タカちゃんの絵日記

何気ない日々の感動を、スケッチと好きな音楽と、そして野鳥写真を。。。

こしひかり、食べて白鳥、丸々と。

2011-11-30 | 風景

 

 松江近郊の浜佐田田園地帯には、毎日白鳥が中海のねぐらから餌を求めて、5600羽もここに通って来ます。

 

 早生の稲は、秋口には早々には刈り入れられ、再び稲株が伸びて二毛作の様に稲穂を付ける。

 

その水田を良く見ると、東から西に向かって順序良く、稲穂がきれいにもぎ取られています。

 

  白鳥達が「これは大変なご馳走だ。」とばかりに、食べ尽くしたのです。

 

 島根産「こしひかり」を、腹一杯食べて体力を付け、春3月には4,000キロも離れた、シベリアの地に、繁殖、子育てのために帰って行きます。

 

 それにしても白鳥達は、少々、メタボ気味になって来た様な気がします。

 でも、ここの白鳥は、今年はまだインフルエンザも出ておらず、「クォー、クォー」と絶好調の様です。

 


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2011-11-29 | 風景

国立公園大山(伯耆富士)が薄らと冠雪、島根県側から中海越しの眺望です。

中海沿いに湧き出る、名水百選の泉に自然水を汲みに出掛けた際に、スケッチしました。

私は、大山登頂の経験は有りませんが、時々山の気に触れたくなって、ブナ林や沢には何度も足を運んできました。

大山は、この中海越しと、弓ヶ浜の荒波と白砂青松を前景にした眺望が、とても綺麗です。

ところで、大山隠岐国立公園・大山(鳥取県)と、同国立公園・三瓶山(島根県)の両方の山が、雪の季節に空気が澄み、同時に見える場所があり(出雲市と松江市の境界付近、)私は正月の出雲大社初詣の際には必ず足を止めて眺めます。

清々しい気持ちになれます。

まだ頂に立ったことのない大山には、来年は、是非挑戦してみたいと思っています。

 


「愛」と「勇気」「生きる力」を与えてくれる。

2011-11-28 | 風景

 我が家の愛犬ミカと、初泊まりの際の二男宅のモコです。

我が家では、愛犬に芸や言葉は教えていません。

悪い事をした時だけ、叱ります。(もっとも「悪い事」とは、人間から見ての話)

それでも彼等は、自分が何かしてもらいたい時、嫌な時、嬉しい時、悲しい時、困った時など、身体全体で感情表現し、素で生きています。

動物は、人間と違い本能で感じたことを、そのままストレートに表現するからいい。

思うまま、感じるまま、在るがままに、短い命を懸命に生き抜くからいい。

虚飾の多い人間には、それが出来ない。

我が家のミカは、今日も愛くるしい表情と仕草で、厄介な人間共の生活に、「愛」と「潤い」と「生きる勇気」を与えて呉れています。

 


心静かに抹茶飲む。

2011-11-27 | 風景

 今朝は、抹茶を点ててみました。

 和菓子をゆっくり味わいながら戴き、心静かにお茶を飲む、至福の時間です。

 父がお茶を好み、来客時や生活の節目にお茶を点てていたためか、いつの間にか、私もお茶が好きになっていました。

 もっとも、子供のころは、苦いお茶より甘い和菓子、「花より団子」の方に魅力があったと思います。

 

 抹茶を初めて口にしてから、かれこれ50有余年にも成りますが、特に「茶道」に関心を持ったことは無く、未だにお茶の作法は全く心得ません。

 

 しかし、これまでお茶を戴く時には、お茶を点ててくれた人に「ありがとう」の気持ちを込めて頭を下げ、静かに戴いて、「御馳走様でした」とお礼を述べて下がる。

「礼に始まり、礼に終わる」これぞ「手前流」の作法です。 

 

  「和」「敬」「清」「寂」は茶の湯の心とか、確かにお茶を飲む心境、そのひと時は、茶の湯の心に似て、幸せの一瞬かもしれません。

 

 これを機会に、製鉄職人の労働食が始まりと言われる、「おこわ、煮豆、漬物」等をお茶で泡立てた、この地特有の庶民のお茶、「ぼてぼて茶」にも挑戦して見たいと思っています。

 

 


イカ漁の、船がまどろむ、船溜まり。

2011-11-25 | 風景

早朝の恵曇漁港(松江市)で、眠りについているイカ釣り船です。

夜遅くまで、沖合いで漁火を焚いてイカ漁をし、夜明け前に帰港して船溜まりで、一休みしているうちに東の空が明るみ、港の朝がやって来ます。

しばらくすると魚市場では、セリの威勢の良い掛け声が響き、港が一気に活気づいて来ます。

夕方は、夜中の操業に備えて、多くの船がまるで船団を組んだように一斉に白い航跡を残して、沖に向かう様は、勇壮そのものです。

港は、朝、夕それぞれの表情を見せます。

朝日に向かって、全ての活動が始まろうとする一瞬のまどろみ、「この時」「この景色」が、私は好きです。

一度、早朝の港に出掛けてみたら? 

