フギュアスケートの鈴木明子が、2014フギュアスケート世界選手権でラストダンス、演技終了後
22年間闘い続けた氷に静かに手を置いて謝意を示し、深々と頭を下げてリンクに“別れ”を告げ
る姿には、とても感動しました。
先ずは、2014世界選手権「真央ちゃん、優勝おめでとう!」、今回の滑りはとても伸び伸びとして
いて演技者自身は元より、見ている我々も一緒に楽しめる最高の演技でした。
ところで、当方個人的には「鈴木明子選手」の大ファンで、あの丁寧で安定性のある滑りと、表情
豊かな表現力に魅せられています。
そう、彼女はこの世界選手権を最後に、今季限りで選手としてはピリオドを打ちました。
彼女は、大学時代には選手生命に関わるほどの摂食障害(48キロが3ケ月で32キロに)を、その強
靭な精神力で乗り越え、24歳で五輪初出場を果たしたフギュア選手としては、どち遅咲き?のス
ケーターでありながら、世界選手権で銅メダル、全日本選手権では13回目の出場で、昨年12月
には悲願の初優勝を果した。
私が彼女のファンたる所以は、何よりも大きな壁(障害)を乗り越えた精神力(気力)と、たゆまな
い努力の積み重ね、そして観戦を通じて垣間見られる、一貫したコーチへの信頼と敬意の姿勢、
常にファンを大切にする気持ちである。
フギュアスケートを通じて、「人間とは、こうあるべきである。」ということを、指し示してくれた選手
でもあった様に思う。
彼女が戦前、「最後までやりきって『これが私のスケートです』と言って終われるようにしたい・・・」
と話していた様に、鈴木選手はラストダンスを終え、充実の表情であった。
~今日も良い一日であります様に~