
　歳歳年年人同じからず
　　　　　　　　　　

　　　　　　　　　　～今日も良い一日であります様に～

　　　　　　　　　　　　　　　　（垣根越しに桃の花が咲き乱れている）　

 

 

 

花言葉「通じ合う心」 （ムスカリの花）

庭の片隅でうつむき加減に、密やかに咲く『ムスカリの花』、その傍らには季節遅れのクリス

マスローズが、一輪だけ咲いています。

「ムスカリ」は別名、「グレープ・ヒヤシンス」とも言い、姿形をよく見ると花が”ブドウの房”に

そっくりです。

原産地は地中海沿岸等に、数十種類が分布しているそうですが、日本にも園芸用に入って

きていて、最近では女性に人気の花でもあるそうです。

花言葉は「通じ合う心・寛大な愛・明るい未来・失望」など となっています。

それはそうと、この花言葉を調べていてフッと思いました。

先日、ブロ友から”なんだかお元気が無いような・・・”とのコメントを頂いていたんですが、ベ

ストコンデションでないことを見抜かれていた様です・・・相手の見えないブログ上のことです

が、ブログと言えど元々が人と人とのふれ合い、お互いに「通じ合う心」の部分があるんだな

～・・・と思った次第です。

そんな訳で、今日は気持ちだけでも元気出す様にと、昔は”まっていた”エルビス・プレスリー

の原点の「監獄ロック」をＵＰしました。

　　　　　　　　　　　　　　　　～どうぞ今日も良い一日を～

♪ホップスシンガー 『アンジェラ・アキ 』

将来、世界的なビッグシンガーを目指（グラミー賞）すため、今秋には渡米（アメリカの

音楽大学）し、音楽を基礎から勉強する予定の 『アンジェラ・アキ 』、今、渡米前の最

後の全国ツアーに精力的に取り組んでいます。

夢に向かって直走る、彼女の姿とても美しいですね。

「必ず日本に帰ってきます！」と、言っているのでスキルアップした彼女の歌がとても

楽しみです。

　　　　　　　　　お母さんの上履きを、せっせせっせと運んでいます