元気が出ます。

 


焼き芋の、焼ける匂いに、孫来る。

2011-11-25 | 風景

島根では、サツマイモの「一畝オーナー」的なことを、JAや農家の人達が各地でやっています。

我家も10数年前に縁があって、隣市で一畝オーナーの一員に加えてもらい、毎年秋の収穫期には孫と一緒に芋掘り体験をしてきました。

今年は天候の関係等で、出来はあまり良くありませんでしたが、それでもそこそこの収穫がありました。

孫達も大きくなって部活など忙しくなってきたため、なかなか一緒に堀に行けなくなりましたが、何故か収穫した芋で「焼き芋」を作っていると、焦げる匂いに誘われる様に孫達がやって来て、「美味しい、美味しい」と喜んで食べます。

 私達が子供のころには、竹のホウキで落ち葉を掃き集め、稲藁と一緒に焚き火をし、芋を放り込んで焼いたものでした。

あの頃、一緒に焚き火を囲んだ友達の顔が、童顔のまま浮かんできます。

人間、どうも食べ物にまつわる思い出は、不思議と忘れないものですね。

焼き芋は、ホクホクとほんとうに美味しい。

 


S原発、ほんとうに大丈夫?

2011-11-24 | 風景

今日は、S原発を裏山から紅葉越しに、見てきました。

鉄条網に囲まれた広大な敷地に、1・2・3号機が青く澄んだ海に接して建っています。

今年3月11日の「福島原発事故」を機に、一挙に「原子力発電所」の是非を巡って、賛否両論厳しく論議され、また各種対策が講じられております。

S原発は、国産では、第一号の原子炉として建設され、既に36~7年間も稼働し続け、その間良くも悪くも電気を供給し続けてきています。

国内で唯一、県庁所在地に立地しているため、万一、大きな事故が起きた場合には、多くの市民、国民が生命の危機に晒されることになります。

先頃、多数の点検漏れが明らかになり、連日のように報道されておりましたが、安全対策の「要」となる「点検」に、理解できない程の「多数の漏れ」があるようでは、単純に「S原発は、ほんとうに大丈夫なの?」と思うのが、市民の偽らざる気持ちだと思います。

紅葉の向こうに見える青い海は、今日もキラキラと綺麗に輝いています。

 

 


名も知らぬ、遠き国より、流れ来る、、

2011-11-23 | 風景

今日は、久し振りに近くの海に出掛けてみました。

浜を散策した後、ベンチで、「名も知らぬ、遠き島より流れ来る、椰子の実一つ、、」と島崎藤村の詩を口ずさんでいると、近くに住む、おばあちゃんが「椰子の実も、ナスもキュウリも、スイカまでも、昔はこの浜に流れ着いていたんだがね~、今はこんな物しか流れ着かんよ。」と云いながら、漁具や、ビン類、プラスチック片を取り出してきた。

「毎日々々、浜を掃除するのも楽じゃないよ。」「昔は浜も海も、もっと綺麗で、魚もたくさん取れていたんだがね~」「 おまけに、近くには原発も有るし、、」どうも愚痴になって来た。

ちなみに、この歌が謳われた伊良湖岬のある愛知県田原市では、20数年前から歌詞にある「遠き島」を、石垣島に見立てて、毎年、「椰子の実流し」を行事にしているとか。

歌が生まれる「綺麗な海」夢があっていいですね。


武家屋敷、甍を越えて、秋が行く。

2011-11-22 | 風景

 松江城内堀の北岸に位置する、この縄のように細い一本道を「塩見縄手」と呼び、「武家屋敷」と共に、秋の観光客で賑わっています。

初代出雲藩主堀尾吉晴が築城の際、内堀、道、侍屋敷を造成して出来た、武家屋敷通りで、中級武士塩見小兵衛が住み、後に異例の栄進を遂げたことを讃えて、「塩見縄手」と呼ばれています。

 内堀には、堀川遊覧船(炬燵船)が往来し、水鳥や亀が泳ぎ、のんびりとした城下町の風情です。

これから冬に向かい、雪の朝などには、宇賀橋、内堀、武家屋敷の周辺は、人の行き来も途絶え、静寂の中にそのまま江戸の昔にタイムスリップした様な、心の安らぎを覚えます。

 冬の城下町の風情、もまたいいものです。

 

 

 


秋刀魚刺し、食べて今年も、冬支度。

2011-11-21 | 風景

秋風が吹き、脂の乗った秋刀魚の、美味しい季節になりました。

昔と違い輸送手段も格段と進歩し、あの美味しい北海道の秋刀魚が食べたいと思えば、いつでも手に入ります。

「秋刀魚は焼き物に限る、いや刺身だ。」「はらわたが美味い、いや、食べない」「秋刀魚苦いか塩っぱいか」、いやはや賑やかなことです。

先日、〇〇テレビで、北海道のある地域では、「秋刀魚の刺身は、一味唐辛子で食べるに限る」との、お国自慢が放映されていました。

私も、早速、スーパーで買って来て、一味唐辛子で刺身を試してみました。

さすがに本場の人が云う地料理、これが大変美味しく食が進みました。

魚に限らず食材の産地には、その地域独特の食べ方が食文化として継承されているものです。

試してみる価値ありです。

 

 


旬過ぎて、甘味たっぷり、福来る。

2011-11-19 | 風景

犬の散歩コース脇のイチジク畑から、「残りもんだが食べんかね。 美味いよ。」と、顔見知りになったおじいさんが、イチジクをビニール袋に入れて持たせてくれました。

旬をとっくに過ぎており、味はどうかと思っていましたが、枝に取り残されて完熟状態となったのか、甘味が凝縮された蜜の様な、大変美味しいイチジクでした。

「残り物に福来る」とはこのこと。

そう云えば、カナディアン・アイスワインなど、寒気の中で枝に残ったブドウが霜に晒され、枝で熟成されたブドウを原料に作られるから、甘味と芳醇さが特別の高級ワインとか。

おじいさんは良く知っていました、このイチジクの美味しさを。

イチジク大好き人間だった妻は、これで一段と、おじいさんとイチジクが、好きになりそう。

 


記念樹に、植えたミカンも、もう二十歳。

2011-11-18 | 風景

今年は庭先に、大きなミカンが10個ばかり生っています。

随分昔、初孫の誕生と我が家の新築を記念して、小庭の片隅に、ミカンを記念樹として植えました。

毎年、20個ばかりの実を付け、孫娘に送り続けてきましたが、その子ももうすぐ19歳、母を助けながら良く頑張って、春には高校を卒業します。

:光陰矢のごとし: その子が先日、「高校を卒業したら、医療関係の専門学校に行こうと思う」と、電話で連絡してきました。

ミカンの木と共に、いつの間にか孫も大きくなっていました。

そんな大きくなった孫に、ミカンを送ってやるのもどうかと思いましたが、やっぱりこれまで通り送ってることとし、荷造りをしました。

今日、発送しようと思います。

 

 

 

 

 

 

 


落葉の、木立の中に、赤い瓜。

2011-11-18 | 風景

道端の既に落葉した梅の木に、橙色の実が沢山付いており、「何んの実だろう」と、近づいて見ると枝に絡みついた枯れた蔓から沢山のカラスウリの実がぶら下がっていました。

このカラスウリは、真夏の夜、クモが糸を吐いたような、レース状の不思議な白い花を広げて咲かせ、受粉の為に蛾を誘い、朝方にはすっかり萎んで姿を消すので、なかなか花を見ることが出来ません。

秋には鮮やかな朱色の実を付け、木立がすっかり葉を落としてしまい、雪を被る頃になっても色を失わず、一段と人目を引きます。

自宅の庭にも数年前に、山から種を持ち帰り植えていますが、カラスウリは雌雄異株で、夫婦株でなければ実を結びません。

まだ実が着かないのは、雄株ばかりではないかと心配しています。

カラスウリは、赤ちゃんのあせも止めの天花粉になったり、種は「打ち出の小筒」そっくりなので、縁起物として財布に忍ばせる人も居るようですが、私は、枯れた蔓に下がるカラスウリを玄関のインテ

リアに飾ったりしています。

 

 


夜なべして、空が気になる、つるし柿。

2011-11-17 | 風景

ふるさとの味、干し柿作りの季節です。

干し柿作りは、この時期の我が家の年中行事の一つとして、夜なべ仕事に柿の皮を剥き、縄紐に一つ一つつるします。

今年は柿の入荷が、高温、多湿の悪条件と重なってしまい、天気予報を気にしながらの、夜なべ作業となりました。

案の定、湿気でカビが生えそうになり、連日扇風機で風を当てたり、電気ストーブで乾燥させたり、今年は大変な作業となってしまいました。

それでも何とか、お茶受けに出しても恥ずかしくない程度の干し柿ができ上がりました。

作業そのものは、柿の皮を剥いて、紐につるし、干すだけの簡単なもので、都会の人も簡単にふるさとの、自家製の味を家族と共に楽しむことができます。

出来得れば、冷たい風が良く通る、2階の軒下等で自然乾燥させるのが理想的です。

是非、挑戦してみましょう。

 

 

 

 

 

 


陽を惜しむ、野菊の花に、香り立つ。

2011-11-15 | 風景

 散歩道の脇に、白や紫色の野菊が咲き乱れています。

 野菊と云えば、人里離れた場所にひっそりと、清く美しく忍んで咲く花のイメージですが、ここの花は堂々と、道沿いに一面に咲き誇っています。

 帰宅後、若い頃読んだ伊藤左千夫の短編「野菊の墓」が、書棚に有ることを思い出し再読して見ました。

 

現代との時代背景の大きな違いから、今の若い人たちにこの作品が共感されるのかと思うのですが、聞けば以外に、良く読まれている様です。

 

「慎ましく哀しきものは美しい」と感じる、日本人の感性に訴える作品が若者に愛読されることに、むしろ私はホッとする思いです。

  

 

それはともかく、野菊の花は、これからもしばらくの間、寂しくなる野山を、美しく飾ってくれます。